現在公開中の作品一覧(首都圏)

★★★★☆「つぐない」
 ★★★★「4ヶ月、3週と2日」
 ★★★★「マイブルーベリーナイツ」
 ★★★☆「モンテーニュ通りのカフェ」
 ★★★☆「マンデラの名もなき看守」
 ★★★☆「愛おしき隣人」
  ★★★「ブレス」
  ★★★「ノーカントリー」
  ★★★「ランジェ公爵夫人」
  ★★★「王妃の紋章」
  ★★★「フィクサー」
  ★★☆「I'm not there.」
  ★★☆「There Will Be Blood」
  ★★☆「ミスト」
   ★★「チャーリーウィルソンズウォー」

今後は「インディジョーンズ」「JUNO」「イースタンプロミス」ほか

2008年06月02日

メルマガVol.797「チャーリーウィルソンズウォー」★★

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


_                      ______
  Vol.797「チャーリーウィルソンズウォー」★★ 2008.5.21(水)
 ̄                       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   80年代の米国。議員のチャーリーは、酒と女が大好きだが、
   実は国防関係の有力者。彼はアフガン問題に関心を持ち…。

  【2】Michelin
   日劇PLEXほか、東宝系のいい映画館を占領中。空いてる?

  【3】Review
   狙いは分かるが、主張が薄い。展開のリズムはいいのだが。

  【4】Column
   戦争を起こすのは、イデオロギーではなく、生存競争である。

_______________________________________Charlie Wilson's War

トム・ハンクスとジュリア・ロバーツが共演するハリウッド映画。
また大物同士ですが、本当に二人がどれだけ「共演」しているか、
映像を確かめないと分かりません。内容は田舎政治家に扮した
トム・ハンクスが、平和へと立ち上がる社会派映画らしい、が。

<オフィシャルサイト>
http://www.charlie-w.com/


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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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80年代の米国。国会議員のチャーリーは、酒と女が大好きな男。
しかし国際関係への問題意識は強く、実は国防関係の有力者。
アフガン問題に関心を持った彼は、支持者の後押しも受けながら、
議員として予算の獲得と、戦略決定に走り回っていくのだが。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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▼有楽町 日劇PLEX
5/22(木) 12:20/14:30/17:05/19:25/20:30〜22:25(終)
5/23(金)〜5/25(日) 9:45/12:05/14:30/17:05/19:25/20:30〜22:25(終)

▼新宿 新宿バルト9
〜5/23(金) 10:00/12:10/16:50/19:00/21:10〜23:05(終)
5/24(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼新宿(歌舞伎町) 新宿プラザ劇場
11:45/14:05/16:25/18:45〜20:45(終)

▼品川 品川プリンスシネマ プレミアスクリーン(¥2500均一)
5/22(木)〜5/23(金) 11:55/14:15/16:35/19:00〜20:55(終)
5/24(土)〜5/25(日) 9:35/11:55/14:15/16:35/19:00〜20:55(終)

▼六本木 TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
〜5/23(金) 10:20/12:35/14:55/17:15/19:35/21:55/24:20/26:45〜
28:40(終)
5/24(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼豊洲 ユナイテッド・シネマ豊洲
〜5/23(金) 10:15/12:30/14:45/17:00/19:15/21:30〜23:21(終)
5/24(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼豊島園 ユナイテッド・シネマとしまえん
〜5/23(金) 10:45/13:00/15:15/17:30/19:45/22:00〜23:51(終)
5/24(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼渋谷 渋東シネタワー
11:30/13:50/16:10/18:30/20:50〜22:45(終)

▼お台場 シネマメディアージュ
〜5/23(金) 11:10/13:30/15:50/18:10/20:30〜22:25(終)
5/24(土) 11:10/13:30/15:50/18:10/20:30/22:50/1:20〜3:15(終)
5/25(日)〜 11:10/13:30/15:50/18:10/20:30〜22:25(終)

▼東武練馬 ワーナー・マイカル・シネマズ板橋
〜5/23(金) 10:10/12:25/14:45/17:00/19:15/21:35〜23:30(終)
5/24(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい


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┃3┃ Review (観おわったあなたへ)
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【ポイント】★★

<内訳>
テーマ   :★★
ストーリー :★★★
キャスト  :★★
スタッフ  :★★

>テーマ ★★<
かつてのアフガン問題が、イラク問題と似た構造にあるのは分かる。
しかし、だったら何が解決策なのかを、もっと訴えるべきでは?

