現在公開中の作品一覧(首都圏)

★★★★☆「つぐない」
 ★★★★「4ヶ月、3週と2日」
 ★★★★「マイブルーベリーナイツ」
 ★★★☆「モンテーニュ通りのカフェ」
 ★★★☆「マンデラの名もなき看守」
 ★★★☆「愛おしき隣人」
  ★★★「ブレス」
  ★★★「ノーカントリー」
  ★★★「ランジェ公爵夫人」
  ★★★「王妃の紋章」
  ★★★「フィクサー」
  ★★☆「I'm not there.」
  ★★☆「There Will Be Blood」
  ★★☆「ミスト」
   ★★「チャーリーウィルソンズウォー」

今後は「インディジョーンズ」「JUNO」「イースタンプロミス」ほか

2008年02月25日

メルマガVol.770「ラスト・コーション」★★★

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


_                  ___________
  Vol.770「ラスト・コーション」★★★    2008.2.8(金)
 ̄                   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   日中戦争下の上海。対日協力を進める南京政府の要人宅に、
   彼の暗殺を企む女スパイが潜み、じっとその時を待っていた。

  【2】Michelin
   日比谷シャンテほか、上映館は少ないので、たぶん大混雑。

  【3】Review
   物語は弱いが、女スパイの惑いは、確かに伝わってくる。

  【4】Column
   セックスは物事を単純にしてしまう。ゆえに、狂おしい。

______________________________________色・戒(Lust, Caution)

昨年のヴェネツィア映画祭の金獅子賞。アン・リー監督の新作は、
戦時中の中国を舞台にした、サスペンスフルなスパイ映画です。
女スパイの大胆なセックスが話題を呼んで、お客も大入りです。
新人女優と絡むのは、ラブシーンなら百戦錬磨のトニー・レオン。

<オフィシャルサイト>
http://www.wisepolicy.com/lust_caution/

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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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日中戦争下の上海。対日協力を進める南京政府の要人宅には、
女スパイが潜み、暗殺の機会を待っていた。彼女は学生時代に、
すでに要人宅に潜入経験があり、関係も保ってきていたのだ。
彼女は身体を捨ててまで、彼に惚れ込み、任務を遂行していた。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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単館系では日比谷シャンテ、渋谷、池袋、
シネコンは新宿と台場だけですね。

だいぶ混んでいると思います。
特に日比谷。すごい混雑の予感。
シネコンはこういうときに、予約できていいですよね。
いちおうシャンテのサイトも、ご参考までに。
http://www.chantercine.com/schedule/

そうそう、18歳未満は入場禁止です。R-18作品。

▼日比谷 シャンテ シネ
9:15/12:30/15:45/19:00〜21:55(終)

▼渋谷 ル・シネマ
10:10/13:20/16:30/19:40〜22:35(終)

▼池袋 シネ・リーブル池袋
10:00/13:05/16:10/19:15〜22:05(終)

▼新宿 新宿バルト9
2/9(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼お台場 シネマメディアージュ
2/9(土)〜 11:20/14:40〜17:30(終)


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┃3┃ Review (観ていないあなたへ)
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【ポイント】★★★

<内訳>
テーマ   :★★★★
ストーリー :★
キャスト  :★★★★
スタッフ  :★★★

>テーマ ★★★★<
自らの貞操を賭けた任務と、自らの身体を捧げてしまった愛情と、
2つの狭間が次第に見えなくなっていく女の惑いが、よく分かる。

>ストーリー ★<
青春物語の前半は、あまりに冗長かつ幼稚で、観ていて疲れる。
後半も、もっとスパイの狙いを示して、緊迫感を出せたはず。

>キャスト ★★★★<
体当たりのラブシーンを演じる主演女優も、トニー・レオンも、
まるで二人だけの世界で生きているような、後半は引き込まれる。

>スタッフ ★★★<
アン・リーはリドリーと似ている気がする。場面をきちんと作る。
本作では、ダイヤやコロンなどの「女性」の部分に気配りがある。

>総評 ★★★<
疲れました。主人公の女性と一緒に悩んだ気分。

物語は、前ふりとなる青春時代が恐ろしく長く、
前後半で1本ずつ、あわせて2時間半を超えたパターン。
しかし焦点は、後半の性愛と任務に揺れる部分だけ。

長いラブシーンが、彼女の戸惑いを象徴しているので、
単に興味本位の場面には、なっていないと思います。
ただ、他に面白いところが、あまり見あたらないな…。

同じく性愛を扱った映画に「9songs」がありますが、
これが、真正面から男女の愛に向き合ったのに対し、
本作は、社会を生きる中での性愛を考えさせるものです。
この意味では、とても興味深い。これについては次項。

