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★★★★☆「つぐない」
 ★★★★「4ヶ月、3週と2日」
 ★★★★「マイブルーベリーナイツ」
 ★★★☆「モンテーニュ通りのカフェ」
 ★★★☆「マンデラの名もなき看守」
 ★★★☆「愛おしき隣人」
  ★★★「ブレス」
  ★★★「ノーカントリー」
  ★★★「ランジェ公爵夫人」
  ★★★「王妃の紋章」
  ★★★「フィクサー」
  ★★☆「I'm not there.」
  ★★☆「There Will Be Blood」
  ★★☆「ミスト」
   ★★「チャーリーウィルソンズウォー」

今後は「インディジョーンズ」「JUNO」「イースタンプロミス」ほか

2008年01月29日

メルマガVol.762「レンブラントの夜警」★★

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


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  Vol.762「レンブラントの夜警」★★     2008.1.21(月)
 ̄                  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   自警団の肖像画を依頼されたレンブラントは、団員たちの
   ひどい振る舞いに憤り、絵の中に真実を訴えようと考える。

  【2】Michelin
   新宿テアトルタイムズスクエアでの単館上映。なぜか大混雑。

  【3】Review
   映画というより批評。娯楽性は、ほぼない。絵が好きなら。

  【4】Column
   批評をしながら金銭をもらうことは、大きな矛盾を持っている。

__________________________________________The Nightwatching

クリムト、モディリアーニ、ポロック、フェルメールとまあ、
画家の映画は数あれど、面白い映画は限られています。とかく、
画家を語ろうとすると、芸術論に陥ってしまうからでしょうね。
今回はレンブラントなのですが、問題は絵よりも映画なんです。

<オフィシャルサイト>
http://eiga.com/official/nightwatching/


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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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最盛期の17世紀オランダ。著名な肖像画家であるレンブラントは、
実はその絵の中に、つねに批判を込めていた。ある日、自警団の
肖像画を依頼された彼は、団員たちの横暴さ、悪党ぶりを見抜き、
その全てを肖像画のなかに込めようと画策するが、その結末は…。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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新宿テアトルタイムズスクエアでの単館上映です。

なぜか恐ろしいほど混んでます。
週末は1時間前に来ても、満席だったり。
ここは水曜が、男性も女性も1000円ですが、
相当早めに来ないと、いい席はとれないかも。

▼新宿 テアトルタイムズスクエア
10:30/13:30/16:30/19:30〜22:10(終)


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┃3┃ Review (観ていないあなたへ)
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【ポイント】★★

<内訳>
テーマ   :★
ストーリー :★
キャスト  :★★★
スタッフ  :★★★

>テーマ ★<
絵画を愛する人のために、監督の自由な解釈が乱れ飛ぶ映画。
批評はレンブラントの実像や時勢にまで及ぶが、とりとめがない。

>ストーリー ★<
物語はあっちこっちへと飛び回り、登場人物も数多いために、
途中で諦めて寝る客多数。さすがに両脇に寝られるとちょっと…。

>キャスト ★★★<
レンブラントと美しい女性たち、そして悪党のような男たち、
彼らは冒頭から演劇的に配されていて、うまく立ち回っている。

>スタッフ ★★★<
レンブラントの画風のように、暗い舞台に光を使った演出は多彩。
何が何だか分からないが、彼が

>総評 ★★<
正直言って、よく分かりませんでした。
映画の中身も、この映画が満席なのも…。

話の展開は、下手すると支離滅裂とさえ言える2時間強で、
登場人物も多く、私の周囲はほとんど寝静まってしまい。
ここまで観客の期待を裏切った映画も珍しいのでしょう。

内容的にも、レンブラントが時の人々を批評していた、
という監督の評価や、その絵に対する考え方、
当時隆盛を極めたオランダへの風刺、といったものが、
次々と散乱していき、観客は自分で整理しなくちゃなりません。

そもそも、グリーナウェイの映画なんてものは、
そういうことを了解し、それができるような、
そんな一部の好きな人が観ればいい映画なのに、
こんなに多くの人々を集めてしまったのが失敗でしょう。

