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 ★★★☆「モンテーニュ通りのカフェ」
 ★★★☆「マンデラの名もなき看守」
 ★★★☆「愛おしき隣人」
  ★★★「ブレス」
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  ★★★「ランジェ公爵夫人」
  ★★★「王妃の紋章」
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  ★★☆「There Will Be Blood」
  ★★☆「ミスト」
   ★★「チャーリーウィルソンズウォー」

今後は「インディジョーンズ」「JUNO」「イースタンプロミス」ほか

2008年01月23日

メルマガVol.761「ジェシージェームズの暗殺」★★

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


_                    _________
  Vol.761「ジェシージェームズの暗殺」★★  2008.1.15(火)
 ̄                     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   伝説の無法者、ジェームス兄弟に憧れていた青年が、彼らの
   仲間入りを果たすが、憧れは次第に恐怖と反抗に変わる。

  【2】Michelin
   丸の内プラゼール、豊洲ほかで上映中。空いている。

  【3】Review
   二つの伝記が中途半端で長い。空気の醸成は素晴らしいが。

  【4】Column
   若い頃は誰もが誰かに憧れる。完璧な人間の存在を夢みて。

____________________________The Assasination of Jesse James

ブラッド・ピットがヴェネツィアの主演男優賞を受賞した作品。
しかし、もっと話題なのは助演のケイシー・アフレックで、
ゴールデン・グローブにノミネートされたのは、彼の方だった。
内容は、西部開拓時代のアウトローをめぐる、ハードボイルド。

<オフィシャルサイト>
http://wwws.warnerbros.co.jp/assassinationofjessejames/


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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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伝説の無法者、ジェームス兄弟に憧れていた青年が、兄を頼って
ついに彼らの仲間に加わる。しかし修羅場をくぐったこともなく、
憧れしかない彼を、周囲はよってたかってバカにする。やがて、
彼は殺意を覚え、一方でジェームスも彼らを疑いはじめていた。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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丸の内プラゼール、ユナイテッドシネマズ豊洲など。
大きなスクリーンは、あとはお台場などのシネコンですね。
意外に上映館は少ないので、ご注意下さい。
そんなに混んでいません。お好きなところへどうぞ。

▼有楽町 丸の内プラゼール
11:30/15:00/18:30〜21:25(終)

▼豊洲 ユナイテッド・シネマ豊洲
〜1/19(土) 10:45/14:00/17:15/20:30〜23:20(終)
1/19(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼渋谷 渋谷シネパレス
10:30/13:40/16:50/20:00〜22:45(終)
※ 20:00の回は一般・大学・高校¥1300

▼新宿(歌舞伎町) 新宿ジョイシネマ
〜1/18(金) 10:30/13:35/16:45/20:00〜22:40(終)
1/19(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼お台場 シネマメディアージュ
〜1/18(金) 12:40/16:00/19:20〜22:10(終)
1/19(土) 12:30/15:50/19:20/22:40/2:00〜4:50(終)
1/20(日)〜 12:30/15:50/19:20〜22:10(終)

▼東武練馬 ワーナー・マイカル・シネマズ板橋
〜1/18(金) 9:25/14:50/18:00/21:10〜0:00(終)
1/19(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい


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┃3┃ Review (観ていないあなたへ)
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【ポイント】★★

<内訳>
テーマ   :★★
ストーリー :★
キャスト  :★★★★
スタッフ  :★★★★

>テーマ ★★<
暗殺されたジェームスと、暗殺するフォードの二人について、
両方描こうとしたために、中途半端で分かりづらくなった。

>ストーリー ★<
上記の理由で、映画はとても長く、それでも説明不足に陥った。
演出により飽きることはないが、物語全体としては展開に欠ける。

>キャスト ★★★★<
ブラピ、ケイシー・アフレック、サム・ロックウェルの強力布陣
で、一触即発の危険な空気が全編にみなぎり、時に圧倒される。

>スタッフ ★★★★<
当時の雰囲気を忠実に再現しつつ、無法者の危険な視線や態度を
表情の大写しで読み取り、ライブ感覚をもたらす演出は良い。

>総評 ★★<
この映画は、どう評価すればいいんでしょうか。
演技と演出は、とてもよくできているのですが…。

伝説の無法者、ジェシー・ジェームズが仲間を疑い、
いつか仲間を殺そうとしているのに対して、一方で、
懸賞金や怨恨もあって、彼を狙う青年が同居している。

その一触即発の空気の恐ろしさは、大変いいのですが…。
それが2時間40分も続くとなると…飽きるでしょう。
1時間半、せめて2時間に収まったんじゃないの?

