現在公開中の作品一覧(首都圏)

★★★★☆「つぐない」
 ★★★★「4ヶ月、3週と2日」
 ★★★★「マイブルーベリーナイツ」
 ★★★☆「モンテーニュ通りのカフェ」
 ★★★☆「マンデラの名もなき看守」
 ★★★☆「愛おしき隣人」
  ★★★「ブレス」
  ★★★「ノーカントリー」
  ★★★「ランジェ公爵夫人」
  ★★★「王妃の紋章」
  ★★★「フィクサー」
  ★★☆「I'm not there.」
  ★★☆「There Will Be Blood」
  ★★☆「ミスト」
   ★★「チャーリーウィルソンズウォー」

今後は「インディジョーンズ」「JUNO」「イースタンプロミス」ほか

2008年02月26日

メルマガVol.771「潜水服は蝶の夢を見る」★★★☆

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


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  Vol.771「潜水服は蝶の夢を見る」★★★☆  2008.2.14(木)
 ̄                     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   仕事は順風満帆、カネにも女性にも何不自由なかった男が、
   突然、左目しか動かなくなり、恐ろしい孤独にさいなまれる。

  【2】Michelin
   渋谷、新宿、有楽町で上映中。週末は少し混むのかな?

  【3】Review
   障害の不自由さが、さまざまな映像の工夫でリアルに伝わる。

  【4】Column
   与えられたものの価値は、失うことでしか、分からない。

_______________________________Le Scaphandre et le Papillon

今年のオスカー4部門にノミネートされているフランス映画。
雑誌編集者の男が、事故によってまばたきしかできなくなり、
それでも家族や周囲の理解と協力で、生き続けていく物語です。
その壮絶な生き様は実話で、この原作は彼がまばたきで書いた物。

<オフィシャルサイト>
http://chou-no-yume.com/

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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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仕事は順風満帆、カネにも女性にも、何不自由なかった男が、
突然、左目しか動かなくなり、気がつけば病院のベッドの上。
口もきけず、瞬きだけで意思疎通を図ることになった彼は、
しばらく孤独と絶望にさいなまれるが、ある日、決心をする。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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都心では、有楽町、渋谷、新宿での上映です。
まあ、どこもスクリーンは似たようなものかな。
有楽町はできたばかりなので、新しもの好きの方なら。

週末は少し混むかも知れません。
シネカノンの水曜日は、男女ともに1000円なので、
早く行かないと、満席になってしまうでしょう。

▼有楽町 シネカノン有楽町2丁目
〜2/16(土) 10:40/13:30/16:05/18:40/21:10〜23:20(終)
2/17(日) 10:40/13:30/16:05/18:40〜20:50(終)

▼渋谷 シネマライズ
2/15(金) 12:00/14:30/17:00/19:30〜21:40(終)
2/16(土)〜2/17(日) 9:30/12:00/14:30/17:00/19:30〜21:40(終)

▼新宿 新宿バルト9
〜2/15(金) 10:10/14:10/16:30/18:50/0:20〜2:20(終)
2/16(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい



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┃3┃ Review (観おわったあなたへ)
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【ポイント】★★★☆

<内訳>
テーマ   :★★★
ストーリー :★★★
キャスト  :★★★★
スタッフ  :★★★★★

>テーマ ★★★<
半身不随の男の孤独と絶望が、痛いほど伝わってくるのは分かる。
そこを乗り越えた力が何かを、語りかける変化には、やや欠ける。

>ストーリー ★★★<
モノローグが主体だが、時には皮肉に、時には絶望的に描く情景が、
意外と飽きさせることなく、2時間の場面をつないでいく。

>キャスト ★★★★<
全く身動きがとれない男の孤独を、アマルリッツのモノローグが
繊細に表現している。彼を取り巻く美女たちの表情も印象深い。

>スタッフ ★★★★★<
身動きがとれない、という状況を映画でどのように伝えていくか。
斬新な工夫が随所に凝らされ、感心することばかり。凄い監督だ。

>総評 ★★★☆<
きっと、監督賞を獲るんじゃないでしょうか。
身動きがとれなくなった男の、孤独を引き出すため、
ほぼ全編を男の主観で映し出しつつ、時に回想を挟む。

回想のロマンティックな演出も面白ければ、
身動きがとれない主人公ならではのアングル、
そして孤独なモノローグと、演出が映画を飽きさせない。

なんてことはない、男の絶望と後悔の独白であり、
内容的には、共感しても、印象には薄いのだが、
この監督の手腕は、一度観ておくべきかもしれない。
微妙な評価ですが、3.5ということで。


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┃4┃ Column (観おわったあなたへ)
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人は、自らが勝ちえたものの価値は知っている。
しかし、与えられたもの価値は分かりづらい。

知識も、経験も、地位も、名誉も、
すべては自分で勝ちえるものである。
自らが苦労して、手に入れるのだから、
手に入れた喜びは大きく、その価値は重い。

だが、もともと持っていた才能や、血筋。
生まれてきた家庭や、育てられた環境。
何よりも、五体満足で生まれてきた身体。

すべては、自らが選んだのではなく、
もともと、与えられていたものである。
だから、人はその価値になかなか気づかない。

ある日、身体が全く動かなくなって。
初めて、人はその価値に気づくのだ。

きれいな女性に、手を伸ばせないもどかしさ。
愛する人を、抱きしめられないせつなさ。
何よりも、誰にも想いを伝えられない孤独。

彼の身体は、潜水服を着たかのように、
深い海の底へと沈み、全く自由にならない。
彼の想いは、誰とも共有されることなく、
一日中、夢と妄想だけが繰り返されていく。

あの時、自分はどれだけ幸せだったか。
自由に、父親と話す時間があったはず。
自由に、恋人と眠る時間があったはず。
何よりも、妻と、子どもたちと一緒に、
幸せを分かち合える時間が、あったはずなのに。

何にも気づかなかったのだ。
与えられた幸せの価値に。
失うまで、気づくことができなかった。

後悔してからでは、遅すぎた。
自由気ままに、好き勝手なことをして、
きっと多くの人を傷つけ、失ってきた。

もっと早く気づいていたなら。
しかし、それでも与えられたものの価値に、
何の苦もなく、最初から持っていた幸せに、
気がつくことは、人には難しいことなのだ。

2008/2/14 渋谷シネマライズにて。


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┃6┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「歓喜の歌」………………………………………………

落語家が映画になることはあっても、実際の落語が映画になる、
ってことは少ないです。しかも今回は、立川志の輔の創作落語。
年末になると歌われる恒例の合唱ソングと、会場をめぐって、
七転八倒の大喜劇になっているらしい。落語の笑いが伝わるか?

で、次回もお楽しみに。次回は明日金曜の予定。
http://www.kankinouta.com/


★今後の予定など………………………………………………………

来週は、「エリザベス・ゴールデンエイジ」が来ますね。
前作はケイト・ブランシェットの出世作であり、
今回も彼女は、オスカーにノミネートされています。

「君のためなら千回でも」http://eiga.com/official/kimisen/
「エリザベス・ゴールデンエイジ」http://www.elizabeth-goldenage.jp/

というわけで、これからもお楽しみに。


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
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ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!


★これまでのバックナンバー…………………………………………

バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、
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【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.771 2008年2月14日
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posted by Ak. at 05:46| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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