現在公開中の作品一覧(首都圏)

★★★★☆「つぐない」
 ★★★★「4ヶ月、3週と2日」
 ★★★★「マイブルーベリーナイツ」
 ★★★☆「モンテーニュ通りのカフェ」
 ★★★☆「マンデラの名もなき看守」
 ★★★☆「愛おしき隣人」
  ★★★「ブレス」
  ★★★「ノーカントリー」
  ★★★「ランジェ公爵夫人」
  ★★★「王妃の紋章」
  ★★★「フィクサー」
  ★★☆「I'm not there.」
  ★★☆「There Will Be Blood」
  ★★☆「ミスト」
   ★★「チャーリーウィルソンズウォー」

今後は「インディジョーンズ」「JUNO」「イースタンプロミス」ほか

2008年05月02日

メルマガVol.788「つぐない」★★★★☆

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


_               ______________
  Vol.788「つぐない」★★★★☆       2008.4.19(土)
 ̄                ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   使用人の青年に片想いの少女が、姉と彼の関係に気づき、
   ある許しがたい嘘をついた結果、二人は悲劇に落ちていく。

  【2】Michelin
   新宿テアトルタイムズスクエアなど。週末はほぼ満席か。

  【3】Review
   後半は難だが、離別する人々の悲しみが全体にみなぎる。

  【4】Column
   真実は、物語ではない。真実ではないから、物語は価値がある。

__________________________________________________Atonement

キーラ・ナイトレイが、「プライドと偏見」の監督と再び組み、
ベストセラーを映画化、オスカー7部門にノミネートされた作品。
しかし、ほぼ全滅でしたが…何がいけなかったんでしょうか。
実際に観ると、「ノーカントリー」よりは分かりやすいんですが。

<オフィシャルサイト>
http://www.tsugunai.com/


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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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使用人の青年に片想いの少女は、姉と彼の微妙な関係に気づく。
満たされない想いと嫉妬に駆られ、彼女はある許し難い嘘をつき、
彼を陥れてしまう。やがて戦争がはじまり、その後の二人を
待ち受けていた悲劇を目の当たりにして、彼女は償いを願うが…。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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新宿テアトルタイムズスクエアでやっています。
他で観るよりは、ここの大きなスクリーンがいいでしょう。
週末は満席に近いと思いますので、早めに席を確保しましょう。
全席指定。毎週水曜は男女問わず1000円です。

▼新宿 テアトルタイムズスクエア
10:30/13:05/15:40/18:15/20:50〜23:00(終)

▼日比谷 シャンテ シネ
〜4/25(金) 10:15/12:55/15:35/18:15〜20:35(終)

▼有楽町 有楽町スバル座
4/26(土)〜 10:30/13:10/15:50/18:30〜20:50(終)

▼池袋 シネ・リーブル池袋
4/26(土)〜 10:45/13:15/15:45/18:15/20:40〜22:50(終)


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┃3┃ Review (観おわったあなたへ)
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【ポイント】★★★★☆

<内訳>
テーマ   :★★★★★
ストーリー :★★★
キャスト  :★★★★
スタッフ  :★★★★

>テーマ ★★★★★<
離別をテーマに、繰り返されていく人々の別れの場面が続き、
現実の悲惨さから、最後まで目を背けさせない緊迫感がある。

>ストーリー ★★★<
どのようにして、二人が悲劇に陥っていくのかという前半や、
ラストの展開には息を呑むが、戦闘場面の位置づけが不明瞭か。

>キャスト ★★★★<
ナイトレイもマカヴォイもいいが、一番目立ったのは主役の少女。
子どもの純粋さと怖さが、いぶかしげな表情に同居していて怖い。

>スタッフ ★★★★<
全体にクラシックなテイストのラブストーリーに仕立てており、
懐かしさを感じる演出だが、そのせいで戦闘場面が浮いたかな。

>総評 ★★★★☆<
なかなか素晴らしい映画だったと思います。
全編に漂う絶望的な状況のなかで、
最後には、「つぐない」の意味が明かされる。

テーマも素晴らしいし、昔風のラブストーリーが、
観ていて涙を誘うことも、間違いないでしょう。
主役の少女とともに、キャスティングも良かった。

ただ、戦闘場面だけが浮いてしまったんだな…。
あの展開は唐突だし、なぜこんな場面があるのか、
ちょっと物語全体での位置づけが不完全だったような。

そこさえなければ、完璧だったんだけどなあ。
個人的にはとてもいいと思う。オスカーも獲れたかも。
残念な気持ちを☆1つとして加えておきます。


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┃4┃ Column (観おわったあなたへ)
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どんな物語も、必ず真実は前提にある。