暗殺者を描こうとすると、どうしても暗殺される側にも、
視点が行ってしまい、話が2人の伝記になってしまう。
そのせいで、この映画もだいぶ詰め込みすぎの状態です。

「リチャードニクソン暗殺…」のように、暗殺する側に
絞れば、なにが暗殺者の心を動かしたのか、焦点が集まり、
物語は分かるのですが、この映画ではどうも分かりづらい。

しかも主役の暗殺者が、最後におとしめられるとなると、
何を描きたかったのか、さらに首をひねってしまうことに。
アメリカでは有名な事件だから説明不要、ってことなの?


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┃4┃ Column (観おとわったあなたへ)
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若いときは、誰かに憧(あこが)れるものである。
かつては、身近な誰かに憧れはあって、
やがて、ブラウン管のなかに憧れは移っていく。

しかし、テレビもない時代のアメリカでは、
数少ない書籍と噂、伝説が憧れの対象であった。
わずかな情報から、子どもたちは頭の中で、
憧れを広げ、自らの将来を夢みたのだろう。

ところが、現実はどうだろう。
少年が憧れていた伝説の無法者。
ジェシー・ジェームズは、ただの悪党だ。

それも冷酷な悪党だ。
その目は、迫り来る危険を見抜く。
その目は、仲間たちの嘘を見抜く。
その目は、憧れる者たちの青さを見抜いている。

ジェシー・ジェームズは本物の悪党だった。
噂で伝え聞いていたような、愛のある義賊ではない。
間近に近づいて、子細に観察して、少年は気づいた。
バカにされ、罵倒されて、ようやく彼も気づいたのだ。

それは、ジェシー・ジェームズの敗北ではなかった。
それは、彼自身の敗北であった。
それは、ジェームズに憧れた彼の失敗だった。

かくして、ジェシー・ジェームズは汚点となった。
彼に憧れつづけた青年の、恥じるべき汚点。
周囲がバカにし、罵るように、恥じるべき行為だった。

愛情はねじ曲がり、憎しみは百倍になる。
彼はジェームズを殺すことで、
ジェームズを上回る賞賛を得る。

そして、何よりも自らの汚点を消せる。
その確信が、彼を暗殺へと急がせるのだ。
愛すべき偶像を破壊した、本物を壊すのだ。

多くの場合、憧れは憧れに終わるものだ。
そして、憧れは憧れで終えた方がいいものだ。
現実にはきっと、憧れるべき人間は少ない。

憧れは、人間を完璧なものにしてしまう。
でも、それはその人の妄想のなかでの話だ。
残念ながらこの世には、若者が妄想するほど、
完璧な人間など、実際にはいないものである。

その人間を、それでも許せるか。
それが暗殺者と他の人を、分けているのかもしれない。

2008/1/14 ユナイテッドシネマズ豊洲にて。


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┃6┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「レンブラントの夜警」…………………………………

クリムト、モディリアーニ、ポロック、フェルメールとまあ、
いろいろと画家の映画はありますが、当たり外れが大きいもので。
今度こそ、と今回挑戦するのはレンブラント。肖像画家として
有名な彼の「夜警」がモチーフだそうですが…問題は絵より映画。

で、次回もお楽しみに。次回は金曜の予定。
http://eiga.com/official/nightwatching/


★今後の予定など………………………………………………………

来週以降は、以下のような予定。
何てったってティム・バートン監督が、
またもやジョニー・デップに刃物を持たせます。
この「スウィーニー・トッド」が最大の話題作でしょうね。

個人的には、キーラ・ナイトレイの「シルク」や、
「28日後…」の続編?「28週後…」も気になりますが。

「シルク」http://www.silk-movie.com/
「スウィーニー・トッド」http://wwws.warnerbros.co.jp/sweeneytodd/
「28週後…」http://www.28weekslater.jp/
「ハーフェズ ペルシャの詩」http://www.bitters.co.jp/hafez/
「人のセックスを笑うな」http://hitoseku.com/
「ヒトラーの贋札」http://www.nise-satsu.com/
「アメリカンギャングスター」http://americangangster.jp/

というわけで、これからもお楽しみに。


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
http://filmandlife.seesaa.net/

※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check!

ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!


★これまでのバックナンバー…………………………………………

バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、
それぞれ以下のページをご参照くださいませ。

http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ)
http://www.melma.com/backnumber_33635/(メルマ)

メルマのバックナンバーは、第1号から掲載されています。
ただし検索機能がついておりませんので、
ここ2年については、ブログの方が探しやすいと思います。
http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ)


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【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.761 2008年1月15日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2008 Ak. All rights reserved.
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