>ストーリー ★★★<
展開はやけにリズミカルで、「クローサー」と同じくトントン拍子。
別に、何の盛り上がりもないのに、100分を走れるのは凄いかも。

>キャスト ★★<
トム・ハンクスもジュリア・ロバーツも、全然親しみが持てない。
そういう演出?面白いのは、P.S.ホフマンだけなのだが。

>スタッフ ★★<
たぶん実在の人物、しかも有力者を扱うので、相当気を遣った、
とは思うのだが、事実に偏りすぎて物語が見えないのは明らか。

>総評 ★★<
何だかよく分からない映画でした。
にも関わらず、次々と物事は進むので、
100分はあっという間に終わり、いっそうあっけない。

予告編から想像するのは、このアウトローな国会議員が、
支持者や周囲の説得に押されて、次第に正義心に目覚め、
アフガンに関わる…だったのですが、実際はそうではなく。

この議員は、最初からそれなりに意志ある人で、
特に彼自身が、成長や変化を見せる人間ドラマは全くなく、
むしろ淡々と、彼をめぐる政治劇が進んでいく感じ。

しかし、この結末が現状のイラクと似ていると言うなら、
うーん、じゃあどうすれば良かったの?
というあたりが、この国の無責任さを、逆に痛感させる…かも。


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┃4┃ Column (観おわったあなたへ)
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冷戦とは、イデオロギーの戦争だったという。
資本主義と共産主義。民主主義と独裁体制。
どちらがどちらかという解釈はさておいて、
お互いの考え方の違いが、戦争の根底にあったらしい。

今世紀に入ってからというもの、すっかり、
こんな考え方が、忘れられていると気がついた。

この映画を観て、80年代をしみじみと振り返ると、
「とにかくソ連をぶっつせばいいんだ」という、
当時のアメリカの情勢は、いかに単純だったか。

逆に、このことをよく分かっていないと、
また、中東問題が今よりも深刻な問題だったり、
アメリカが各国とどんな関係にあったかを、
それなりに分からないと、この映画は分かりづらい。

いずれにせよ、こんな考え方は忘れられたのだ。
「悪役=敵国をぶっつぶせ!」という単純さは、
もはや今世紀には通用しない、ということである。

ソ連がアフガンを勝手に占領している。
アメリカは何とかしてこれを叩きたいが、
直接、手を下すと、核戦争さえ危ぶまれる。

だから現地の勢力を徹底支援したときに、
わざわざソ連製の武器を供与したのだ。
かくして、自らの血はほとんど流すことなく、
ソ連の最新兵備を削ったことが、戦果だったのだ。

何という単純な時代だったことか。
だから彼らは、戦後の復興とか、
渡した武器がどうなるのかとか、
何も考えずに、戦略を立てていたのである。

しかし、実際にはそれで戦争は終わらない。
確かに、アフガンから敵=ソ連は去った。
だが、遺された人々には富も食糧も少なく、
あるのは膨大な武器の山だけだった。

当然、内戦が起き、過激派が住みつき、
やがてテロリストの根城になったのは、
今世紀の歴史でも描かれることだろう。

ソ連という敵を失い、戦争が単純さを失い、
「何のための正義か」が説明しづらい現代、
それでもアメリカが「対テロ」だと位置づけて、
イラクに侵攻したのは、まるで旧世紀の論理である。

イデオロギーとしての戦争が終わったいま、
美しい大義名分で、正当化できる戦争などないのだ。

なぜなら、戦争とは生存競争だから。
貧しい者が、生きるために始めるのだから。
そこには美しい理由なんて、必要ないのだから。

難民キャンプの人々を眺めたウィルソン氏が、
本当に彼らのためになりたいと願うなら、
必要なのはソ連の撤兵よりも学校だった。

本当に平和を取りもどしたいなら。
本当に世界の人々に安らぎを分け与えたいなら。
美しい大義名分やイデオロギーなんていらない。
必要なのは武器よりも、地道な社会貢献のはずなのだが。

2008/5/21 日劇PLEX1にて。


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┃6┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「マンデラの名もなき看守」……………………………

「恋に落ちたシェイクスピア」以来、こっそり恋人と逢うのが
得意なジョゼフ・ファインズが、今回は監獄の看守になります。
誰とこっそり逢うのかと思ったら、何とネルソン・マンデラ。
これは南アフリカを描く、本当にシリアスな社会派映画ですね。

で、次回もお楽しみに。次回は金曜の予定。
http://mandela.gyao.jp/


★今後の予定など………………………………………………………

その他、今月は以下のような予定。

サラ・ポーリーが監督業に進出して、
いきなりオスカーにノミネートされたという、
「アウェイフロムハー」が、気になるかな。

ジュリー・デルピーがパリを恋人と旅するという、
自分で「ビフォアサンセット」みたいな映画を撮った、
「パリ・恋人たちの2日間」は、かなりフランスっぽい。

あとは篠原哲雄監督がまた田中麗奈を起用した時代劇とか。
「はつ恋」は良かったなあ。しみじみ。
というわけで、これからもお楽しみに。

「アフタースクール」http://www.after-school.jp/
「パリ、恋人たちの2日間」http://www.paris-2days.com/
「アウェイフロムハー」http://www.kimiomo.com/
「山桜」http://yamazakura-movie.com/


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
http://filmandlife.seesaa.net/

※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check!

ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!


★これまでのバックナンバー…………………………………………

バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、
それぞれ以下のページをご参照くださいませ。

http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ)
http://www.melma.com/backnumber_33635/(メルマ)

メルマのバックナンバーは、第1号から掲載されています。
ただし検索機能がついておりませんので、
ここ2年については、ブログの方が探しやすいと思います。
http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.797 2008年5月21日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2008 Ak. All rights reserved.
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