逆を言うと、本当に画家ものの映画って集まるんだよなあ。
なぜか年配にウケるんだよなあ。
傑作は本当に、少ないんですが…。


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┃4┃ Column (観おとわったあなたへ)
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批評というのは、実に難しい仕事である。

創作家や芸術家たちは、批評家を煙たがる。
「奴らは、人をけなして生きているんだ」と。
実際、そういう輩も多いことは、確かである。

しかし、それでも批評というジャンルは、
昔から存在していて、今日も重宝している。
それは、やはり社会が批評を必要としているからだろう。

よく分からない人に、作品の良さと問題を、
きちんと説明して、芸術を提供することは、
何も知らない人に、新たな発見を与えることができる。

何も知らずに、ただ何らかの大作を観て、
「すごい」とか「さすがだ」とか言っても、
自慢のタネにはなるが、成長の糧にはならない。
そのうち、忘れてしまうのがオチである。

レンブラントは肖像画家であり、批評家だったという。
肖像画は、本当は美しい自分を遺すためのものだ。
自分が立派だと広めるための、一方通行なアイテムだ。

しかし、レンブラントはそこに道をつくった。
観る側から、解釈できるような肖像画にしたのだ。
描かれた人物の、風貌を忠実に描いているようで、
一方で、彼らの実態を表情から推測できるようにした。

双方向であってこその絵画であり、芸術だから。
彼は依頼主の代弁者ではなく、
自らが芸術家になりたかったのだ。

しかし、そこには問題があった。
彼はそれでも、肖像画家だった。
それは依頼主があってこそのもので、
彼は批評の対象から、金銭をもらっていたのだから。

お金をもらってしまっては、批評は成り立たない。
それは、絵画の世界に限らず、どこでもそうである。
小説でも、スポーツでも、もちろん映画でも。
批評の対象から金銭が入るなら、批判はできなくなるだろう。

もちろん、それでも相手に受け入れられるかたちで、
きちんと批判ができるなら、喜ばしいことなのだが。
残念ながらそんな才能を持っている人は少ない。
批評家は常に、大きな矛盾を抱えて生きている。

私も、映画からは一銭も稼いでいないが、
もしもお金をもらっていたら、どうなるだろう。
本誌に専念できるのは喜ばしいが…いや、
やはり私は、それでも自由に書くことを選ぶだろう。

2008/1/19 新宿テアトルタイムズスクエアにて。


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┃6┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「シルク」…………………………………………………

日本人のハリウッド進出が盛んになって久しいですが、いっそ、
日本映画も向こうと組んでみましょう、というのがこの映画。
カナダ、イタリアと組んで、キーラ・ナイトレイを主演に迎え、
日本人俳優たちもワンサと出演します。まあ、問題は中身ですが。

で、次回もお楽しみに。次回は水曜の予定。
http://www.silk-movie.com/


★今後の予定など………………………………………………………

今月はあと、以下のような予定。
何てったってティム・バートン監督が、
またもやジョニー・デップに刃物を持たせます。
この「スウィーニー・トッド」が最大の話題作でしょうね。

個人的には、「28日後…」の続編?
「28週後…」も気になりますが。

「スウィーニー・トッド」http://wwws.warnerbros.co.jp/sweeneytodd/
「28週後…」http://www.28weekslater.jp/
「ハーフェズ ペルシャの詩」http://www.bitters.co.jp/hafez/
「人のセックスを笑うな」http://hitoseku.com/
「ヒトラーの贋札」http://www.nise-satsu.com/
「アメリカンギャングスター」http://americangangster.jp/

というわけで、これからもお楽しみに。


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
http://filmandlife.seesaa.net/

※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check!

ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!


★これまでのバックナンバー…………………………………………

バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、
それぞれ以下のページをご参照くださいませ。

http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ)
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ただし検索機能がついておりませんので、
ここ2年については、ブログの方が探しやすいと思います。
http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ)


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【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.762 2008年1月21日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2008 Ak. All rights reserved.
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