現在公開中の作品一覧(首都圏)

★★★★☆「つぐない」
 ★★★★「4ヶ月、3週と2日」
 ★★★★「マイブルーベリーナイツ」
 ★★★☆「モンテーニュ通りのカフェ」
 ★★★☆「マンデラの名もなき看守」
 ★★★☆「愛おしき隣人」
  ★★★「ブレス」
  ★★★「ノーカントリー」
  ★★★「ランジェ公爵夫人」
  ★★★「王妃の紋章」
  ★★★「フィクサー」
  ★★☆「I'm not there.」
  ★★☆「There Will Be Blood」
  ★★☆「ミスト」
   ★★「チャーリーウィルソンズウォー」

今後は「インディジョーンズ」「JUNO」「イースタンプロミス」ほか

2007年11月16日

メルマガVol.737「キングダム 見えざる敵」★★★☆

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


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  Vol.737「キングダム 見えざる敵」★★★☆ 2007.10.19(金)
 ̄                      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   サウジで大規模な反米テロが勃発、FBI捜査官も殺される。
   復讐に燃えるFBIの男は、無理矢理現地に侵入したが…。

  【2】Michelin
   新宿、品川、豊洲などのシネコンにて上映中。空いている。

  【3】Review
   意外にまとも。面白さと社会性のバランスがとれている。

  【4】Column
   知らない人々同士が、殺し合い、喜び合う。それが復讐。

________________________________________________The Kingdom

「ジャーヘッド」に続いて、ジェイミー・フォックスが中東へ。
しかし今回は軍隊ではなく、FBIのエージェントとして乗り込む。
そこでのテロが、サウジアラビアとアメリカの特殊な関係性や、
中東の現実と、悲惨な戦争の姿を浮き彫りにしていく社会派映画。

<オフィシャルサイト>
http://www.kingdom-movie.jp/


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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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サウジで大規模な反米テロが勃発、FBI捜査官もが殺された。
復讐に燃えるFBIの同僚たちは、政府の反発を押し切って現地へ。
護衛を理由に捜査を拒むサウジ警察官たちと衝突しながらも、
捜査官たちは犯人に迫り、やがてテロの哀しい現実を思い知る。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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新宿バルト9、品川、豊洲などのシネコンで上映中。
他はちょっと、スクリーン的に迫力に欠けるのでは。
お客さんはあまり入っていなかったので、お好きなところへ。

▼新宿 新宿バルト9
〜10/26(金) 13:20/16:55/20:30/22:50〜0:50(終)
10/27(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼品川 品川プリンスシネマ
〜10/21(日) 10:05/12:35/15:15/18:00/20:30〜22:30(終)
10/22(月)〜10/23(火) 12:35/15:15/18:00/20:30〜22:30(終)
10/24(水) 10:05/12:35/15:15/18:00/20:30〜22:30(終)
10/25(木)〜10/26(金) 12:35/15:15/18:00/20:30〜22:30(終)
10/27(土)〜10/28(日) 10:05/16:30/21:15〜23:15(終)

▼豊洲 ユナイテッド・シネマ豊洲
10/20(土) 13:30/15:45/18:30/21:00/23:15〜1:15(終)
10/21(日)〜10/26(金) 13:30/15:45/18:30/21:00〜23:00(終)
10/27(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼渋谷 渋東シネタワー
〜10/26(金) 11:15/13:45/16:15/18:45〜20:50(終)

▼池袋 池袋HUMAXシネマズ4
13:40/16:10/18:40〜20:40(終)

▼有楽町 有楽町スバル座
11:30/13:55/16:20/18:45〜20:50(終)

▼お台場 シネマメディアージュ
10/20(土) 11:40/14:30/17:20/19:50/22:20/1:00〜3:05(終)
10/21(日)〜10/26(金) 11:40/14:30/17:20/19:50〜21:55(終)
10/27(土) 14:10/16:40/19:20/21:50/0:20〜2:25(終)
10/28(日)〜 14:10/16:40/19:20〜21:25(終)

▼東武練馬 ワーナー・マイカル・シネマズ板橋
〜10/26(金) 10:55/13:25/15:55/19:05/21:45〜23:50(終)
10/27(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい


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┃3┃ Review (観ていないあなたへ)
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【ポイント】★★★☆

