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 ★★★☆「マンデラの名もなき看守」
 ★★★☆「愛おしき隣人」
  ★★★「ブレス」
  ★★★「ノーカントリー」
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  ★★★「王妃の紋章」
  ★★★「フィクサー」
  ★★☆「I'm not there.」
  ★★☆「There Will Be Blood」
  ★★☆「ミスト」
   ★★「チャーリーウィルソンズウォー」

今後は「インディジョーンズ」「JUNO」「イースタンプロミス」ほか

2008年01月16日

メルマガVol.759「迷子の警察音楽隊」★★

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


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  Vol.759「迷子の警察音楽隊」★★      2008.1.8(火)
 ̄                 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   エジプトの音楽隊が、招待先のイスラエルで郊外に迷い込む。
   やむなく現地の家に宿泊した彼らだが、話はかみ合わない。

  【2】Michelin
   有楽町と池袋での2館上映。とても空いている。

  【3】Review
   すれ違いが素朴に描かれるが、テーマは見えてこない。

  【4】Column
   国同士がケンカしていても、ヒト同士は仲良くなれるのか。

___________________________________________The Band's Visit

国中がケンカしているようにみえるアラブ諸国とイスラエル。
しかし、一般の庶民たちは、本当はどう捉えているのでしょう。
これはそんな市民同士が、ふとしたことから交流する物語です。
東京国際映画祭のグランプリ受賞作…は、書く必要なかったか。

<オフィシャルサイト>
http://www.maigo-band.jp/


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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

エジプトの音楽隊が、招待されたはずのイスラエルで迎えがない。
仕方なくバスを探して乗り込むと、寂れた郊外の団地に到着。
現地の女性が快く宿泊場所を提供してくれたものの、言葉も文化も
違う人々のなかで、隊員たちはぎこちない夜を過ごすことになる。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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シネカノン有楽町2丁目、
シネリーブル池袋での2館上映。
どちらも空いていると思います。

有楽町は新しい映画館ですが、
大きさは池袋も変わりません。
お好きな方へどうぞ。

▼有楽町 シネカノン有楽町2丁目
11:00/13:05/15:10/17:15/19:20〜21:05(終)

▼池袋 シネ・リーブル池袋
11:10/13:00/14:50/16:40/18:30〜20:05(終)


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┃3┃ Review (観ていないあなたへ)
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【ポイント】★★

<内訳>
テーマ   :★★
ストーリー :★
キャスト  :★★
スタッフ  :★★

>テーマ ★★<
異国での、人々のすれ違いをさまざまに描いていくのだが、
特別な発見があるわけでもなく、あまり感心はしなかった。

>ストーリー ★<
微妙なすれ違いが小さな笑いを生んでいくものの、話全体には
盛り上がりも統一性もなく、まるでドキュメンタリーである。

>キャスト ★★<
イスラエルの奔放な女主人と、孤独な隊長はいい味を出しているが、
他の隊員たちの間に、あまり個性を見いだせなかったのが残念。

>スタッフ ★★<
すれ違っていく人々の夜を、静かに描いていくのが目的だが、
筆者にはオリジナルなものが、あまり伝わってこなかった。

>総評 ★★<
よく分からなかったです。
似たような切り口を沢山見ているからか、
あまり、感心するところが見あたらなかった。

異文化でのすれ違いを、クスクスと笑うなら、
「ロストイントランスレーション」が代表でしょう。
でも、これは日本文化を理解している点が大きくて、
きっと、この映画も現地の人には面白いのかも知れません。

しかし、そのなかで人々が孤立を自覚し、
それが自省を生み出して、男女を結びつけていくから、
あの映画は面白かったし、普遍的だったのに、
この映画にはそういう人々の掘り下げが、あまり見えなかった。

また、異文化のすれ違いと和解といったテーマは、
実はこの映画には、ちょっとした話題にしかなっておらず、
実際には、すれ違いを静かに笑うだけで、これもガッカリ。
だからどちらかというと、「ウイスキー」に似ているかな…。

