現在公開中の作品一覧(首都圏)

★★★★☆「つぐない」
 ★★★★「4ヶ月、3週と2日」
 ★★★★「マイブルーベリーナイツ」
 ★★★☆「モンテーニュ通りのカフェ」
 ★★★☆「マンデラの名もなき看守」
 ★★★☆「愛おしき隣人」
  ★★★「ブレス」
  ★★★「ノーカントリー」
  ★★★「ランジェ公爵夫人」
  ★★★「王妃の紋章」
  ★★★「フィクサー」
  ★★☆「I'm not there.」
  ★★☆「There Will Be Blood」
  ★★☆「ミスト」
   ★★「チャーリーウィルソンズウォー」

今後は「インディジョーンズ」「JUNO」「イースタンプロミス」ほか

2007年09月12日

メルマガVol.720「シッコ」★★★★

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


_             _______________
  Vol.720「シッコ」★★★★        2007.8.31(金)
 ̄              ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   国民健保がない米国では、病院は誰もが行ける場ではない。
   しかし世界には、もっと社会保障の行き届いた国もある。

  【2】Michelin
   日比谷シャンテ他、上映館は多く、混雑もそれなりです。

  【3】Review
   今回は糾弾=怒りではなく、国民生活の国際比較である。

  【4】Column
   いつまで泣き声に耳をふさいで、美しい社会は続くのか。

______________________________________________________SiCKO

おかしなタイトルですが、内容は真面目な?ドキュメンタリー。
いまや最強のアポなしジャーナリスト、マイケル・ムーア監督が
国民から高い保険料と医療費をぶんどりながらも、満足のいく
サービスを与えない米国の医療を扱き下ろす、との噂でしたが。

<オフィシャルサイト>
http://sicko.gyao.jp/


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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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国民皆保険制度がない米国では、民間保険に入れない貧困層も、
入っている人まで、病院で適切な処置を受けることはできない。
しかしカナダや英仏では、医療はもちろん他の社会保障も充実。
ムーア監督が驚く一方、米国では病院から患者が捨てられていた。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

日比谷シャンテ他、新宿や品川、ユナイテッドなど、
シネコンでもやっているので、上映館は意外と多いです。
混雑もそれなりといった程度で、特に問題ないかも。
まあ、ドキュメンタリーですから、お好きなところで。

▼新宿 新宿バルト9
9/1(土)〜9/3(月) 9:45/17:30/19:55/22:20/0:50〜3:00(終)
9/4(火)〜9/7(金) 9:45/15:05/17:30/19:55/22:20/0:50〜3:00(終)
9/8(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼日比谷 シャンテ シネ
9:45/12:30/15:25/18:20〜20:40(終)

▼池袋 シネ・リーブル池袋
11:10/13:35/16:00/18:25/20:50〜22:53(終)
※20:50の回は予告編上映なし、¥1200均一

▼渋谷 シネマGAGA!
9/1(土) 8:00/10:20/13:00/15:40/18:20/21:00/23:40/2:20〜4:40(終)
9/2(日) 8:00/10:20/13:00/15:40/18:20/21:00〜23:20(終)
9/3(月)〜 10:20/13:00/15:40/18:20/21:00〜23:20(終)

▼品川 品川プリンスシネマ
9/1(土)〜9/2(日) 9:45/12:25/15:05/18:25/21:05〜23:20(終)
9/3(月)〜9/4(火) 12:25/15:05/18:25/21:05〜23:20(終)
9/5(水) 9:45/12:25/15:05/18:25/21:05〜23:20(終)
9/6(木)〜9/7(金) 12:25/15:05/18:25/21:05〜23:20(終)
9/8(土)〜9/9(日) 9:20/15:15/18:25/21:05〜23:20(終)

▼豊洲 ユナイテッド・シネマ豊洲
9/1(土) 10:45/13:15/18:45/23:30〜1:43(終)
9/2(日)〜9/7(金) 10:45/13:15/18:45〜20:58(終)
9/8(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼豊島園 ユナイテッド・シネマとしまえん
9/1(土) 14:30/18:30/21:00/23:45〜1:58(終)
9/2(日)〜9/7(金) 14:30/18:30/21:00〜23:13(終)
9/8(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼お台場 シネマメディアージュ
9/1(土) 11:40/14:20/17:10/19:45/22:20/1:00〜3:10(終)
9/2(日)〜9/7(金) 11:40/14:20/17:10/19:45〜21:55(終)
9/8(土) 11:00/20:40/23:15〜1:25(終)
9/9(日)〜 11:00/20:40〜22:50(終)


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┃3┃ Review (観ていないあなたへ)
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【ポイント】★★★★

<内訳>
テーマ   :★★★★★
ストーリー :★★★★
キャスト  :★★★★
スタッフ  :★★★★

>テーマ ★★★★★<
米国政府をぶった切る!といった前作までのイメージと違い、
各国の社会保障を見較べ、人々の良心に迫っていく姿勢が良い。

>ストーリー ★★★★<
ただ米国の絶望的状況を語るだけではなく、他国と較べたことで、
さらに米国の異常さが浮き彫りになっていく展開に、感心した。

>キャスト ★★★★<
出てくる人々が、なぜか活き活きとしているのもこの映画の特徴。
意見を採り上げてもらえる喜びと、監督の人望があるのだろう。

>スタッフ ★★★★<
相変わらず、人をバカにした過剰な演出も随所にはあるのだが、
全体的に人々の生活、豊かさに対する温かみを今回は感じる。

>総評 ★★★★<
いつものように、自国の政府に対して、
攻撃的なマイケル・ムーアを予想していたのだが、
今回は実に、ひとりひとりの生活に対して密着している。

適切な医療が受けられず、悲惨な状況に追い込まれる人と、
社会保障の充実した場所で、快適に生活している市民を、
(だいぶ意図的だが)きちんと見くらべ、視点がとても低い。

