現在公開中の作品一覧(首都圏)

★★★★☆「つぐない」
 ★★★★「4ヶ月、3週と2日」
 ★★★★「マイブルーベリーナイツ」
 ★★★☆「モンテーニュ通りのカフェ」
 ★★★☆「マンデラの名もなき看守」
 ★★★☆「愛おしき隣人」
  ★★★「ブレス」
  ★★★「ノーカントリー」
  ★★★「ランジェ公爵夫人」
  ★★★「王妃の紋章」
  ★★★「フィクサー」
  ★★☆「I'm not there.」
  ★★☆「There Will Be Blood」
  ★★☆「ミスト」
   ★★「チャーリーウィルソンズウォー」

今後は「インディジョーンズ」「JUNO」「イースタンプロミス」ほか

2007年08月28日

メルマガVol.715「遠くの空に消えた」★★

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


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  Vol.715「遠くの空に消えた」★★    2007.8.22(水)
 ̄                 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   空港建設を進める公団と、反発する地元住民の対立のなか、
   それぞれにキズを抱えながらも成長していく子どもたち。

  【2】Michelin
   新宿バルト9ほか、豊洲、銀座などがオススメ。空いてる。

  【3】Review
   ひたすら長い群像劇。詰め込みすぎて総花的なのは確か。

  【4】Column
   子どもたちに向けるドラマでは、何を描けばいいだろう。

_______________________________________とおくのそらにきえた

最近、音沙汰がなかった行定勲監督の新作は、自らが7年もかけ、
脚本を書いたという児童向けファンタジーの「超大作」らしい。
オリジナルものが少ない昨今、なかなかチャレンジしてますね。
最も、児童向け「超大作」って、何だか分からないんですが…。

<オフィシャルサイト>
http://to-ku.gyao.jp/

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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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広大な農地に、空港建設を進める公団と、反発する地元住民。
両者が対立する一夫で、農村の人々は風変わりな人々ばかり。
そんな村の中で、公団側の少年と、地元側の少年、少女が、
それぞれの傷を抱えながらも、友情を育んでいく様子を描く。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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新宿バルト9ほか、銀座東映、ユナイテッドシネマで上映中。
まあ、いいスクリーンはこのうちのどれかでしょう。
すでに空いていますので、お好きなところへどうぞ。

▼新宿 新宿バルト9
8/23(木) 12:40/15:35/18:30/21:20/0:10〜2:45(終)
8/24(金) 12:40/15:35/18:30/21:20〜23:55(終)
8/25(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼銀座 丸の内TOEI2
10:20/13:05/15:50/18:35〜21:10(終)

▼豊洲 ユナイテッド・シネマ豊洲
8/23(木) 18:45/21:45〜0:19(終)
8/24(金) 10:15/13:30〜16:04(終)
8/25(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼豊島園 ユナイテッド・シネマとしまえん
8/23(木) 9:00/15:30/18:30/21:45〜0:19(終)
8/24(金) 9:00/15:30/18:30〜21:04(終)
8/25(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼お台場 シネマメディアージュ
8/23(木) 13:10/16:30/19:40〜22:20(終)
8/24(金) 13:10/16:20/19:40〜22:20(終)
8/25(土)〜 10:40〜13:20(終)


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┃3┃ Review (観ていないあなたへ)
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【ポイント】★★

<内訳>
テーマ   :★★
ストーリー :★★
キャスト  :★★★
スタッフ  :★★

>テーマ ★★<
本当は、片親の子どもたちがそれぞれの想いをぶつけるはずが、
あまりに詰め込みすぎて、何が何だか分からないのは残念。

>ストーリー ★★<
どうみても2時間を超えたのは長い。物語に軸がないのでつらい。
30分で時計を見てしまったときには、どうしようかと思った…。

>キャスト ★★★<
子役たちは頑張っているし、脇を固めるキャストも錚錚たるもの。
しかし、一番かっこいいのはチャン・チェンだったりする…。

>スタッフ ★★<
どうみても、傷ついた子どもたちとか、無国籍な独立社会とか、
岩井俊二&「スワロウテイル」のパクリで、演出は感心しない…。

>総評 ★★<
岩井俊二「スワロウテイル」の焼き直しを目指した?と思える、
伊藤歩も含めて、豪華キャストを揃えたファンタジック大作。
CHARAの代わりにCoccoが主題歌というのも似ている。

構想○年…とかいう映画は、たいていいいことがない。
監督のやりたいことが詰め込まれすぎていて、
2時間で収まらないし、テーマの絞込も甘いことが多い。
いまさら空港建設と自然破壊?片親の少年たちの絶望?うーん。

