現在公開中の作品一覧(首都圏)

★★★★☆「つぐない」
 ★★★★「4ヶ月、3週と2日」
 ★★★★「マイブルーベリーナイツ」
 ★★★☆「モンテーニュ通りのカフェ」
 ★★★☆「マンデラの名もなき看守」
 ★★★☆「愛おしき隣人」
  ★★★「ブレス」
  ★★★「ノーカントリー」
  ★★★「ランジェ公爵夫人」
  ★★★「王妃の紋章」
  ★★★「フィクサー」
  ★★☆「I'm not there.」
  ★★☆「There Will Be Blood」
  ★★☆「ミスト」
   ★★「チャーリーウィルソンズウォー」

今後は「インディジョーンズ」「JUNO」「イースタンプロミス」ほか

2007年11月19日

メルマガVol.740「グッドシェパード」★★★☆

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


_                  ___________
  Vol.740「グッドシェパード」★★★☆   2007.10.26(金)
 ̄                   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   良家の平凡な御曹司が、第二次大戦の諜報活動に巻き込まれ、
   ソ連と対峙しながらも、家族や自分を次第に見失っていく。

  【2】Michelin
   日劇PLEXほか、各地のシネコンで。とても空いている。

  【3】Review
   物語は長いが、工夫が多い。問題は主人公が見えづらいこと。

  【4】Column
   エリートには物語がある。自由には決して、歩けない。

__________________________________________The Good Shepherd

かのロバート・デ・ニーロが、久々にメガホンをとった話題作。
やっぱりデ・ニーロといえば、いまやCIA?ということで、
そこに「グッド…」とくれば、やはり?主演はマット・デイモン。
とはいえ内容はコメディでもアクションでもない、人間ドラマ。

<オフィシャルサイト>
http://www.goodshepherd.jp/


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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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良家の平凡な御曹司は、有名大学で、エリートの秘密結社に入る。
そこでの縁で、望まぬ結婚をし、第二次大戦の諜報活動に関わり、
彼はやがてCIAの創設に携わる。一方で私生活は犠牲にされ、
自らの幸せも見えないまま、彼はソ連との対決を続けていく…。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

日劇PLEXほか、都心各地のシネコンにて上映中。

私は豊洲で平日に見たのですが、とはいえ、
たった2人というのは、ちょっと空いてますね…。
日劇だったら、少しは混んでいるのでしょうか?

▼有楽町 日劇PLEX
11:20/14:50/18:20〜21:25(終)

▼新宿 新宿バルト9
〜11/2(金) 12:25/15:45/19:00/0:25〜3:25(終)
11/3(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼品川 品川プリンスシネマ
〜10/28(日) 9:35/13:10/16:35/20:00〜23:00(終)
10/29(月)〜10/30(火) 13:10/16:35/20:00〜23:00(終)
10/31(水) 9:35/13:10/16:35/20:00〜23:00(終)
11/1(木)〜11/2(金) 13:10/16:35/20:00〜23:00(終)
11/3(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい
※ 〜11.2(金)はプレミアム館で上映(¥2500均一)

▼豊洲 ユナイテッド・シネマ豊洲
10/27(土) 10:30/14:00/17:15/20:30/23:45〜2:42(終)
10/28(日)〜11/2(金) 10:30/14:00/17:15/20:30〜23:27(終)
11/3(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼お台場 シネマメディアージュ
10/27(土)〜11/2(金) 11:00/14:25〜17:25(終)
11/3(土) 11:50/15:30/19:00/22:30/2:00〜5:00(終)
11/4(日)〜 11:50/15:30/19:00〜22:00(終)

▼新宿(歌舞伎町) 新宿プラザ劇場
11:15/14:40/18:05〜21:10(終)

▼渋谷 渋東シネタワー
11:30/15:00/18:30〜21:35(終)

▼東武練馬 ワーナー・マイカル・シネマズ板橋
〜11/2(金) 12:15/17:40/21:00〜0:00(終)
11/3(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼豊島園 ユナイテッド・シネマとしまえん
10/27(土) 12:15/15:30/21:00/0:15〜3:13(終)
10/28(日)〜11/2(金) 12:15/15:30/21:00〜23:58(終)
11/3(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい


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┃3┃ Review (観ていないあなたへ)
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【ポイント】★★★☆

<内訳>
テーマ   :★★★
ストーリー :★★★★
キャスト  :★★★★
スタッフ  :★★★★

>テーマ ★★★<
仕事のために生活を犠牲にする男の姿、というテーマは元々、
新しいものではないが、そこに見いだすべきものはぼやけ気味。

>ストーリー ★★★★<
いろんなところに伏線が仕掛けてあり、最後にいろいろ現れる。
3時間近い長さには閉口するが、事件は多く、意外と飽きない。

>キャスト ★★★★<
A・ジョリーは、久々に「17歳のカルテ」の頃を思い出す雰囲気。
デイモンは「リプリー」のようだ。脇役には豪華キャストが光る。

>スタッフ ★★★★<
古き良き時代の安定した映画づくりを感じる。灯りと暗さを、
充分に活かした陰影の付け方は、クリストファー・ドイル風。

>総評 ★★★☆<
全体として、映画としては面白いと思いました。

3時間近いので、うんざりしそうでしたが、
第二次大戦からキューバ危機まで、事件の連続で、
いろんなところで裏切りや、スパイの発見などがあり、
さまざまな伏線が使われ、意外と飽きないのは驚き。

