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★★★★☆「つぐない」
 ★★★★「4ヶ月、3週と2日」
 ★★★★「マイブルーベリーナイツ」
 ★★★☆「モンテーニュ通りのカフェ」
 ★★★☆「マンデラの名もなき看守」
 ★★★☆「愛おしき隣人」
  ★★★「ブレス」
  ★★★「ノーカントリー」
  ★★★「ランジェ公爵夫人」
  ★★★「王妃の紋章」
  ★★★「フィクサー」
  ★★☆「I'm not there.」
  ★★☆「There Will Be Blood」
  ★★☆「ミスト」
   ★★「チャーリーウィルソンズウォー」

今後は「インディジョーンズ」「JUNO」「イースタンプロミス」ほか

2007年08月31日

メルマガVol.717「長江哀歌(エレジー)」★★

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


_                  __________
  Vol.717「長江哀歌(エレジー)」★★   2007.8.24(金)
 ̄                   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   ダムに沈む予定の街に、音信不通の妻、夫を捜しに来た、
   それぞれの男女が、活力ある現地の人々と暮らしていく。

  【2】Michelin
   日比谷シャンテ・シネでの単館上映。なぜか恐ろしい混雑。

  【3】Review
   忘れられていく人々の暮らしを、ゆったりと活写していく。

  【4】Column
   人生を河に例えるなら、河畔の街は去りゆく記憶のなかに。

_________________________________________________Still Life

「一瞬の夢」から10年弱、ついにヴェネツィアの最高賞を制した、
中国の若手有望株、ジャ・ジャンクー監督の、その受賞作品。
今回は河畔の街を舞台に、小津やアンゲロプロスのように、
日常をゆったりと描く。これは…やっぱり…眠ってしまう。。。

<オフィシャルサイト>
http://www.bitters.co.jp/choukou/


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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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ダムに沈む予定の街に、音信不通の妻子を捜す男が訪れる。
現地に滞在するうち、男は労働者や家主と仲良くなっていく。
一方で、同じように音信不通の夫を捜しに来た女は、現地に住む
夫の友人とともに連絡を取ろうとするのだが、夫から連絡はない。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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日比谷シャンテ・シネでの単館上映です。

なぜか恐ろしく混んでます。なぜ?全く分かりません。
ヴェネツィア金獅子賞が、こんなに注目されたっけ?
とにかく、週末は1時間前には行かないと、危ないかも。

お客さんのなかで、「世界」や、まして「一瞬の夢」を、
観たことがあるような人は、たぶんほとんどいないでしょう。
その証拠に、映画が終わった瞬間、みんな唖然としていた…。

▼日比谷 シャンテ・シネ
〜8/31(金) 11:40/14:25/17:15/19:45〜21:55(終)
9/ 1(土)〜 11:05/13:50/16:30/19:00〜21:10(終)
※ 土日水曜は9:10の回あり


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┃3┃ Review (観ていないあなたへ)
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【ポイント】★★

<内訳>
テーマ   :★★
ストーリー :★
キャスト  :★★★
スタッフ  :★★★

>テーマ ★★<
未来の見えない状況のなかでも、活き活きと暮らす人々を描く、
というテーマは分かるが、どうにも物語に凹凸はなくなる。

>ストーリー ★<
ほぼドキュメンタリーのように、人々の様子をのんびり描くので、
物語は存在しないと言ってよい。館内でもイビキが聞こえる…。

>キャスト ★★★<
肉体労働者も、チンピラたちも、家主の爺さんも、そのもの。
「一瞬の夢」のスリ役の男が、相変わらず妙な存在感を出す。

>スタッフ ★★★<
美しい長江の眺めと、壊れゆく下町の光景を対比させながら、
おぼろげに人生の時の流れを感じさせる演出は、いつもどおり。

>総評 ★★<
やっぱり寝てしまった…だいぶ頑張ったのだが…。
内容はほぼ、ドキュメンタリーのようなもの。
いちおう配偶者を捜す物語はあるけれど、ほぼ展開しない。

「ハリウッド★ホンコン」などのように、
壊れゆく古い街並みを描くのはいつものことながら、
今回は長江がバックにそびえており、コントラストが強い。
単純な近代化だけではなく、そこには人生の儚さを感じる。