「ウイスキー」
http://www.lares.dti.ne.jp/~espoir/shokai2005/20050510.htm


┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃4┃ Column (観おとわったあなたへ)
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

私は中東に行ったことがないし、
この方面に、友だちがいるわけでもない。

だから、ニュースだけを聴いていると、
アラブ人とイスラエル人たちの対立は、
もの凄いものなのではないか、と感じる。

隣り合わせになれば、すぐにでもケンカや、
ややもすると殺し合いでもするのではないか。
凄惨な自爆テロや、イスラエル軍の住宅破壊を、
テレビの中で眺めていると、そう思ってしまう。

しかし冷静に考えてみると、本当はどうなんだろう。
国中がケンカしていても、個人と個人の間で、
いさかいが直接あるわけでは、決してない。

もちろん、なかには紛争の被害者もいて、
猛烈な敵意を示す人もいるかもしれない。
だが、多くの人々にとっては、隣り合う、
見知らぬ人々のような間柄なのではないか。

田舎の隣人同士ほど、仲良くはないが、
実は、都会のマンションのように、
お互いをあまり知らないだけで、
ふとしたことから一緒になれば、話くらいはするのでは。

エジプトは、他のアラブ諸国よりも、
はるかにイスラエル寄りだったりするが、
とはいえアラブ人だし、快くは思っていないだろう。

そんなエジプトの人々が、イスラエルの郊外に迷い込む。
あまり仲良くはない、文化も違う、言葉も違う。
けれども、同じ屋根の下にいたら…どうなるのか。

大方の場合は、やっぱりすれ違って終わりか。
アラブ人たちは厄介だ、で終わるエピソードもある。
一方で若者同士は、それなりに仲良くもなる。

思い切って心を開くイスラエルの女に、
エジプトの男も、少しは身の上を話すだろう。
けれども、別にそれはたった一晩のお話。

…結局、この映画からは両者の和解は見えてこない。
異文化の人々同士は、すれ違って終わる。
すっかり肩すかしだが、所詮はそんなものなのか。
イスラエルの映画としては、これが限界なのかしら。

だとすると、何だか寂しい映画だった。
アラブ人たちは、お礼を述べただけで去っていく。
まあ、そんな難しいことを考えながら、
観ていた私が、いけなかったのかもしれない。

2008/1/7 シネリーブル池袋にて。


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┃6┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「ベティ・ペイジ」………………………………………

例年、正月は新作も少ないし、正月大作はどれも先が読めるし…、
と思っていたら、「アメリカン・サイコ」の監督の新作があった。
強烈な殺人鬼にアメリカの本質を見いだそうとしたあの映画に続き、
今度は初期のグラビアモデルに、背徳の本質が見えてくるはず。

で、次回もお楽しみに。次回は金曜の予定。
http://www.bettiepage.jp/


★今後の予定など………………………………………………………

さて、新年はいまのところ、以下の予定。

何てったってティム・バートン監督が、
またもやジョニー・デップに刃物を持たせます。
この「スウィーニー・トッド」が最大の話題作でしょうね。

「ジェシー・ジェームズの暗殺」
http://wwws.warnerbros.co.jp/assassinationofjessejames/
「レンブラントの夜警」
http://eiga.com/official/nightwatching/
「シルク」http://www.silk-movie.com/
「スウィーニー・トッド」http://wwws.warnerbros.co.jp/sweeneytodd/
「28週後…」http://www.28weekslater.jp/
「ハーフェズ ペルシャの詩」http://www.bitters.co.jp/hafez/
「人のセックスを笑うな」http://hitoseku.com/
「ヒトラーの贋札」http://www.nise-satsu.com/
「アメリカンギャングスター」http://americangangster.jp/

というわけで、これからもお楽しみに。


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
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ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!


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ここ2年については、ブログの方が探しやすいと思います。
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【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.759 2008年1月8日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2008 Ak. All rights reserved.
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