例によって、今年の総まとめのお時間です。
2007年も120本の映画を観てまいりましたが、
果たしてトップ10は、どうなるでしょうか?
まず、候補作となる4つ星作品の数から。
2007年の4つ星は27件で、
前年の22に比べると、けっこう多かったです。
そのなかで5つ星は4つ、つけました。
特に年末にかけて、バババッとつきましたね。
「ブラックブック」はオランダ映画なのに、
戦争超大作で、しかもいろいろと考えさせる。
ホロコーストのなかで、人間が生きるということ。
美談にはない現実を、目に焼きつけてくれます。
「アフターウェディング」は、やはり、
スサンヌ・ベア監督の実力を思い知らされる。
平凡な人々の善意が次々と悲しみを生み出す、
その絶妙な図式化に、思わず息を呑みます。
「ボーンアルティメイタム」は、
スパイ映画の決定版といえるでしょう。
無言で、任務に忠実で、でも鮮やかで面白い。
グリーングラス監督の手腕が光るエンターテイメント。
「その名にちなんで」は、これまた、
平凡な人々のなかに、どのように幸せを見いだすか、
陳腐な人生にも、どれだけ印象に残る場面があるか、
単純な物語のなかで、じっくりと語りかける良作でした。
あとは、地域別に状況を振り返りましょうか。
ハリウッド映画としては、エンタメは続編が順調。
「スパイダーマン3」「ダイハード4.0」ともに及第点。
「プレステージ」も、推理劇のようで面白かった。
でも他に何があったの?ハリウッド映画って。
「主人公は僕だった」「ウェイトレス」くらいか。
相変わらず、こういうインディペンデント系が弱い。
「シッコ」はドキュメンタリーですからね、いちおう。
もっと困るのは、中国などのアジア映画でしょう。
「墨攻」くらいしか、印象に残ったものがない。
「ツォツィ」は南アフリカだし。というわけで、
ミニシアター系の映画は、ほぼ欧州製だったのが今年。
韓国映画も、いまいち感心しなくなったしなあ…。
さて、欧州系で印象に残ったのは、
いろいろありますが、やっぱり、
「エディット・ピアフ」が凄かったかなあ。
何だか、彼女の生き様に見ていて圧倒される。
他に、みんなが見過ごしそうな好編としては、
「サンジャックへの道」が、やっぱオススメ。
コリーヌ・セローって監督は、世の中をよく見ていて、
人生を面白おかしく、そして丁寧に教えてくれます。
さて、最後に日本映画について。
印象に残っているのは、何といっても、
「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」でしょう。
平凡であることを受け入れられない。
そんな新しい世代の、ハチャメチャぶりが、
滑稽で、かつ絶望的に描かれた衝撃作でした。
他に4つ星をつけたのは、「河童のクゥと夏休み」
「サッドヴァケイション」「めがね」などですが、
あと気になったのは、「サイドカーに犬」かな。
子どもと大人の考え方の違いを、ほんわかと描いていて、
自分自身の生き方の成長を考えさせてくれる佳作です。
そんな、こんなで。
2007年も、恒例のベスト10をつけるなら、
だいたい以下のとおりと考えました。
1.「アフターウェディング」
2.「ブラックブック」
3.「その名にちなんで」
4.「ボーン・アルティメイタム」
5.「エディット・ピアフ 愛の讃歌」
6.「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」
7.「主人公は僕だった」
8.「サンジャックへの道」
9.「サイドカーに犬」
10.「華麗なる恋の舞台で」
というわけで、寝正月のおともに。
上記のラインナップから選んでみては?
あ、公開中の映画はもちろん映画館へ!
Ak.




