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★★★★☆「つぐない」
 ★★★★「4ヶ月、3週と2日」
 ★★★★「マイブルーベリーナイツ」
 ★★★☆「モンテーニュ通りのカフェ」
 ★★★☆「マンデラの名もなき看守」
 ★★★☆「愛おしき隣人」
  ★★★「ブレス」
  ★★★「ノーカントリー」
  ★★★「ランジェ公爵夫人」
  ★★★「王妃の紋章」
  ★★★「フィクサー」
  ★★☆「I'm not there.」
  ★★☆「There Will Be Blood」
  ★★☆「ミスト」
   ★★「チャーリーウィルソンズウォー」

今後は「インディジョーンズ」「JUNO」「イースタンプロミス」ほか

2008年01月18日

メルマガVol.760「ベティペイジ」★★★

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


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  Vol.760「ベティペイジ」★★★       2008.1.11(金)
 ̄                ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   ベティは美人で聡明だったが、素直で男に騙されやすい。
   NYに出てきた彼女は、撮影モデルの仕事を引き受けるが…。

  【2】Michelin
   シネマライズで上映中。来週は新宿でもレイトショー。

  【3】Review
   盛り上がりのない話だが、痛切なテーマは伝わってくる。

  【4】Column
   世間の欲望は、人間を消費して捨てていく。純粋な人々を。

__________________________________The Notorious Bettie Page

「アメリカン・サイコ」の監督メアリ・ハロンの、5年後の新作。
彼女は主にテレビの監督で、これ以降は映画を撮っていない様子。
強烈な殺人鬼にアメリカの本質を見いだそうとした前作に続いて、
今度は初期のグラビアモデルの姿に、背徳と真実が見えてくる。

<オフィシャルサイト>
http://www.bettiepage.jp/


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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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大戦前夜の米国南部。ベティは美人で聡明だったが、素直で男に
騙されやすく、何度も痛い目に遭っていた。戦後、彼女はひとり
NYに向かう。演技の勉強を始める一方、彼女はバイトの一環で
撮影モデルを引き受けるのだが、仕事内容は次第に過激になる。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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渋谷シネマライズでの単館上映です。
来週までは、新宿でもレイトショーがあります。
大変空いていますので、お好きな時間にどうぞ。

▼渋谷 シネマライズ 2/1(金)まで
11:05/13:15/15:25/17:35/19:45〜21:35(終)

▼新宿 K's cinema
〜1/18(金) 21:00〜22:30(終)


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┃3┃ Review (観ていないあなたへ)
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【ポイント】★★★

<内訳>
テーマ   :★★★★
ストーリー :★
キャスト  :★★★★
スタッフ  :★★★

>テーマ ★★★★<
ヌードモデルであるという背徳と、何も拒まない純真さとの間に、
意外な結びつきを見いだして、最後まで訴える姿勢は胸を突く。

>ストーリー ★<
ベティ・ペイジがどのように生きてきたかを羅列するだけなので、
裁判を焦点にしているものの、あまり盛り上がりがなくて残念。

>キャスト ★★★★<
天真爛漫、奔放で開放的なベティ・ペイジの魅力と健康美、また
そのなかにある愚かさを、主演女優は嫌みなく演じてみせている。

>スタッフ ★★★<
白黒映像をベースにしながら、カラー映像を挟んでいったり、
過去の映像や写真を交えつつ、当時の雰囲気を再現している。

>総評 ★★★<
この人、もったいないな…というのが感想。
何か、もっと面白い話にできなかったのかしら。

訴えたいことは、よく分かる。
ベティ・ペイジは、悪人ではないのだ。
そんな彼女が、悪党にされてしまう世の中の冷酷さ。

それは「アメリカン・サイコ」とは正反対で、
根源的に悪党で殺人鬼であるはずの男が、
社会ではエリートと見なされつづける冷酷さに対し、
この映画は、完全に対になっているのである。

そんなペイジの、健康美をグレッチェン・モルが好演。
下手すると、この役は「ただのオバカ」になってしまうが、
主人公の魅力と純真さで、最後まで惹きつけていて良かった。

「アメリカン・サイコ」でも思ったのだが、
もっと盛り上がりがあれば、傑作だったはずなのに…。


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┃4┃ Column (観おとわったあなたへ)
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

中吊り広告には、週刊誌の見出しとともに、
グラビアアイドルたちの顔写真が踊っている。

いったい何千人のアイドルたちが、
何万冊の雑誌の表紙を飾ったのだろうか。
そして、彼女たちはいったいどこへ消える?

