現在公開中の作品一覧(首都圏)

★★★★☆「つぐない」
 ★★★★「4ヶ月、3週と2日」
 ★★★★「マイブルーベリーナイツ」
 ★★★☆「モンテーニュ通りのカフェ」
 ★★★☆「マンデラの名もなき看守」
 ★★★☆「愛おしき隣人」
  ★★★「ブレス」
  ★★★「ノーカントリー」
  ★★★「ランジェ公爵夫人」
  ★★★「王妃の紋章」
  ★★★「フィクサー」
  ★★☆「I'm not there.」
  ★★☆「There Will Be Blood」
  ★★☆「ミスト」
   ★★「チャーリーウィルソンズウォー」

今後は「インディジョーンズ」「JUNO」「イースタンプロミス」ほか

2007年09月11日

メルマガVol.719「厨房で逢いましょう」★★★★

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


_                   _________
  Vol.719「厨房で逢いましょう」★★★★  2007.8.30(木)
 ̄                    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   太っちょの料理人が知り合った若奥さん。彼のケーキを
   気に入った彼女は、毎週料理人の厨房を訪れるようになる。

  【2】Michelin
   渋谷ル・シネマでの単館上映。週末は満席かもしれない。

  【3】Review
   内気なシェフの悲恋モノだが、なぜかコミカルで憎めない。

  【4】Column
   誰かのために作る料理は、あなたの価値を伝えてくれる。

_______________________________________________________Eden

最近、厨房と書くと、なぜか否定的な意味合いにとられたりして、
国語の歴史も、どこで何があるか分からないな、と思いますが…。
もちろん、これは普通の料理を題材にした、ラブロマンスな映画。
料理映画といえばドイツ。美味な料理はドイツ人の憧れだから?!

<オフィシャルサイト>
http://chubo.jp/


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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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太っちょの料理人は、子どもの時から料理にしか興味がなかった。
ある日、カフェのウェイトレスだった若い奥さんと知り合い、
ケーキを送ったところ、彼女は毎週レストランに押しかけてくる。
最初は戸惑っていた料理人だが、次第に二人は打ち解けていく。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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渋谷ル・シネマでの単館上映です。
意外と埋まっていて、今週末くらいは満席かもしれません。
気になる人は、再来週くらいがちょうどいいかも。
http://www.bunkamura.co.jp/shokai/cinema/time/

▼渋谷 ル・シネマ
10:40/12:50/15:00/17:10/19:20〜21:15(終)


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┃3┃ Review (観ていないあなたへ)
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【ポイント】★★★★

<内訳>
テーマ   :★★★
ストーリー :★★★★
キャスト  :★★★
スタッフ  :★★★★

>テーマ ★★★<
内気なシェフの悲恋モノを、美食を題材に描く視点が面白い。
最後は、人物たちが自分に向き合ったなら、完璧だったが…。

>ストーリー ★★★★<
本来なら、ありがちな展開を、料理という材料を挟みながら、
なおかつコミカルに見せることで、最後まで面白くつないでいる。

>キャスト ★★★<
いまいち若奥さんに惹かれないが…みんなコミカルな動きが上手。
主人公の料理人が、口をあんぐりと開けた様子が印象に残る。

>スタッフ ★★★★<
美食の陶酔感と、恋愛の快感を重ね合わせたアイディアと、
コミカルな演出が、最後まで物語を微笑ましく見せている。

>総評 ★★★★<
予告は「マーサの幸せレシピ」と同じような印象ですが、
ハリウッドがリメイクした同作品とは全く違って、
展開の軸は悲恋モノだし、しかし演出はコミカルです。

内気なシェフが作る料理が、人々の官能を駆り立てて、
なぜか夫婦仲が良くなっていく様子が面白い一方で、
シェフの複雑な気持ちを考えると、事態は深刻です。

構図は「しあわせな孤独」と同じような三角関係なので、
最終的には、物語も哀しい方向へと展開するのですが、
なぜかそこで、人物たちが自分と向き合うことなく、
コメディに終わってしまうオチは、賛否両論でしょう。

でも、やっぱり、ここまでシェフの内気な心理に、
立ち入ったからには、みんなが自分のあくどさに気づいて、
本当のハッピーエンドを迎えて欲しかったと思いますが…。


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┃4┃ Column (観おとわったあなたへ)
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