<内訳>
テーマ   :★★★★
ストーリー :★★★
キャスト  :★★★
スタッフ  :★★★★

>テーマ ★★★★<
エンターテイメント重視にもかかわらず、復讐が生み出すテロと、
その儚さをうまく導き出している。アメリカ本位ではあるが…。

>ストーリー ★★★<
基本的にはFBI捜査物の1話に近い構造だが、後半はアクション。
テンポのよさと激しい戦闘描写で、2時間を突っ走っていく。

>キャスト ★★★<
フォックスは捜査官よりも、戦闘場面の方が活き活きとしている。
他はサブという位置づけなのか、ほとんど目立たないのが残念。

>スタッフ ★★★★<
捜査物の犯人に迫る場面や、アクションシーンを交えつつも、
悲しみが連鎖するテロの構図を端的に描き出した視線は頼もしい。

>総評 ★★★☆<
とてもまともな映画だったと思います。
傑作ではないですが、楽しめるし、考えさせられる。

純粋なFBIの捜査物として前半は進みますが、
中東のアメリカに対する視線や、悲惨なテロのリアリティが、
ところどころで観客を立ち止まらせ、考えさせます。

アクション場面が続くに至って、これでいいのかと、
ふと考えさせる上に、最後のオチも良くできている。
この監督が、とても真っ直ぐな視線を持っているのが分かる。

とはいえ、結局死ぬのはアメリカ人じゃないのね、
と思いますが、そこはハリウッド映画としての限界か。
でも、期待が小さかったからか、とても楽しめた事実に☆1つ。


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┃4┃ Column (観おとわったあなたへ)
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FBI捜査官が、たった4人でサウジを訪れ、
捜査を始めるというこの映画に溢れているのは、
アメリカ人たちの孤独と、やりきれなさである。

行く先々で、彼らは白い目で見られるし、
貴重な協力者となるべき現地の米国人たちも、
テロの被害者であり、悲しみを掘り返す、
母国の捜査官たちにはつれない。

主役のジェイミー・フォックス演じる捜査官は、
黒人系であるから、まだ彼らに近づけるのだろう。
他の白人系に対して、スクリーンには敵意が満ちている。
アラブ系の人々が大半を占める画面から伝わるほどに。

とりわけ、女性に対してはムスリムたちの視線も厳しい。
身体を見せるな、遺体に触れるな、こっちに来るな。
どこへ行っても、主人公たちは歓迎されていない。
FBIの方が、捜査手法では洗練されているのに、だ。

その敵意の、行き着く先があのテロなのか。
アッラーは、異教徒を守る気がさらさらないのか。
動くものは皆、撃ち殺してしまうテロの狂気と、
周到に用意された爆破の悲惨さも、実にリアルだ。

そんな、異教徒たちの砂漠に取り残されて。
それでも、何とか捜査をつづけたい捜査官たちは、
テロを憎み、犯罪を憎む気持ちをアピールして、
サウジの警察官たちに近づき、仲良くなろうとする。

誰だって、無益な人殺しを許してはならないのだ。
その気持ちは、どんな宗教でも同じはず。
そこにイスラムもキリストも違いがあるだろうか。

それでも、復讐には意味があると人は言う。
その復讐=テロの悲惨さと、それが招く敵意と、
敵意に向き合う孤独は、その復讐の価値を教える。

何でここまでして、知り合う前から人々が憎みあい、
知らない人々を殺して、喜ばなければならないのか。
仲良くなれそうで、最後まで仲良くなれない、
主人公たちの絶望に、深く考えさせられる。

2007/10/18 ユナイテッドシネマズ豊洲にて。


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┃5┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「大統領暗殺」……………………………………………

今回に続いて、次回もアメリカとテロを描く社会派映画。
もしも、ブッシュ大統領が暗殺されたら?という架空の設定で、
ドキュメンタリー風にアメリカの現状とそのもろさを示す映画。
ちょうど本日が、映画で設定している暗殺日になっている。

で、次回もお楽しみに。
次回はすみませんが明日です。
http://www.20071019.jp/


★今後の予定など………………………………………………………

来週は、松尾スズキの映画進出第2作、
「クワイエットルームにようこそ」と、
ロバート・デ・ニーロ渾身の初監督作、
「グッドシェパード」の予定。

どちらも満を持しての映画界進出、
内田有紀が久々に主演を張る前者も、
やっぱりCIAが好きなのね、な後者も、
豪華キャストで気合いが入っているのは確か。

「クワイエットルームにようこそ」
http://www.quietroom-movie.com/
「グッドシェパード」http://www.goodshepherd.jp/


さて、今後の予定は以下のとおり。

最大の注目作は「アフターウェディング」。
傑作「しあわせな孤独」に続く、最新作がいよいよ上陸。
さらに11月には前作にあたる「ある愛の風景」も公開に。

監督スサンネ・ビアは、ラース・フォン・トリアーなんて
目じゃない、北欧最高峰の監督として進化を続けているはず。
本誌の読者の皆さんには、ぜひとも期待してほしい方です。

「アフターウェディング」http://www.after-wedding.com/
「自虐の詩」http://www.jigyaku.com/

というわけで、これからもお楽しみに。


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
http://filmandlife.seesaa.net/

※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check!

ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!


★これまでのバックナンバー…………………………………………

バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、
それぞれ以下のページをご参照くださいませ。

http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ)
http://www.melma.com/backnumber_33635/(メルマ)

メルマのバックナンバーは、第1号から掲載されています。
ただし検索機能がついておりませんので、
ここ2年については、ブログの方が探しやすいと思います。
http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ)


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【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.737 2007年10月19日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2007 Ak. All rights reserved.
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