現在公開中の作品一覧(首都圏)

★★★★☆「つぐない」
 ★★★★「4ヶ月、3週と2日」
 ★★★★「マイブルーベリーナイツ」
 ★★★☆「モンテーニュ通りのカフェ」
 ★★★☆「マンデラの名もなき看守」
 ★★★☆「愛おしき隣人」
  ★★★「ブレス」
  ★★★「ノーカントリー」
  ★★★「ランジェ公爵夫人」
  ★★★「王妃の紋章」
  ★★★「フィクサー」
  ★★☆「I'm not there.」
  ★★☆「There Will Be Blood」
  ★★☆「ミスト」
   ★★「チャーリーウィルソンズウォー」

今後は「インディジョーンズ」「JUNO」「イースタンプロミス」ほか

2007年12月08日

メルマガVol.749「マイティハート」★★★

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


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  Vol.749「マイティハート」★★★     2007.11.28(水)
 ̄                 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   9.11事件後、パキスタンで取材を続けるジャーナリスト夫妻。
   ある日、夫が消息不明になり、懸命の捜査が始まるが…。

  【2】Michelin
   新宿、六本木、渋谷など、上映館は限られています。

  【3】Review
   テロの現実を巧みに伝える良作なのだが、希望は見えない。

  【4】Column
   頭では分かっていても、心はテロの現実を知らない。

_____________________________________________A Mighty Heart

勘違いされていると思うのですが、アンジェリーナ・ジョリーは、
決してアクション女優ではなく、「17歳のカルテ」を演じて、
オスカーも持ってる演技派のお姉さんです。今回は社会派映画、
監督はウィンターボトムなので、彼女の実力も発揮されるはず。

<オフィシャルサイト>
http://www.mh-movie.jp/

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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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9.11事件後、パキスタンで取材を続けているジャーナリスト夫妻。
ある日、夫が消息不明になり、妻は米国領事館や友人に連絡する。
やがて当局による捜査が始まり、妊娠中の妻は忍耐の日々が続く。
一方で容疑者の数は、枝葉が分かれるようにして増え続ける…。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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新宿バルト9、六本木、渋谷、お台場など、
都心部でも上映館は限られています。
まあ、いわゆる「社会派」ですからね…。

とはいえアンジェリーナが出ていることもあり、
それなりには、人は入っている方だとは思います。
もちろん、満席にはほど遠いわけですが。

▼新宿 新宿バルト9
10:20/12:35/14:55/18:00/20:15/22:30〜0:30(終)

▼六本木 TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
9:40/12:05/14:30/16:55/19:20/21:45〜23:45(終)

▼渋谷 アミューズCQN
11:15/13:45/16:40/19:15〜21:15(終)

▼お台場 シネマメディアージュ
11:00/13:30/16:00/18:30〜20:30(終)

▼東武練馬 ワーナー・マイカル・シネマズ板橋
10:25/12:50/15:10/19:25/21:45〜23:45(終)

▼豊島園 ユナイテッド・シネマとしまえん
9:45/14:20/16:45/19:15/21:45〜23:43(終)


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┃3┃ Review (観ていないあなたへ)
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【ポイント】★★★

<内訳>
テーマ   :★★★
ストーリー :★★★
キャスト  :★★★★
スタッフ  :★★★★★

>テーマ ★★★<
テロの現実を冷静に描くという視点は、きちんと定まっている。
しかし、その先に何を見いだすかという答えがないのがつらい。

>ストーリー ★★★<
テロリストたちの捜査過程が如実に描かれ、まるでサスペンス。
息詰まる展開の中で、次々と進む捜査の過程に引き込まれる。

>キャスト ★★★★<
アンジェリーナは、情熱をうちに秘めたインテリ女性の役だが、
よく頑張って、うまく堪えているものの、あまりインテリには…。

>スタッフ ★★★★★<
テロを描くノンフィクション、誘拐事件を描くサスペンス、また
妻の愛を描くラブロマンス、全てが巧みに組み込まれ感心した。

>総評 ★★★<
社会派好きのアンジェリーナ夫妻の影響があるらしいが、
実際にはウィンターボトムらしい映画に仕上がっている印象。

中東の現実を描くノンフィクションとしては、
「イン・ディス・ワールド」を思わせるものがあるし、
激しい感情表現がほとばしる場面は「9songs」を思い出したり、
「ひかりのまち」や、その他過去の作品の要素が詰まっている。

こうしてみると、ウィンターボトムは、
これまで数多くのジャンルに挑戦し、
実に多彩な表現を積み重ねてきていて、
それが今回のようなノンフィクションには、
物事を多面的にとらえる手段として打ってつけだ、
と、最後にはひたすら感心してしまった。

最も、オチはまさに「日蔭のふたり」だ。
もっと希望ある何かを、見いだしても良かった気はするが。


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┃4┃ Column (観おとわったあなたへ)
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こうして先進国に暮らしていると、
人々は、テロの現実を知らない。

