現在公開中の作品一覧(首都圏)

★★★★☆「つぐない」
 ★★★★「4ヶ月、3週と2日」
 ★★★★「マイブルーベリーナイツ」
 ★★★☆「モンテーニュ通りのカフェ」
 ★★★☆「マンデラの名もなき看守」
 ★★★☆「愛おしき隣人」
  ★★★「ブレス」
  ★★★「ノーカントリー」
  ★★★「ランジェ公爵夫人」
  ★★★「王妃の紋章」
  ★★★「フィクサー」
  ★★☆「I'm not there.」
  ★★☆「There Will Be Blood」
  ★★☆「ミスト」
   ★★「チャーリーウィルソンズウォー」

今後は「インディジョーンズ」「JUNO」「イースタンプロミス」ほか

2008年05月20日

メルマガVol.792「There Will Be Blood」★★☆

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


_                   _________
  Vol.792「There Will Be Blood」★★☆   2008.5.6(火)
 ̄                    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   20世紀初頭、石油を求めてアメリカ西部で採掘を重ねる男。
   土地を買収し、どんな困難にも彼は不屈の闘志を見せるが…。

  【2】Michelin
   渋谷、日比谷、あとはいくつかのシネコンにて。混んでる。

  【3】Review
   主演男優賞の迫力で突っ走る2時間半。物語よりも人物。

  【4】Column
   全てを投げ打ってでも、金持ちになることが、幸せだろうか。

_____________________________________ゼアウィルビーブラッド

ダニエル・デイ=ルイスの、アカデミー賞主演男優賞受賞作。
監督は「マグノリア」の鬼才、ポール・トーマス・アンダーソン。
この人の映画は長いイメージしかないんですが…前作は違ったか。
しかしこの邦題はひどいなあ。訳すなら「その血は流れる」か。

<オフィシャルサイト>
http://www.movies.co.jp/therewillbeblood/


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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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20世紀初頭、一攫千金を求めて西部の土地を掘り続けてきた男。
ついに石油を掘り当て、多くの事故や地主の抵抗、危険な投資を
重ねながらも、男はたったひとりの息子とともに油井を広げる。
しかし、その鬼気迫る闘志は、人々への不信を次第に募らせる。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

単館では渋谷と日比谷でしかやっていません。
予告編とあわせると3時間近くになるので、
シャンテの椅子だとつらそうだな…と思いますが。

しかし渋谷も、一番いいスクリーンではやっておらず。
シネコンでもいくつか、やっているようなので、
意外とその辺を探してみたほうがいいかもしれません。
とても混んでいるので、特に週末はお早めに。
http://www.chantercine.com/schedule/

▼渋谷 アミューズCQN
10:15/13:35/16:55/20:15〜23:05(終)

▼日比谷 シャンテ シネ
〜5/9(金) 9:15/12:30/15:45/19:00〜21:55(終)
5/10(土)〜 9:45/13:00/16:30/19:45〜22:40(終)

▼東武練馬 ワーナー・マイカル・シネマズ板橋
〜5/9(金) 11:20/14:30/17:40/20:50〜23:40(終)
5/10(土)〜5/16(金) 12:00/17:40/20:50〜23:40(終)
5/17(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい


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┃3┃ Review (観おわったあなたへ)
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【ポイント】★★☆

<内訳>
テーマ   :★★★
ストーリー :★★
キャスト  :★★★★★
スタッフ  :★★★

>テーマ ★★★<
立身出世に命を賭ける男の姿は、確かに「血と骨」に似ている。
「血と骨」は男に確信があるが、本作では男に迷いがあるのが違い。

>ストーリー ★★<
物語は男の執念を追いかけるだけで、特に展開に工夫などはない。
最後まで同じテンポなので、ドラマを期待すると肩すかしかも。

>キャスト ★★★★★<
やはりダニエル・デイ=ルイスは凄い。どの作品でも凄いのだが、
彼だけにスポットを当てた作品のため、その牽引力は際だっている。

>スタッフ ★★★<
相変わらず、P.T.アンダーソンらしい長いつくりが目立っている。
それが主役の揺れる心を、今回はうまく引き出す相乗効果を持つ。

>総評 ★★☆<
まさにダニエル・デイ=ルイスのための映画。
彼が、どのようにして石油を追う狂気に陥るか、
救いを探し、時には迷いながらも、確信を持つに至る、
その過程が、全て赤裸々に描かれていく作品。

逆に言うと、それ以外にドラマらしいものはなく、
感動を呼ぶでもないので、期待はずれという人もいるかも。
まあ、確かにそういうものを求めると違うが、
こういうのも有りかな、という意味で☆をつけます。


