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★★★★☆「つぐない」
 ★★★★「4ヶ月、3週と2日」
 ★★★★「マイブルーベリーナイツ」
 ★★★☆「モンテーニュ通りのカフェ」
 ★★★☆「マンデラの名もなき看守」
 ★★★☆「愛おしき隣人」
  ★★★「ブレス」
  ★★★「ノーカントリー」
  ★★★「ランジェ公爵夫人」
  ★★★「王妃の紋章」
  ★★★「フィクサー」
  ★★☆「I'm not there.」
  ★★☆「There Will Be Blood」
  ★★☆「ミスト」
   ★★「チャーリーウィルソンズウォー」

今後は「インディジョーンズ」「JUNO」「イースタンプロミス」ほか

2007年12月07日

メルマガVol.747「ウェイトレス」★★★★

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


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  Vol.747「ウェイトレス」★★★★     2007.11.20(火)
 ̄                 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   パイ焼き名人のウェイトレスは、何かと妻を束縛したがる
   自己中亭主が悩みのタネ。彼女は何とか家出を図るが…。

  【2】Michelin
   日比谷シャンテ・シネでの単館上映。週末は少し混むかも。

  【3】Review
   結婚、出産、仕事、女性の真剣な悩みをコミカルに描く佳作。

  【4】Column
   責任を持って生きる。それは悩ましく、そして楽しいこと。

___________________________________________________Waitress

アメリカでは、自宅でパイを焼いたりすることが多いようで。
この映画は、そんなパイ焼き名人のウェイトレスが登場して、
映画のなかだけでも200以上のパイが美味しそうに並んでます。
しかし、美味しそうなパイの裏では、いろんな努力があるもので。

<オフィシャルサイト>
http://movies.foxjapan.com/waitress/


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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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パイ焼き名人のウェイトレスは、何かと妻を束縛したがる亭主に
うんざり。絶望的な夫婦生活を断ち切ろうと何度も家出を図るが、
そんなときに妊娠が発覚。さらに逃げられなくなったと感じつつ、
彼女が産婦人科を訪れると、新入りの産婦人科医に言い寄られ…。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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日比谷シャンテ・シネでの単館上映です。
週末に行きましたが、満席ではありませんでした。

これなら平日は座れるでしょうし、
週末にちょっと混むかな、という程度では。
混雑状況は映画館のサイトもご参考に。
http://www.chantercine.com/schedule/

▼日比谷 シャンテ シネ
9:15/11:40/14:10/16:40/19:05〜21:10(終)
※ 9:15の回は週末と水・金曜のみ


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┃3┃ Review (観ていないあなたへ)
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【ポイント】★★★★

<内訳>
テーマ   :★★★★
ストーリー :★★★
キャスト  :★★★★
スタッフ  :★★★★

>テーマ ★★★★<
結婚、出産、仕事と続く女性の悩みを真剣にとらえながらも、
明るく楽しく描くことを忘れず、最後には希望に着地している。

>ストーリー ★★★<
次第にとりとめのない話になっていく展開だが、1つ1つのギャグ
がきちんとつないで、最後まで何とか引っ張っているのは確か。

>キャスト ★★★★<
主演のケリー・ラッセルが、オフビートな展開をそつなくこなす。
彼女の理解者となるアンディ・グリフィス老人も、印象深い。

>スタッフ ★★★★<
パイをテーマに、これだけ美味しさにこだわった映画は実は貴重。
そこにマンガのようなオフビートギャグが、とてもユニーク。

>総評 ★★★★<
全体として、良くできたコメディドラマ。
既婚女性が抱える悩みをまとめて、
1本のフィルムにきちんと焼き上げた感じ。

ギャグはどれも唐突だったり、意表を突いたり、
意外と現実を無視したオフビートな内容が多い。
実は監督、かのハル・ハートリー監督の盟友なんだそうな。

また、いくつものパイを映画のなかで焼き上げて、
味覚で観客を惹きつけるという演出が面白いと思う。
実は、料理に関する映画は山ほどあるものの、
実際に美味しそうなものが並ぶ映画は、少ないものです。

全体に小粒な映画ではありますが、独創性を評価して、
パイの甘さも加味した結果、4つ★をつけたいと思います。

>※ エイドリアン・シェリー監督について<
この映画、ヒロインの脇にいるメガネの女性が、
実は監督なのですが、ちょうど1年前の11月、
映画を撮り終えてから、亡くなられたそうです。

大変不幸な事件に遭遇したとのこと。
この映画は、次回作も楽しみにさせる内容だったのに、
これからというところで、本当にもったいないことです。
ささやかながら、筆者も監督のご冥福をお祈りいたします。


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┃4┃ Column (観おとわったあなたへ)
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実家を出て、一人暮らしをはじめてみると、
いかに、自分の行動に責任を持つべきかに気づく。