まあ、岩井俊二と違って、彼のおちゃらけた感覚は、
2時間半近くを、何となく楽しませてくれるところはあるが、
やっぱり、総じて見ると何だったのかよく分からない…。
子役たちのなかでも、コーヘイ役の少年がとても好演。


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┃4┃ Column (観おとわったあなたへ)
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

この映画は、児童向け「超大作」ファンタジーと銘打っている。
これが正しいかどうかはともかくとして、
何を勘違いしたのか、子ども連れの姿も何組かあった。

果たして、この映画で子どもは何を感じたのだろう。
そもそも、児童向けとはいったい何を指すのか。
すっかり飽き飽きした様子の、脇の小学生が気になった。

空港建設が自然破壊をもたらしていることに、
子どもたちは、関心を持ったりしたのだろうか。
それとも、父親や、母親がいない同級生がいることに、
いまさら気がついて、気づかいする心を考えたろうか。

最後まで、奇跡を信じて戦う子どもたちに共感したか。
それとも、あまりの長さに途中で寝てしまったのか。
彼らが、いったいどんな想いで劇場を後にしたのか気になる。

「河童とクゥ…」は、少なくとも想像力を刺激した。
この世に、ひょっとしたら河童がいるかもしれなくて。
それは身近かもしれなくて、私たちよりもずっと素直で、
彼の様子を見ていると、人間たちの愚かさが滑稽に見えた。

この映画で、一番印象に残るのは、
結局、同級生が去るところだろう。
クラスメイトが転校するときの、
あの複雑な感覚と、伝えられない想いのもどかしさ。

しかし、それは2時間半もかけて表現するものでもなく。
ほんの一瞬があれば、充分輝いて見えるものでもあった。
そして、それは想像力を刺激すると言うよりは、
かつての想い出を、プレイバックする代物でしかなかった。

もしも私なら、子どもたちにどんな話を作るだろう。
彼らに、夢や希望に向かってチャレンジして欲しい、
と願うなら、どんな物語を描くべきだろうか。

やっぱり、もっと想像力を膨らませて欲しいと願うだろう。
身近に河童がいたり、魔法が使えたり、見知らぬ世界があったり。
そうして、自分たちが考えていることが、
決して常に、正しいわけではないと伝えたいだろう。

世の中には、常に自分と違う存在がある。
いつも、自分と違う考えの誰かがいる。
自分が考えていることが、いつだって正しくはない。

ファンタジーは、きっとそういう風にして、
自分という枠を、いつも取っ払っていってくれる。
リアリティとは全く違う側面から、常識を疑ってくれる。
この映画も、そういう部分が際だって欲しかったのだが…。

2007/8/22 ユナイテッドシネマズ豊洲にて。


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┃5┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「ベクシル 2077日本鎖国」………………………………

なんか、いかにもアニメ!なタイトルではあるわけですが…。
監督は「ピンポン」の曽利文彦監督。彼はもともとCG畑出身で、
今回のようなアニメに、自分の方向性を見いだすのは必然のはず。
とはいえ、「攻殻機動隊」などと、どこまで違いを出せるのか?

で、次回もお楽しみに。次回は明日の予定。
http://www.vexille.jp/


★今後の予定など………………………………………………………

金曜は、ヴェネツィアの金獅子を獲得したジャ・ジャンクー監督。
「長江哀歌」は、小津やアンゲロプロスのような映画の見込み。
のーんびりと…眠ってしまわないように気をつけないと…。
http://www.bitters.co.jp/choukou/


来週は、マイケル・ムーアの新作「シッコ」は、
名前からは汚いモノを想像してしまいますが、
もちろん、大まじめな医療関係をめぐるドキュメンタリー。

で、「ラッシュアワー3」はそれでも売れてるのね。
さすがアメリカ…それともジャッキー・チェンのおかげ?
「厨房で逢いましょう」はドイツ得意の?料理映画。
なんでドイツは料理にまつわる映画が多いんだろう…。

「シッコ」http://sicko.gyao.jp/
「ラッシュアワー3」http://rh3.jp/
「厨房で逢いましょう」http://chubo.jp/

というわけで、これからもお楽しみに。


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
http://filmandlife.seesaa.net/

※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check!

ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!


★これまでのバックナンバー…………………………………………

バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、
それぞれ以下のページをご参照くださいませ。

http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ)
http://www.melma.com/backnumber_33635/(メルマ)

メルマのバックナンバーは、第1号から掲載されています。
ただし検索機能がついておりませんので、
ここ2年については、ブログの方が探しやすいと思います。
http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.715 2007年8月22日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2007 Ak. All rights reserved.
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