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★★★★☆「つぐない」
 ★★★★「4ヶ月、3週と2日」
 ★★★★「マイブルーベリーナイツ」
 ★★★☆「モンテーニュ通りのカフェ」
 ★★★☆「マンデラの名もなき看守」
 ★★★☆「愛おしき隣人」
  ★★★「ブレス」
  ★★★「ノーカントリー」
  ★★★「ランジェ公爵夫人」
  ★★★「王妃の紋章」
  ★★★「フィクサー」
  ★★☆「I'm not there.」
  ★★☆「There Will Be Blood」
  ★★☆「ミスト」
   ★★「チャーリーウィルソンズウォー」

今後は「インディジョーンズ」「JUNO」「イースタンプロミス」ほか

2005年09月27日

メルマガVol.484「四月の雪」★★★

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


_             _______________
  Vol.484「四月の雪」★★★        2005.9.26(月)
 ̄              ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   思わぬ事故から妻の不倫を知った男。意識不明の妻を前に、
   男は愛する者への恨みを、その不倫相手の妻と分かち合う。

  【2】Michelin
   日比谷スカラ座では大変な混雑。他は知りませんが…。

  【3】Review
   映像的語り口は健在だが、今回は結末に出口が見えない。

  【4】Column
   やり場のない孤独もまた、自分を見つめなおす大切な瞬間だ。

_________________________________________________April Snow

内容よりもキャストだけが注目されるこの映画ですが、
重要なのはこの映画の監督が「八月のクリスマス」のホ・ジノで、
前作「春の日は過ぎゆく」で見事に5つ星を出したということ。
別にペの笑顔がほころぼうと転ぼうと、大切なのは内容です。

<オフィシャルサイト>
http://www.aprilsnow.jp/

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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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思わぬ事故から妻の不倫を知った男。意識不明の妻を前に、
男は愛する者への恨みを、その不倫相手の妻と分かち合う。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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そこらじゅうの映画館でやってます。
なので、その辺の映画館では、そんなに混んでないのでは。
ただし、ペの手形があるというスカラ座は別でしょうが…。

ちなみに、筆者は郊外のシネコンで観まして、
週末の3回目という絶好の場所なのに…ガラガラでした。
この映画にシネコンは似合わないよ。そこがねらい目かも。

▼日比谷 日比谷スカラ座 上映中
9:00/11:20/14:05/16:40/19:15〜終21:20

みゆき座 上映中
〈吹替版〉9:15(〜9/22 11:35〜終13:40)

▼有楽町 有楽町スバル座 9/30(金)まで
〈吹替版〉11:00/13:25

▼六本木 VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ 上映中
〜9/30 11:30/14:00/16:30/19:10/21:40(木金土0:40〜終2:40)
※10/1(土)以降の上映時間は直接劇場へお問い合わせ下さい。
 番組・時間変更の可能性あり。

▼渋谷 渋東シネタワー 上映中
〈字幕版〉9:40/12:10/14:40/17:10/19:40〜終21:45

▼歌舞伎町 新宿東亜興行チェーン 上映中
10:20/12:35/14:50/17:05/19:20〜終21:20 
※〈金土オールナイト〉21:35/23:50/2:05〜終4:05
※新宿トーアと番組入れ替えの可能性あり。

▼新宿三丁目 新宿文化シネマ 上映中
〈字幕版〉12:05/14:20/16:35/18:50〜終20:50 
〈吹替版〉10:00〜終11:50
※新宿スカラと番組入れ替えの可能性あり。

▼品川 品川プリンスシネマ 上映中
11:45(〜9/30 19:45〜終21:45)

品川プリンスシネマ プレミアスクリーン上映中
〈字幕版〉(土日水祝10:00)15:00/17:30/20:15〜終22:15 
※10/1(土)以降、12:30の回上映あり 
※9/30(金)まで、〈吹替版〉の上映あり(12:30〜終14:30)

▼お台場 シネマ メディアージュ 上映中
〜9/30 11:20/14:00/16:40/19:20〜終21:25 
10/1〜 11:30/14:10/16:50/19:35〜終21:40 
※〈10/1オールナイト〉22:20〜終0:25