そんなグラビアの最初の1ページがここにある。
ベティ・ペイジは、純真無垢な女性だった。
美しく、頭も良く、そして何も拒まない女だった。

そのために、彼女はひどい目に遭ってきた。
美しさは、愚かな男たちを惹きつけた。
頭が良く、彼女は男のために何でもした。
彼女は見知らぬ男さえ信用し、要求を拒まなかった。

いくつもの悲しみから、逃げるようにして、
彼女はNYへと向かい、フリーターになった。
演技の授業を受け、いつか女優になれると信じて。

しかし、ここでも世間は彼女を見逃さない。
美しさは、愚かな男たちを惹きつけた。
彼女は撮影モデルになり、どんな要求も受け入れた。

お客さんが喜んでくれるのだから。
こんな小さな布きれは、外したっていい。
変な小道具だって、好きならつければいい。
だって、彼らはみんな、一流のいい人なのだから!

彼女は、何も拒まない女なのだ。
だからこそ、多くの男たちを惹きつけ、
そして、いつのまにかピンナップの女王に。
PLAYBOYの表紙まで飾ったのだ。

ところが、それは背徳の女王でもあった。
男の欲望を受け入れ、満たしていく彼女は、
いつのまにか、社会から白眼視されてしまう。
The Notorious、悪名高い女だと呼ばれて…。

どうして、思いのままに人々を信じ、
思いのままに欲望を満たしていくことが、
世間を裏切ることに、なってしまったのか?

アダムとイブだって、最初は裸だったのだ!
どうして、無垢なままに生きていくことが、
人々から背徳と呼ばれなければならないのか?

だって、裸の私を望んだのは、世間じゃないか。
縛られる私を見たがったのは、世間じゃないか。
あなたたちに言われるままに、この身を差し出したのに、
どうして私だけが悪人となって、罪を背負うのか?

それでも、いまもグラビアは続いている。
彼女たちは、これからどこへ行くのだろう。
言われるがままに、世間の欲望に消費され、
時には人間を信じられなくなるだろう。

それはグラビアのモデルたちだけではない。
誰かのために、懸命に生きようとする、
全ての人々にとって、同じなのだ。

2008/1/11 渋谷シネマライズにて。


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┃6┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「ジェシージェームズの暗殺」…………………………

ブラッド・ピットがヴェネツィアの主演男優賞を受賞した作品。
しかし、もっと話題なのは助演のケイシー・アフレックで、
ゴールデン・グローブにノミネートされたのは、彼の方だった。
内容は、西部開拓時代のアウトローをめぐる、ハードボイルド。

で、次回もお楽しみに。次回は来週火曜の予定。
http://wwws.warnerbros.co.jp/assassinationofjessejames/


★今後の予定など………………………………………………………

来週のもう1本は、「レンブラントの夜警」の予定。
名画ものの映画って、当たり外れ大きいんだよな…。
http://eiga.com/official/nightwatching/

再来週以降は、以下のような予定。
何てったってティム・バートン監督が、
またもやジョニー・デップに刃物を持たせます。
この「スウィーニー・トッド」が最大の話題作でしょうね。

個人的には、キーラ・ナイトレイの「シルク」や、
「28日後…」の続編?「28週後…」も気になりますが。

「シルク」http://www.silk-movie.com/
「スウィーニー・トッド」http://wwws.warnerbros.co.jp/sweeneytodd/
「28週後…」http://www.28weekslater.jp/
「ハーフェズ ペルシャの詩」http://www.bitters.co.jp/hafez/
「人のセックスを笑うな」http://hitoseku.com/
「ヒトラーの贋札」http://www.nise-satsu.com/
「アメリカンギャングスター」http://americangangster.jp/

というわけで、これからもお楽しみに。


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
http://filmandlife.seesaa.net/

※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check!

ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!


★これまでのバックナンバー…………………………………………

バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、
それぞれ以下のページをご参照くださいませ。

http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ)
http://www.melma.com/backnumber_33635/(メルマ)

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ただし検索機能がついておりませんので、
ここ2年については、ブログの方が探しやすいと思います。
http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ)


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【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.760 2008年1月11日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2008 Ak. All rights reserved.
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