で、何でこんなに混んでいるのかは、知りませんが、
フツーの人が、ワクワクしながら観に来る映画ではないです。
本来なら、小さな映画館で、10人くらいしかお客がいなくて、
のんびり、しんみりと、自分を振り返る映画。オススメはしない。


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┃4┃ Column (観おとわったあなたへ)
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人生はよく、ゆったりと流れる大河に例えられる。
だとすれば、河畔の街にいるのは、
通りすぎていった人々ということになるのか。

そして、河畔の街がやがて河底に沈むように、
私たちもまた、かつて出逢った人々の記憶を、
深い水の底へと、沈めていってしまうのだろうか。

思い出深いはずの、いくつもの建物が、
次々と取り壊されていく様子を眺めていると、
その建物とともに、そこであった出来事や、
一緒に過ごした人々までもが、消え去っていくかのようだ。

そんな風に考えながら、
ふと、この日、日比谷に着くまでの間、
散策していた銀座界隈のことを考えていた。

昔、ここで働いていたことがあった。
かつて、恋人と食事をしたレストランがあった。
仕事帰りに通ったバーも、通り道の映画館も、
いまではそのほとんどが、なくなってしまった。

代わりに、大きな丸井のビルが駅前に建っていた。
代わりに、全然違う雰囲気のレストランがそこにあった。
代わりに、全く関心のない高級ブランドの店ができた。

あの頃の建物とともに、あの頃の出来事もまた、
こうして思い出せなくなっていったら、
人生は長い河などではなく、とても点的で、
一瞬、一瞬の今さえあればいいものになってしまう。

この映画のなかで、妻だった女が夫を非難する。
「どうして、16年も経ってからここへ来たの?」

そうなのだ。
思い出そうとしたときには、
そうして過去は消えてしまっている。
想い出のきっかけになる、いくつもの建物とともに。

そうして振り返ると、河畔の街は活気に満ちていた。
労働者も、道行く人々も、女たちも、誰もが皆。
普通に観ていれば、眠りこけてしまいそうな日常だが、
もう沈んでしまうと思えば、懐かしい景色がそこにある。

ふるさとを、遠くにありて思うように、
想い出も、思い出せなくなっていくからこそ、
次第に、価値を増していくものなかもしれない。

2007/8/24 日比谷シャンテ・シネにて。


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┃5┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「ラッシュアワー3」……………………………………

人気シリーズの第3弾!…って触れ込みは、もう遅いような。
そもそもクリス・タッカーはこれ以外で、鳴かず飛ばずじゃない?
それでも作ってしまったのは、ブレット・ラトナー監督の執念?
ま、私はジャッキー・チェン期待で観にいこうと思いますが…。

で、次回もお楽しみに。次回は来週火曜の予定。
http://rh3.jp/


★今後の予定など………………………………………………………

来週はあと2本。
マイケル・ムーアの新作「シッコ」は、
名前からは汚いモノを想像してしまいますが、
もちろん、大まじめな医療関係をめぐるドキュメンタリー。
「シッコ」http://sicko.gyao.jp/

「厨房で逢いましょう」はドイツ得意の?料理映画。
なんでドイツは料理にまつわる映画が多いんだろう…。
「厨房で逢いましょう」http://chubo.jp/


9月以降は以下の予定。
いまさらエヴァなのか…というのはありますが。
全体的に小粒な中で、注目は荻上直子の新作「めがね」かな。

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」http://www.evangelion.co.jp/
「恋とスフレと娘とわたし」http://www.love-souffle.jp/
「ブラック・スネーク・モーン」http://www.blacksnake.jp/
「サッドヴァケイション」http://www.sadvacation.jp/
「ジャンゴ」http://django-movie.com/
「題名のない子守唄」http://www.komoriuta-movie.com/
「サルバドールの朝」http://www.salvadornoasa.com/
「めがね」http://www.megane-movie.com/
「夜の上海」http://www.yorunoshanghai.com/
「クローズド・ノート」http://closed-note.com/
「ミス・ポター」http://www.miss-potter.jp/

というわけで、これからもお楽しみに。


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
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ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!


★これまでのバックナンバー…………………………………………

バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、
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ただし検索機能がついておりませんので、
ここ2年については、ブログの方が探しやすいと思います。
http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ)


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【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.717 2007年8月24日
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