真実を、何としても伝えなければならない。
9.11以後、多くのジャーナリストが、
危険を顧みず、中東へと乗り込んだ。
テロリズムの真実を、欧米諸国に伝えるために。

ところが、そのジャーナリストの夫が、
自らテロリストの被害に、遭ってしまう。
もちろん、それは覚悟の上の出来事だ。
来るべきものが来た。慌ててはいけない。

妻は、冷静に政府関係者に救援をあおぐ。
やがて当局の捜査が始まり、生活は一変。
自宅は捜査本部になり、自分は監視対象に。

そこで、感情を彼らにぶつけることは簡単だ。
しかし、テロリズムの被害は自分だけではない。
私がうろたえても、彼らの捜査を邪魔するだけだ。
夫は生きている。信じよう。ずっと心のなかで。

捜査網は次第に広がり、容疑者は飛躍的に増えていく。
誰かの連絡者が誰かを特定するために、
メールサーバや電話の相手が全員容疑者になる。

パキスタンの大都市、その雑踏の中で、
次々と市民がとらえられ、巻き込まれていく。
中には、無実の人もいたかもしれないのに、
当局はメンツのために、誰彼問わずしょっ引いていく。

この、何十万もの人々の住んでいる街で。
誰がテロリストで、誰が犯人なのかを、
特定するのは、いかに難しいことだろうか。

ひとりの被害者として、妻はがく然とする。
こんななかで、夫が本当に見つかるんだろうか。
日夜動いてくれる、捜査当局の努力には頭が下がる。
けれども、これがテロリズムの本質なのか。

ひとりのジャーナリストとして、妻は冷静に振る舞う。
こんな被害に遭っている人が、世界には大勢います。
たとえテロに遭っても、私が怯えてはならない。
無実の人々を恐怖にさらすことが、テロの目的だから。

そして、例え最悪の結末を迎えたとしても。
私が、テロリストに復讐してはならない。
犯罪に対して、犯罪で報いては、憎しみは終わらない。

分かっている。分かっているんだけれど。
ジャーナリストとして、理想に向かう者として、
彼女は、全てを理解しているつもりなんだけれど!

無実の夫を、みすみす見殺しにしてしまった、
この口惜しさは、いったいどうすればいいのか?
この苦しみに耐える強い心を、誰が備えているというのか?

理想に燃えてやってきた中東で、
突きつけられたのは冷たい現実だった。
そして両者の距離は、いまも、縮まらないままなのだ。

2007/11/25 ユナイテッドシネマズとしまえんにて。


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┃5┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「愛の予感」………………………………………………

前作「バッシング」が脚光を浴びた、小林政広監督の最新作。
日本映画として久しぶりにロカルノ映画祭グランプリを受賞。
主演は監督自身が演じ、ヒロインは「M/Other」の渡辺真起子。
今回も、人々の冷たい視線をめぐる社会派ドラマの、予感。

で、次回もお楽しみに。次回は金曜の予定。
ですが体調次第で延期の可能性がありますので、ご了承下さい。
http://ainoyokan.com/


★今後の予定など………………………………………………………

さて、残る12月の予定は以下のとおり。

最大の注目はスサンネ・ビア監督の「ある愛の風景」。
これが3連続5つ星を賭けた、いちばんの期待作です。
http://aruai.com/

他は、ついに全編英語、原作物に挑戦する、
フランソワ・オゾンの「エンジェル」。
http://angel-movie.jp/
「モンスーン・ウェディング」のミラ・ナイール監督が、
アメリカを舞台にした家族ドラマ「その名にちなんで」。
http://movies.foxjapan.com/sononani-chinande/

昨年のベルリン金熊賞「サラエボの花」。
http://www.saraebono-hana.com/
そしてカンヌの審査員賞を受賞したフランスアニメ、
「ペルセポリス」など、いろいろ話題作がやってきます。
http://persepolis-movie.jp/

その他、以下のようなラインナップの予定。

「ベオウルフ」http://wwws.warnerbros.co.jp/beowulf/
「マリア」http://www.maryandjoseph.jp/
「アイアムレジェンド」http://www.iamlegend.jp/
「迷子の警察音楽隊」http://www.maigo-band.jp/

というわけで、これからもお楽しみに。


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
http://filmandlife.seesaa.net/

※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check!

ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!


★これまでのバックナンバー…………………………………………

バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、
それぞれ以下のページをご参照くださいませ。

http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ)
http://www.melma.com/backnumber_33635/(メルマ)

メルマのバックナンバーは、第1号から掲載されています。
ただし検索機能がついておりませんので、
ここ2年については、ブログの方が探しやすいと思います。
http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.749 2007年11月28日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2007 Ak. All rights reserved.
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