どんな架空の世界も、自分の経験から、
「こんな世界があったら」と空想するもので、
どんな架空の人物も、自分の経験から、
「あの人とこの人を混ぜたら」と描くものだから。

最近では、「真実の物語」と銘打って、
ドキュメンタリーと物語の境目が、
見えない映画も増えてきてはいる。
伝記映画や、歴史映画の論評では、
「これは事実じゃない」という批評もある。

事実じゃないのだ。
物語は、物語なのだから。

誰かに伝えたい物語にとっては、
現実をそのまま描くというのは、
あまりにも厳しいものである。

大きな戦争は、あまりにも多くの人々を引き裂く。
誰かのエゴが、見えない人々の小さな幸せを壊す。
ひとりの人間から、見えている世界の外では、
どれだけ多くの人々が、厳しい現実に直面しているか。

しかし、多くの人々はそんなことに気づかない。
そして、だから幸せでいられるのだ。
どんな戦争でも、ニュースは歓喜しか伝えない。
だからこそ、何も知らない世界で生きられるのだ。

子どもが、純粋で無垢なのは、
そんな現実の世界を知らないからだ。
小さな世界で、幸せな妄想を繰り返すから、
子どもは何も知らず、時に恐ろしいことをする。

だが、誰もが次第に気がついていく。
理解できる世界が広がれば広がるほど、
この世に起きている恐ろしい事実を知る。

看護師になり、絶望的な患者を診て、
撤退していく軍隊と、脱出を待つ人々を見て、
そして、幸せになれない家族のことを眺めて。

知れば知るほど、現実は悲しい。
そして、その現実に打ちひしがれるのも、
さらに、その現実を作り出すのも、自分である。

救われる人間は、ごくわずかしかいない。
多くの人々は、悲しみのうちに人生を終える。
しかしだからこそ、物語には力があるのだ。

ごくわずかな救いを、物語は作り出せるから。
得られないはずの赦しを、物語は得られるから。
報われないはずの人々にも、ありったけの幸せを、
物語のなかには詰め込んで、贈りとどけることが、できるのだから。

2008/4/19 新宿テアトルタイムズスクエアにて。


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┃6┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「フィクサー」……………………………………………

前評判を覆し、ティルダ・スウィントンが助演女優賞を受賞。
彼女のクールな表情は、ちょっと人間離れしていて印象的です。
肝心の内容は、ジョージ・クルーニーが悪事をもみ消す弁護士に。
しかし、次第に巨大な陰謀に巻き込まれていく社会派サスペンス。

で、次回もお楽しみに。次回は火曜の予定。
http://www.fixer-movie.com/


★今後の予定など………………………………………………………

さて、そろそろゴールデンウィークですね。
皆さんのご予定はいかがでしょうか。
筆者は特に何もなく、ようやく映画館に行く時間がとれる…?

というわけで、ゴールデンウィーク公開映画が、
いろいろ待ちかまえております。
最大の話題作は「There Will Be Blood」でしょうね。
ダニエル・デイ=ルイスの、主演男優賞受賞作です。

でも個人的には「I'm not there」に期待だな。
クリスチャン・ベイルやケイト・ブランシェットら、
実力派俳優がボブ・ディランを交互に演じるのが面白そう。

というわけで、これからもお楽しみに。

「譜めくりの女」http://piano.cinemacafe.net/
「I'm not there」http://www.imnotthere.jp/
「紀元前1万年」http://wwws.warnerbros.co.jp/10000bc/
「There Will Be Blood」http://www.movies.co.jp/therewillbeblood/


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
http://filmandlife.seesaa.net/

※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check!

ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!


★これまでのバックナンバー…………………………………………

バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、
それぞれ以下のページをご参照くださいませ。

http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ)
http://www.melma.com/backnumber_33635/(メルマ)

メルマのバックナンバーは、第1号から掲載されています。
ただし検索機能がついておりませんので、
ここ2年については、ブログの方が探しやすいと思います。
http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.788 2008年4月19日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2008 Ak. All rights reserved.
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