「9songs」
http://www.lares.dti.ne.jp/~espoir/shokai2005/20050503.htm


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┃4┃ Column (観おとわったあなたへ)
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誰かを愛するという行為は、
いま、とても複雑になっている。

愛する人とは、結婚することになっている。
ひとりの人を、選ぶことになっている。
子どもたちと、家族を作ることになっている。
別れるということは、経済的にも精算が必要になる。

それが、戦争中ともあればなおさらである。
同じ中国人でも、敵味方に分かれていた時代。

愛する人が、敵だったならば。
それも、最も憎い宿敵だったならば。
そして、暗殺すべき相手だったならば。

要人暗殺の任務を帯びたスパイの女。
抗日に燃える運動家でもないのに、
彼女は南京政府の要人に近づく。

すべては学生時代の、愛のために。
その愛のために、彼女は操も捨てた。
危険を冒し、任務に全てを捧げた。
任務のために、敵をも愛してしまった。

いつか、ばれて殺されるかも知れない怯え。
いつか、彼に嫌われるかも知れない寂しさ。
いつか、彼を殺さなければならない憎しみ。

どんな気持ちで、彼に抱かれればいい?
どんな気持ちで、彼を愛すればいい?
どんな気持ちで、彼を待てばいいのか?

愛する男と、最も複雑な立場で向き合う女。
でも、抱かれてしまえば答えはひとつだ。
私は彼を愛し、欲望に溺れていくだけ。
彼も私を愛し、欲望に溺れているだけ。

セックスは物事を、恐ろしく単純にしてしまうのだ。
どんなに複雑な愛も、簡単にしてしまうのだ。
抱くか、抱かないか、全てを二択にしてしまうのだ。
あいまいなはずの愛の結論を、明確にしてしまうのだ。

だから、彼女はひたすら抱かれている。
でも、最後に自分の立場に向き合ったとき。
相手が本当に、自らを愛していると知ったなら。

彼女は自らの心を裏切れないだろう。
愛する人を裏切る心を持って生きるほど、
彼女は最後まで、汚れきることはできなかったのだ。

2008/2/7 シネリーブル池袋にて。


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┃6┃ 次回予告 ほか
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「潜水服は蝶の夢を見る」………………………………

今年のオスカー外国語映画部門にノミネートされたフランス映画。
雑誌編集者の男が、事故によってまばたきしかできなくなり、
それでも家族や周囲の理解と協力で、生き続けていく物語です。
その壮絶な生き様は実話で、この原作は彼がまばたきで書いた物。

で、次回もお楽しみに。次回は来週火曜の予定。
http://chou-no-yume.com/


★今後の予定など………………………………………………………

来週金曜は「歓喜の歌」の予定。
立川志の輔の創作落語を映画化する、
という、なかなか新しい試みの結末は。
http://www.kankinouta.com/

再来週は、「エリザベス・ゴールデンエイジ」が来ますね。
前作はケイト・ブランシェットの出世作であり、
今回も彼女は、オスカーにノミネートされています。

「君のためなら千回でも」http://eiga.com/official/kimisen/
「エリザベス・ゴールデンエイジ」http://www.elizabeth-goldenage.jp/

というわけで、これからもお楽しみに。


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
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ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
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★これまでのバックナンバー…………………………………………

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ただし検索機能がついておりませんので、
ここ2年については、ブログの方が探しやすいと思います。
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【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.770 2008年2月8日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2008 Ak. All rights reserved.
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posted by Ak. at 12:48| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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