確かに、政府や医療機関をやり玉にあげてはいるのだが、
実はこの映画が訴えるのは、何よりも米国民の良心だろう。

「思いやり」「シンパシー」を口だけではなく実践しよう、
より広範な社会運動のために、視点を下げてくるあたりに、
マイケル・ムーアの意外なフトコロの深さを感じるし、
それは国境を越え、私たちにもいろいろ考えさせるに違いない。


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┃4┃ Column (観おとわったあなたへ)
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この映画で一番印象に残るのは、英国の元政治家の言葉だった。

貧者が本気で投票したら、本当に革命が起きてしまう。
だから権力は、貧者から教育や、医療を奪って、
希望を持たせなくし、投票に行く気を失わせるのである。

そして、国民を恐れなくなった政府の、何と恐ろしいことか。
だからこそ、人々の生活をきちんと保障していくことが、
民主主義にとって、一番大切なことだと彼は言うのだ。

実際、アメリカで起きていることは恐ろしい。
お金がなければ、病院に行くことはできないし、
お金があっても、保険料の不払いは日常茶飯事で、
結局、病気のせいで借金苦に陥り、生活は壊れてしまう。

世界には、医療サービスを無料化している国もあるし、
教育、育児、介護の無料化も進んでいるところもある。
そんな国で、きちんと仕事を得ている人は、幸せに映る。

もちろん、それらの国でも、他に大きな問題があって、
そもそも仕事がなかったり、地方に行けば違うわけだが、
この映画を観ていれば、みな彼らと自分を見較べるだろう。

小さな病院に行くと、看護師が受付を兼業している。
大きな病院に行くと、予約しても3時間は待たされる。
田舎に行けば、そもそも病院がないところもあったり、
産婦人科がなくて、救急車がたらい回しになるとも言う。

何だかんだ言って、医療費の3割は自腹だし。
保険料は税とは別納で、未払いだと診療拒否もあるらしい。
それでも、派遣社員などは収入が少ないからといって、
自ら進んで、社会保険を断っていることもあるという。

アメリカほどひどくはないが、根本は同じかも。
ひょっとしたら将来は、同じ状況になってしまうかも。
こんなに医療費は高騰し、保険料も高騰しているのに、
どの病院でも、医者も看護師も、人手不足でつらそうだ。

そんななかでも、笑顔を忘れない人が、病院にはいる。
きっと、こんな人たちが、そんな状況を支えているのだ。
どんなに忙しくても、患者を救うために頑張る人がいる。
彼らのなかにある良心が、この大きな社会を支えているのだ。

でも、彼らの良心がつぶれてしまったら。
この国も、きっとアメリカと同じになるのでは?
困っている人を助けたい。でも、それはお金にならない。
カネにならないことはやめる社会が、まかり通ったら?

そんな思いやりのない社会に、未来はあるんだろうか。
困っている人の叫びに耳をふさぐ国は、美しいんだろうか。
いったいカネは何のためにあり、政府は何のためのものか。
商売の論理だけでは片づかない現実は、目の前にあるのだ。

2007/8/31 シネリーブル池袋にて。


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┃5┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」……………………

あのブームから、すでに10年も経過するんですか…凄いなあ。
きっと私がガンダムを見るように、若い人々はエヴァを見る。
いつの時代も、時代を映すSF映画があるのかもしれません。
しかし、それがいまさら復活というのも…どうなのかなあ。

で、次回もお楽しみに。次回は来週火曜の予定。
http://www.evangelion.co.jp/


★今後の予定など………………………………………………………

来月は、他に以下のようなラインナップを予定。
全体的に小粒な中で、注目は荻上直子の新作「めがね」かな。
しかしまあ、いつも同じ監督、同じメンバーというのも…。

行定勲監督は原作物「クローズド・ノート」に挑戦。
あとはジュゼッペ・トルナトーレ監督の、
「題名のない子守唄」が、ちょっと面白そうかなあ。

今年はどうも、いろんな続編は公開されたものの、
他に注目作が少なく、ハリウッドの減速はもちろん、
世界的に息切れを感じるんだけど、なんででしょうね…。

「恋とスフレと娘とわたし」http://www.love-souffle.jp/
「ブラック・スネーク・モーン」http://www.blacksnake.jp/
「サッドヴァケイション」http://www.sadvacation.jp/
「ジャンゴ」http://django-movie.com/
「題名のない子守唄」http://www.komoriuta-movie.com/
「サルバドールの朝」http://www.salvadornoasa.com/
「めがね」http://www.megane-movie.com/
「夜の上海」http://www.yorunoshanghai.com/
「クローズド・ノート」http://closed-note.com/
「ミス・ポター」http://www.miss-potter.jp/

とはいえ、これからもお楽しみに。


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
http://filmandlife.seesaa.net/

※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check!

ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!


★これまでのバックナンバー…………………………………………

バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、
それぞれ以下のページをご参照くださいませ。

http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ)
http://www.melma.com/backnumber_33635/(メルマ)

メルマのバックナンバーは、第1号から掲載されています。
ただし検索機能がついておりませんので、
ここ2年については、ブログの方が探しやすいと思います。
http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ)


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【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.720 2007年8月31日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2007 Ak. All rights reserved.
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