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┃4┃ Column (観おわったあなたへ)
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

誰だって、いい暮らしをしたい。
そして、そのためにはカネがいる。
カネが欲しい。何とかして金持ちになる。

そう思って、人々が起こす行動というのは、
せいぜい、宝くじを買うくらいのものだ。
私も、日本のスポーツのためにtotoを買うが、
だいたい、当たるのは1万円がせいぜいだ。

金持ちになるには、そんな根性では無理だ。
仕事柄、いろんな金持ちを見てはきたが、
無一文から億万長者になるというのは、
そもそも、並大抵のことではない。

何よりも必要なのは、成功への執着心だ。
金を探し、石油を探し、何の確信もないのに、
地面を掘り続けるような、根性を超えた執着心だ。

ひょっとすると、地主が土地を売らないかも。
値段をつり上げようと、あれこれ言うかも。
事故が起きれば、賠償金を請求され、
銀行はカネを貸さず、借金が積み上がるかも。

それでも、投資を続けるだけの執着心だ。
失敗は許されない、また無一文に逆戻り、
いや、それ以下になってしまうかもしれない、
しかし、パイプラインに投資する、根拠のない確信だ。

他人から揶揄されようと、全く気にせず、
家族がいなくなろうと、何の孤独も感じず、
目的のためには、プライドも何もかもを捨て、
狂信者に囲まれても、神父に殴られてもいい、
それでも胸を張って生きるだけの、強靱な精神力だ。

それくらいのものがないと、
金持ちになることはできないのだ。
何の根拠もない、誰ひとり信じることもない、
それでも自分を信じつづける、狂気のごとき闘志!

しかし、それが本当に求めていたものだったのか?

確かに、大金は手に入れただろう。
確かに、いい家も、いい食い物も余っている。
確かに、欲しいものは何でも手に入っている。

いい暮らしのために、金持ちになったのだが、
金持ちになるには、いい暮らしを捨ててきた。
決して誰を信じることもない、その信念。
自分を出し抜こうとする人間を許さない、そのプライド。

それは本当に、人を幸せにするだろうか。
そこまでして、あなたは本当に金持ちになりたいか。

だが、金持ちになるには、そうするしかない。
21世紀に入り、インターネットという荒野に入り、
多くの採掘者たちを押しのけ、生き残った人々も、また。

中途半端な人々を待っているのは、本当の不幸だ。
それでもあなたは、まだ金持ちに憧れるだろうか。

2008/5/5 渋谷アミューズCQNにて。


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┃6┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「モンテーニュ通りのカフェ」…………………………

フランスらしいコミカルな群像劇らしい。紹介記事などを読むと、
どうやらアニエス・ジャウイのような雰囲気らしい。監督も女性。
共演に夫。というあたりも、そういえば同じパターンですね。
何気ない夫婦生活にも、映画のタネは沢山隠れてるのでしょうか。

で、次回もお楽しみに。次回は金曜の予定。
http://www.montaignecafe-movie.jp/


★今後の予定など………………………………………………………

あともう1本、北欧の同じような群像劇を見てきます。
北欧はオフビートの王国、ですからねえ。
この監督の名前も、アンダーソンなのか…。
アンダーソンって名前は鬼才ぞろい???
「愛おしき隣人」http://kittoshiawase.jp/

その他、今月は以下のような予定。
やっぱりキム・ギドクの新作「ブレス」は気になるなあ。
他にも、サラ・ポーリーが監督業に進出とか、
篠原哲雄監督がまた田中麗奈を起用、とか。とか。

というわけで、これからもお楽しみに。

「ブレス」http://www.cinemart.co.jp/breath/
「ミスト」http://www.mistmovie.jp/
「チャーリーウィルソンズウォー」http://www.charlie-w.com/
「マンデラの名もなき看守」http://mandela.gyao.jp/
「アフタースクール」http://www.after-school.jp/
「パリ、恋人たちの2日間」http://www.paris-2days.com/
「アウェイフロムハー」http://www.kimiomo.com/
「山桜」http://yamazakura-movie.com/


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
http://filmandlife.seesaa.net/

※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check!

ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!


★これまでのバックナンバー…………………………………………

バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、
それぞれ以下のページをご参照くださいませ。

http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ)
http://www.melma.com/backnumber_33635/(メルマ)

メルマのバックナンバーは、第1号から掲載されています。
ただし検索機能がついておりませんので、
ここ2年については、ブログの方が探しやすいと思います。
http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.792 2008年5月6日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2008 Ak. All rights reserved.
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posted by Ak. at 12:37| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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