▼豊島園 ユナイテッド・シネマとしまえん 上映中
〈字幕版〉〜9/30 9:30/14:20/16:40/19:15/21:30〜終23:27 
〈吹替版〉〜9/30 12:00
※10/1(土)以降の上映時間は直接劇場へお問い合わせ下さい。


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┃3┃ Review (観ていないあなたへ)
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【ポイント】★★★

<内訳>
テーマ   :★★★
ストーリー :★★★
キャスト  :★★★
スタッフ  :★★★★

とてもホ・ジノな映画だと思います。良かれ悪しかれ。

とにかく、彼の映画は映像で感情を語り出すものです。
空白や沈黙に、意味を見いだす監督だと思います。
人が、日常のなかで、自分の気持ちを見いだす場所が、
いったいどこにあるのかを、つぶさに観察し、探しだし、
それを映画に書き留めていくのが、ホ・ジノ流です。

今回も、配偶者の不倫に心揺れる二人の男女の心境を、
徹底的に映像で描き出すことが、この映画の目的です。
いままで自分が愛してきた者の裏切りを、怒りとして、
誰かにぶつけたい、でもぶつける相手がどこにもいない。
当の本人は意識不明で、怒るどころか介護が必要…。

「八月のクリスマス」では死期迫る青年、
「春の日は過ぎゆく」では憧れの女性との破局と、
いずれも「やり場のない気持ち」を描き続けており、
今回も見事な設定で、主人公たちは気持ちのやり場がない。

では、彼らはどこに出口を見つけるのか?
それが、「春の日は過ぎゆく」では見事に達成され、
哀しみが草原のなかに昇華していく様が傑作なのですが。

今回はちょっと、そういう視界が開ける展開はなかったかな。
むしろ、目の前はまだまだ雪の中、お先真っ暗です。
これだと、「ただの不倫ドラマ」という揶揄に対して、
あまり抵抗できないかもしれません。物語はそうですから…。

とはいえ「失楽園」なんかとは、全く別の映画です。
ホ・ジノの「感情」に対する観察を眺めていると、
確かに間が長い気もしますが、なかなか考えさせられます。

キャスト?ああ、ソン・イェジンはなかなか可愛いです。
え?ペですか?うーん、メガネを外すとなぁ。
そんな大した俳優なの?例のドラマは観てないんですが。
でもやっぱり冬が好きで、雪玉を持たせるあたりは、
監督の配慮、なんでしょうねぇ。ファンは必見なのでしょう。


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┃4┃ Column (観おわったあなたへ)
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無我夢中で走り続けていると、
いつのまにか、誰もいなくなっている。
そして自分さえも、人は見失ってしまう。

それは、妻の不倫を知った男の心境だろう。
いつのまにか、自分から離れていった妻。
いったい自分は何をやってきたのだろうか?

自分を裏切った人に、怒りがこみ上げる。
裏切られた自分には、無力感を感じる。
怒りと絶望のはざまに陥ったその瞬間に、
しかし、その気持ちを受け止める人がいない!

仕事場の部下に、上司の失態など話せない。
妻の家族は、重体の彼女をいたわる側だ。
事故に巻き込まれた側の親族の心痛は如何ばかりか。

自分は何もしていないのに、どうしてこんな…。
いや、自分が何もしなかったからこそ、
自分は裏切られ、多くの不幸を生んだのだ。

せめて、妻に意識さえあれば、
この怒りを差し向け、発散できるのに。
それすらも叶わないという、孤独。
酒を浴びるほど飲んでも、何も変わらない事実。

しかし、孤独の淵に立ち、人は気づく。
日常という時間にはこれほどまでに、
自分を見つめる機会があることに。

仕事を休み、妻の身体を洗うとき。
ドライブの途中で、何もない草原に座り込む。
寒々しい冬の浜辺を、ゆっくりと歩く。
何も言わない相手を、黙って見つめる病室。

そして、愛する人が過ごしていた部屋の中。
二人が楽しい時間を過ごした喫茶店のテーブル。
誰もいない空間、何もない時間が、自分を際だたせる。

この人を愛していて、本当に良かったのか。
愛する人のために、自分は何かできただろうか。
一つずつ、愛を積み重ねていく喜びを、
一夜のライヴのように、発散してはいなかったか。