一人暮らしをはじめると、自炊生活が始まる。
人によっては、毎日を外食や冷凍モノにしてしまうらしいが、
私は毎日、米をとぎ、味噌汁を作り、肉や野菜を切る。

料理の本を見て、最初は分量どおりにきちんと作る。
しかし、同じレシピを繰り返していくうちに、
私の料理は、次第にぞんざいになっていく。

適当に塩コショウを振り、適当に酒やみりんをばらまく。
どんな味になるかは、食べてみるまで分からない。
でもいいのだ、食べるのは自分しかいないのだから。
お腹に入ってしまえば同じ、どれも食べ物なんだから。

しかし、他人がこの料理を食べるとしたら。
さすがに、こんなやり方はどうかな、とも思う。
もう少し、丁寧にニンジンを切るかもしれない。
ちゃんと計量スプーンで、砂糖や味噌を計るかも。

なぜなら、これを食べる人がいるのだから。
喜んでくれる誰かが、目の前にいるということ。
ずっと奥の厨房に引っ込んでいる料理人にとって、
それくらい熱が入ることは、かつてなかったのだろう。

それも、ちょっとした美人の女性であれば。
細かい味にも、切り方にも気を遣うようになる。
料理には、小さなところで工夫が必要なことが多い。
料理は愛情というのは、そんなところに理由があるのかも。

それが毎日、続いていけば、彼女も気づくのだ。
美味しい料理があることが、大切なのではない。
一生懸命に、自分に食事を作ってくれる人がいる、
そのことが、いちばん大切だったと分かりはじめる。

それは、料理人にとっては、複雑な瞬間だ。
自分の価値は、自分の料理にしかないはずだと思う。
この料理の味を確かめて、味わってほしいはずなのに。
大切なのは、この料理よりも、私自身だというのか?

それも、彼女には夫があるというのに。
途方に暮れた料理人は、自問自答する。
本当に価値があるのは、私の料理か、それとも私か。
人を惹きつけるのは、料理の味か、私の生き方か。

もちろん、本当は私であってほしい。
誰もが、そう願って生きているのだから。
価値あるあなたが作るからこそ、
その料理にもまた価値があるはず。

毎日の手料理には、あなたの価値を伝える意味がある。
そう思えれば、厨房に立つ自分にも、やる気が出るに違いない。

2007/8/29 渋谷ル・シネマにて。


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┃5┃ 次回予告 ほか
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「シッコ」…………………………………………………

おかしなタイトルですが、内容は真面目な?ドキュメンタリー。
いまや最強のアポなしジャーナリスト、マイケル・ムーア監督が
先進国で唯一、国民健康保険がないのを良いことに、私腹を肥やす
米国の医療機関を、徹底的に調べ尽くして糾弾する、らしい。

で、次回もお楽しみに。次回は明日の予定。
http://sicko.gyao.jp/


★今後の予定など………………………………………………………

9月以降は以下の予定。
いまさらエヴァなのか…というのはありますが。
全体的に小粒な中で、注目は荻上直子の新作「めがね」かな。

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」http://www.evangelion.co.jp/
「恋とスフレと娘とわたし」http://www.love-souffle.jp/
「ブラック・スネーク・モーン」http://www.blacksnake.jp/
「サッドヴァケイション」http://www.sadvacation.jp/
「ジャンゴ」http://django-movie.com/
「題名のない子守唄」http://www.komoriuta-movie.com/
「サルバドールの朝」http://www.salvadornoasa.com/
「めがね」http://www.megane-movie.com/
「夜の上海」http://www.yorunoshanghai.com/
「クローズド・ノート」http://closed-note.com/
「ミス・ポター」http://www.miss-potter.jp/

というわけで、これからもお楽しみに。


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
http://filmandlife.seesaa.net/

※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check!

ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!


★これまでのバックナンバー…………………………………………

バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、
それぞれ以下のページをご参照くださいませ。

http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ)
http://www.melma.com/backnumber_33635/(メルマ)

メルマのバックナンバーは、第1号から掲載されています。
ただし検索機能がついておりませんので、
ここ2年については、ブログの方が探しやすいと思います。
http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.719 2007年8月30日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2007 Ak. All rights reserved.
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posted by Ak. at 11:44| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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