ご飯を食べても、食器を洗ってくれる人はいない。
ゴミを落としたら、掃除してくれる人はいない。
トイレットペーパーがなくなっても、
買い置きしてくれる人がいなければ、大変である。

実家とは、何と天国だったのだろうか。
一人暮らしは、自分がいかに無責任で、
誰かのお世話になっていたかを知る、良い機会である。

そして、やがて結婚すると、
責任はますます重くなっていく。
この人なら、と思っていた恋人が、
トンでもない束縛魔の自己中に変貌したり。

それでも、この人と生きていかなくちゃ。
一度は、決めてしまったことだから。
例え、他にどんなに好きな人が出来ても、
結婚している以上、その責任は全うしなくては。

だから、仕事を辞めることも出来ない。
たとえ、妊娠しようと、何があろうと。
仕事場ではパイを焼き、自宅では亭主に絶対服従。
全然面白くない。でも、それが自分の責任。

もう、うんざりしているのに。
その上、私には子どもができるの?
亭主だけでも、人生には重すぎるのに。
仕事だけでも、生活には負担なのに。

周囲の子育てを見ながら、ますます不安は募る。
生活も、結婚も、仕事も、何一つままならない。
こんな私が、他人の人生を見る責任まで負うのか…。

いっそ、何もかも投げ出して、
新しい恋人と、どこかへ逃げ出したい!
こんな責任ばかりが増えて、絶望な人生。
もう何も要らない、ゼロからやり直したい!

そんなとき、小さな娘が産声をあげる。
あなたのパイを楽しみにしている人から、
ささやかな手紙も、やってきたりする。

そっか。こんな私でも、
頼りにしてくれている人がいるんだ。
まして、こんなカワイイ赤ん坊を放り投げるなんて、
私は、なんて間違ったことをしようとしていたんだ。

確かに、結婚も仕事も子育ても責任だ。
それは重圧であり、束縛にもなるだろう。

でも、そこに喜びを見つけていかなくちゃ。
見方を変えれば、捨てるべきものを捨てれば、
きっと希望は見えてくる。責任も楽しくなる。

いくつもの食材を、自在に組み合わせて、
パイを焼くように、人生も組み合わせ次第。
オーブンに入れて、じっと待っていれば、
あの頃の絶望も、いつか美味しく焼き上がるかも、しれない。

2007/11/18 日比谷シャンテ・シネにて。


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┃5┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「呉清源 極みの棋譜」…………………………………

「春の惑い」で筆者をうならせた田壮壮監督の新作は、何と、
中国から日本に渡った囲碁の名人、呉清源を描くという伝記物。
主演は台湾きっての若手、エドワード・ヤンから王家衛までが
起用してきたチャン・チェン。日本人俳優も多数出演の話題作。

で、次回もお楽しみに。次回は木曜の予定。
http://www.go-movie.jp/


★今後の予定など………………………………………………………

来週は、アンジェリーナ・ジョリーが、
テロの人質となった男の妻役を演じる「マイティハート」、
そして「バッシング」の小林政広監督がロカルノで、
グランプリを受賞したという「愛の予感」の予定。

「マイティハート 愛と絆」http://www.mh-movie.jp/
「愛の予感」http://ainoyokan.com/


さて、年内の予定は以下のとおり。
いくつか12月の新作が出てきたので、
いろいろ考えて、差し替えました。

最大の注目はスサンネ・ビア監督の「ある愛の風景」。
これが3連続5つ星を賭けた、いちばんの期待作です。
「ある愛の風景」http://aruai.com/

他は、ついに全編英語、原作物に挑戦する、
フランソワ・オゾンの「エンジェル」。
「モンスーン・ウェディング」のミラ・ナイール監督が、
アメリカを舞台にした家族ドラマ「その名にちなんで」。
「エンジェル」http://angel-movie.jp/
「その名にちなんで」http://movies.foxjapan.com/sononani-chinande/

昨年のベルリン金熊賞「サラエボの花」。
http://www.saraebono-hana.com/
そしてカンヌの審査員賞を受賞したフランスアニメ、
「ペルセポリス」など、いろいろ話題作がやってきます。
http://persepolis-movie.jp/

その他、以下のようなラインナップの予定。

「ベオウルフ」http://wwws.warnerbros.co.jp/beowulf/
「マリア」http://www.maryandjoseph.jp/
「アイアムレジェンド」http://www.iamlegend.jp/
「迷子の警察音楽隊」http://www.maigo-band.jp/

というわけで、これからもお楽しみに。


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
http://filmandlife.seesaa.net/

※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check!

ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!


★これまでのバックナンバー…………………………………………

バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、
それぞれ以下のページをご参照くださいませ。

http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ)
http://www.melma.com/backnumber_33635/(メルマ)

メルマのバックナンバーは、第1号から掲載されています。
ただし検索機能がついておりませんので、
ここ2年については、ブログの方が探しやすいと思います。
http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ)


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【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.747 2007年11月20日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2007 Ak. All rights reserved.
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