問題は、デイモンが「リプリー」の時と同じように、
実際には優柔不断な無表情さを装っていて、
ボーンの時の、殺し屋の無表情さではないこと。

彼が、何を考えているのかが観客にも伝わらないので、
その、本来持っていた夢や理想が、どうして崩れていき、
彼がどう考えていたのかが、ぼやけてしか見えてこない。

彼がもう少し明確に、仕事に燃え、家族を捨て、
それでも悩んでいるのなら、テーマは見えてくるような。
まあ、そこを見せないようにしたのでは、あるのでしょうが…。


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┃4┃ Column (観おとわったあなたへ)
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私たちは、自由に人生を生きている。
その自由な選択を、積み重ねていくことで、
人生は、やがてひとつの物語を紡ぎあげていく。

ところが、逆の生き方を選ぶ人がいる。
物語が先にあり、その上を歩む人生だ。

そこには、自由なんてない。理由なんてない。
彼は、最初から決められた物語の上を、
意志もなく歩んでいかなければならない。

良家の御曹司として生まれた時点で、
彼の人生は、決まっていたのかも知れない。
秘密結社に、何となく入ってしまった時点で、
彼は自らの意志を失い、引き返せなくなったのだ。

不意の過ちは、次々と望まぬ結果を生み出していく。
望まない結婚。望まない仕事。望まない殺人。
最初こそ、自分の心の中にあったはずの葛藤も、
仮面のような無表情の下で、次第に消えてしまった。

彼には、物語が必要だったのだ。
良家の御曹司。エリート集団のひとり。
政府の要職を歴任し、家族を、国家を愛している。

国家!それが、彼の地位と、幸せと、
現在の人生を保障する唯一の存在になった。
いままでの殺人を、過ちを、家族との不仲を、
全て正当化できるのは国家の存在だけだった。

特別な力、特別な存在として生きていく、
そんなエリートには、特別な物語が必要だったのだ。
それは、国家が物語を必要としているように。

自由主義の盟主としてのアメリカ。
独裁主義の敵国としてのソ連。
人々の生活を、脅かすものとしての社会主義。

それが、国家にとって必要な物語だった。
特別な権力、軍事力、強大なパワーを維持するために、
国民に対して、世界に対して、語るべき方便だった。

その国家の物語を守るために、彼は嘘を作り出し、
敵国の嘘を見抜き、身内の嘘も暴き出していく。

国家という物語のために、捧げられた人生。
その物語のために、犠牲にされた自由。
彼は、自分の人生で何も選びとることができない。
たとえ、自分が愛する、たった1人の息子でさえも。

有名になりたい、権力が欲しいという人は、
山ほどいるが、そのためには必要な物語があるのだ。
あなたは、物語の上を生きることができるだろうか?
自由に生きられるという、人生の楽しみを捨ててまで。

2007/10/25 ユナイテッドシネマズ豊洲にて。


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┃5┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「アフターウェディング」………………………………

傑作「しあわせな孤独」を生んだ監督、スサンネ・ビアの作品が
相次いで来日。ラース・フォン・トリアーを超えるデンマークの
新星が、どのように進化を遂げているのか、実に気になります。
主演も前作に続いて、「007」に出ていたマッズ・ミケルセン。

で、次回もお楽しみに。次回は来週火曜の予定。
http://www.after-wedding.com/


★今後の予定など………………………………………………………

来週のもう1本は、ジョディ・フォスターが復讐鬼と化す、
シリアスな社会派ドラマ、「ブレイブワン」の予定。
http://www.brave-one.net/

その他、来月以降の予定も並べてみました。
早いもので、今年ももう終わりですね。
注目は「ボーン・アルティメイタム」や、
フランソワ・オゾンの「エンジェル」でしょうか。

><11月><
「オリヲン座からの招待状」http://www.orionza-movie.jp/
「once ダブリンの街角で」http://oncethemovie.jp/
「ボーン・アルティメイタム」http://bourne-ultimatum.jp/
「4分間のピアニスト」http://4minutes.gyao.jp/
「ウェイトレス」http://movies.foxjapan.com/waitress/
「呉清源 極みの棋譜」http://www.go-movie.jp/
「ある愛の風景」http://aruai.com/
「アヴリルの恋」

><12月><
「サラエボの花」http://www.albatros-film.com/movie/grbavic.html
「マリア」http://www.maryandjoseph.jp/
「ナショナルトレジャー」http://www.disney.co.jp/movies/nt2/
「迷子の警察音楽隊」http://www.maigo-band.jp/
「エンジェル」http://angel-movie.jp/

というわけで、これからもお楽しみに。


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
http://filmandlife.seesaa.net/

※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check!

ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!


★これまでのバックナンバー…………………………………………

バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、
それぞれ以下のページをご参照くださいませ。

http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ)
http://www.melma.com/backnumber_33635/(メルマ)

メルマのバックナンバーは、第1号から掲載されています。
ただし検索機能がついておりませんので、
ここ2年については、ブログの方が探しやすいと思います。
http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ)


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【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.740 2007年10月26日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2007 Ak. All rights reserved.
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