☆ ★ ☆ 映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。
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Vol.484「四月の雪」★★★ 2005.9.26(月)
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【1】STORY
思わぬ事故から妻の不倫を知った男。意識不明の妻を前に、
男は愛する者への恨みを、その不倫相手の妻と分かち合う。
【2】Michelin
日比谷スカラ座では大変な混雑。他は知りませんが…。
【3】Review
映像的語り口は健在だが、今回は結末に出口が見えない。
【4】Column
やり場のない孤独もまた、自分を見つめなおす大切な瞬間だ。
_________________________________________________April Snow
内容よりもキャストだけが注目されるこの映画ですが、
重要なのはこの映画の監督が「八月のクリスマス」のホ・ジノで、
前作「春の日は過ぎゆく」で見事に5つ星を出したということ。
別にペの笑顔がほころぼうと転ぼうと、大切なのは内容です。
<オフィシャルサイト>
http://www.aprilsnow.jp/
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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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思わぬ事故から妻の不倫を知った男。意識不明の妻を前に、
男は愛する者への恨みを、その不倫相手の妻と分かち合う。
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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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そこらじゅうの映画館でやってます。
なので、その辺の映画館では、そんなに混んでないのでは。
ただし、ペの手形があるというスカラ座は別でしょうが…。
ちなみに、筆者は郊外のシネコンで観まして、
週末の3回目という絶好の場所なのに…ガラガラでした。
この映画にシネコンは似合わないよ。そこがねらい目かも。
▼日比谷 日比谷スカラ座 上映中
9:00/11:20/14:05/16:40/19:15〜終21:20
みゆき座 上映中
〈吹替版〉9:15(〜9/22 11:35〜終13:40)
▼有楽町 有楽町スバル座 9/30(金)まで
〈吹替版〉11:00/13:25
▼六本木 VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ 上映中
〜9/30 11:30/14:00/16:30/19:10/21:40(木金土0:40〜終2:40)
※10/1(土)以降の上映時間は直接劇場へお問い合わせ下さい。
番組・時間変更の可能性あり。
▼渋谷 渋東シネタワー 上映中
〈字幕版〉9:40/12:10/14:40/17:10/19:40〜終21:45
▼歌舞伎町 新宿東亜興行チェーン 上映中
10:20/12:35/14:50/17:05/19:20〜終21:20
※〈金土オールナイト〉21:35/23:50/2:05〜終4:05
※新宿トーアと番組入れ替えの可能性あり。
▼新宿三丁目 新宿文化シネマ 上映中
〈字幕版〉12:05/14:20/16:35/18:50〜終20:50
〈吹替版〉10:00〜終11:50
※新宿スカラと番組入れ替えの可能性あり。
▼品川 品川プリンスシネマ 上映中
11:45(〜9/30 19:45〜終21:45)
品川プリンスシネマ プレミアスクリーン上映中
〈字幕版〉(土日水祝10:00)15:00/17:30/20:15〜終22:15
※10/1(土)以降、12:30の回上映あり
※9/30(金)まで、〈吹替版〉の上映あり(12:30〜終14:30)
▼お台場 シネマ メディアージュ 上映中
〜9/30 11:20/14:00/16:40/19:20〜終21:25
10/1〜 11:30/14:10/16:50/19:35〜終21:40
※〈10/1オールナイト〉22:20〜終0:25
▼豊島園 ユナイテッド・シネマとしまえん 上映中
〈字幕版〉〜9/30 9:30/14:20/16:40/19:15/21:30〜終23:27
〈吹替版〉〜9/30 12:00
※10/1(土)以降の上映時間は直接劇場へお問い合わせ下さい。
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┃3┃ Review (観ていないあなたへ)
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【ポイント】★★★
<内訳>
テーマ :★★★
ストーリー :★★★
キャスト :★★★
スタッフ :★★★★
とてもホ・ジノな映画だと思います。良かれ悪しかれ。
とにかく、彼の映画は映像で感情を語り出すものです。
空白や沈黙に、意味を見いだす監督だと思います。
人が、日常のなかで、自分の気持ちを見いだす場所が、
いったいどこにあるのかを、つぶさに観察し、探しだし、
それを映画に書き留めていくのが、ホ・ジノ流です。
今回も、配偶者の不倫に心揺れる二人の男女の心境を、
徹底的に映像で描き出すことが、この映画の目的です。
いままで自分が愛してきた者の裏切りを、怒りとして、
誰かにぶつけたい、でもぶつける相手がどこにもいない。
当の本人は意識不明で、怒るどころか介護が必要…。
「八月のクリスマス」では死期迫る青年、
「春の日は過ぎゆく」では憧れの女性との破局と、
いずれも「やり場のない気持ち」を描き続けており、
今回も見事な設定で、主人公たちは気持ちのやり場がない。
では、彼らはどこに出口を見つけるのか?
それが、「春の日は過ぎゆく」では見事に達成され、
哀しみが草原のなかに昇華していく様が傑作なのですが。
今回はちょっと、そういう視界が開ける展開はなかったかな。
むしろ、目の前はまだまだ雪の中、お先真っ暗です。
これだと、「ただの不倫ドラマ」という揶揄に対して、
あまり抵抗できないかもしれません。物語はそうですから…。
とはいえ「失楽園」なんかとは、全く別の映画です。
ホ・ジノの「感情」に対する観察を眺めていると、
確かに間が長い気もしますが、なかなか考えさせられます。
キャスト?ああ、ソン・イェジンはなかなか可愛いです。
え?ペですか?うーん、メガネを外すとなぁ。
そんな大した俳優なの?例のドラマは観てないんですが。
でもやっぱり冬が好きで、雪玉を持たせるあたりは、
監督の配慮、なんでしょうねぇ。ファンは必見なのでしょう。
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┃4┃ Column (観おわったあなたへ)
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無我夢中で走り続けていると、
いつのまにか、誰もいなくなっている。
そして自分さえも、人は見失ってしまう。
それは、妻の不倫を知った男の心境だろう。
いつのまにか、自分から離れていった妻。
いったい自分は何をやってきたのだろうか?