そのうち、相手の裏切りを責めることを忘れる。
自分に何が必要なのか、誰もが立ち止まって気づく。
孤独は時として、自分を見つめるために必要な瞬間なのだ。

季節はずれの雪が、世界を包む瞬間も。
自分を見つめなおし、人間は再びドライブを始める。
寒々しい孤独が、暖かな春の訪れを告げるように…。

2005/9/25 ユナイテッドシネマズとしまえんにて。


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┃5┃ 次回予告 ほか
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「SHINOBI」………………………………………

オダギリジョーは今年、いったい何本に主演したのでしょうか?
不思議になるほど大活躍の彼が今回、山田風太郎の忍者に変身。
共演は好感度女王の仲間由紀恵の他、椎名桔平ら超豪華布陣。
これで面白くなかったら…監督の腕が大いに問われる問題作だ。

で、次回もお楽しみに。
次回はすみませんが、土曜までお待ちください…。
http://www.shinobi-movie.com/


★今後の予定など………………………………………………………

来週は、以下の3本の予定です。お楽しみに。

・「アバウトラブ」 「藍色夏恋」監督の新作を含むオムニバス
  http://www.aboutlove-movie.com/
・「深紅」筆者も敬愛する野沢尚の遺作、遺稿の映画化
  http://www.shinku.jp/
・「シンシティ」ロバートロドリゲスと豪華キャストの暴力活劇
  http://www.sincity.jp/


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

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ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
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【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.484 2005年9月26日
 発行者:Ak. espoir@lares.dti.ne.jp
 (C)2001-2005 Ak. All rights reserved.
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posted by Ak. at 00:27| 東京 曇り| Comment(3) | TrackBack(7) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
自己レスですが…。

周囲を見まわすと、やっぱ人気ないのねぇ。
ホ・ジノの映画には好き嫌いがハッキリ出る、というのは僕にもよく分かります。
しかしまあ、確かに不倫映画としてみると、どうみてもチャップイところはあるんだわなあ。

だからあえてコラムには、不倫の話を書くのはやめたんですね。
バカバカしいじゃないですか、同じ苦境にあえぐ二人が結ばれちゃうなんて、恥ずかしいよ。
そういうのって長続きしないと思うし。

ホ・ジノの映像美と、不倫映画のちゃっぷさが、
かぎりなくミスマッチを起こしているのが、
やっぱり問題だったんでしょうねぇ。
どうせちゃっぷいなら、そこはむしろ韓流の腕の見せどころ!ですもの。
ホ・ジノがやるべきものじゃないんでしょう。

しかし、ホ・ジノの次の主人公の商売はどうなるんでしょうねぇ。撮影、音響、照明ときて…何が残ってる?助監督かな(笑)。

タイトルも気になるところ。八月、春の日、四月…なるほど4ヶ月おきか。次は「12月のお盆」か?
Posted by Ak. at 2005年09月27日 00:56
はじめましてです。
私もペでなくホ・ジノ、ソン・イェジン目当てでこの映画を観ました。
観終わった後の解釈で、その人の現状、心境が出るような、そんな映画だったように思います。
一見ハッピィエンドのように思わせますが、『普遍なものなんてない』とホ・ジノは言いたかったのかも知れないと、時間が経つに連れ思うようになりました。
Posted by tar at 2005年09月27日 00:57
tarさん、はじめまして。

ホ・ジノの今回のラストシーンは、
個人的にはあまり腑に落ちません。
「春の日は過ぎゆく」では、
風の中に何もかも溶けていったのに、
今回は雪の中に隠れるつもりなのかな、と。

「あらゆる関係は決して永遠に続かない」
というのは、きっと八月のクリスマスから、
ずっとホ・ジノのなかにあるテーマですね。
おっしゃるとおりだと思います。

ただ、だとすると、今回はこの事件の後も、
女性との関係が続いていくのかな…?
その辺の矛盾が、ピンと来ませんでした。
何かいい解釈があったら、
どなたでもいいから教えてほしいのですが、ね…。

Ak.
Posted by Ak. at 2005年09月27日 09:17
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