自分を裏切った人に、怒りがこみ上げる。
裏切られた自分には、無力感を感じる。
怒りと絶望のはざまに陥ったその瞬間に、
しかし、その気持ちを受け止める人がいない!
仕事場の部下に、上司の失態など話せない。
妻の家族は、重体の彼女をいたわる側だ。
事故に巻き込まれた側の親族の心痛は如何ばかりか。
自分は何もしていないのに、どうしてこんな…。
いや、自分が何もしなかったからこそ、
自分は裏切られ、多くの不幸を生んだのだ。
せめて、妻に意識さえあれば、
この怒りを差し向け、発散できるのに。
それすらも叶わないという、孤独。
酒を浴びるほど飲んでも、何も変わらない事実。
しかし、孤独の淵に立ち、人は気づく。
日常という時間にはこれほどまでに、
自分を見つめる機会があることに。
仕事を休み、妻の身体を洗うとき。
ドライブの途中で、何もない草原に座り込む。
寒々しい冬の浜辺を、ゆっくりと歩く。
何も言わない相手を、黙って見つめる病室。
そして、愛する人が過ごしていた部屋の中。
二人が楽しい時間を過ごした喫茶店のテーブル。
誰もいない空間、何もない時間が、自分を際だたせる。
この人を愛していて、本当に良かったのか。
愛する人のために、自分は何かできただろうか。
一つずつ、愛を積み重ねていく喜びを、
一夜のライヴのように、発散してはいなかったか。
そのうち、相手の裏切りを責めることを忘れる。
自分に何が必要なのか、誰もが立ち止まって気づく。
孤独は時として、自分を見つめるために必要な瞬間なのだ。
季節はずれの雪が、世界を包む瞬間も。
自分を見つめなおし、人間は再びドライブを始める。
寒々しい孤独が、暖かな春の訪れを告げるように…。
2005/9/25 ユナイテッドシネマズとしまえんにて。
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┃5┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。
★次回予告「SHINOBI」………………………………………
オダギリジョーは今年、いったい何本に主演したのでしょうか?
不思議になるほど大活躍の彼が今回、山田風太郎の忍者に変身。
共演は好感度女王の仲間由紀恵の他、椎名桔平ら超豪華布陣。
これで面白くなかったら…監督の腕が大いに問われる問題作だ。
で、次回もお楽しみに。
次回はすみませんが、土曜までお待ちください…。
http://www.shinobi-movie.com/
★今後の予定など………………………………………………………
来週は、以下の3本の予定です。お楽しみに。
・「アバウトラブ」 「藍色夏恋」監督の新作を含むオムニバス
http://www.aboutlove-movie.com/
・「深紅」筆者も敬愛する野沢尚の遺作、遺稿の映画化
http://www.shinku.jp/
・「シンシティ」ロバートロドリゲスと豪華キャストの暴力活劇
http://www.sincity.jp/
★最新情報はブログにて!!…………………………………………
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http://filmandlife.seesaa.net/
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ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
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【映画のなかの人生、映画のような人生。】
Vol.484 2005年9月26日
発行者:Ak. espoir@lares.dti.ne.jp
(C)2001-2005 Ak. All rights reserved.
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周囲を見まわすと、やっぱ人気ないのねぇ。
ホ・ジノの映画には好き嫌いがハッキリ出る、というのは僕にもよく分かります。
しかしまあ、確かに不倫映画としてみると、どうみてもチャップイところはあるんだわなあ。
だからあえてコラムには、不倫の話を書くのはやめたんですね。
バカバカしいじゃないですか、同じ苦境にあえぐ二人が結ばれちゃうなんて、恥ずかしいよ。
そういうのって長続きしないと思うし。
ホ・ジノの映像美と、不倫映画のちゃっぷさが、
かぎりなくミスマッチを起こしているのが、
やっぱり問題だったんでしょうねぇ。
どうせちゃっぷいなら、そこはむしろ韓流の腕の見せどころ!ですもの。
ホ・ジノがやるべきものじゃないんでしょう。
しかし、ホ・ジノの次の主人公の商売はどうなるんでしょうねぇ。撮影、音響、照明ときて…何が残ってる?助監督かな(笑)。
タイトルも気になるところ。八月、春の日、四月…なるほど4ヶ月おきか。次は「12月のお盆」か?
私もペでなくホ・ジノ、ソン・イェジン目当てでこの映画を観ました。
観終わった後の解釈で、その人の現状、心境が出るような、そんな映画だったように思います。
一見ハッピィエンドのように思わせますが、『普遍なものなんてない』とホ・ジノは言いたかったのかも知れないと、時間が経つに連れ思うようになりました。
ホ・ジノの今回のラストシーンは、
個人的にはあまり腑に落ちません。
「春の日は過ぎゆく」では、
風の中に何もかも溶けていったのに、
今回は雪の中に隠れるつもりなのかな、と。
「あらゆる関係は決して永遠に続かない」
というのは、きっと八月のクリスマスから、
ずっとホ・ジノのなかにあるテーマですね。
おっしゃるとおりだと思います。
ただ、だとすると、今回はこの事件の後も、
女性との関係が続いていくのかな…?
その辺の矛盾が、ピンと来ませんでした。
何かいい解釈があったら、
どなたでもいいから教えてほしいのですが、ね…。
Ak.