現在公開中の作品一覧(首都圏)

★★★★☆「つぐない」
 ★★★★「4ヶ月、3週と2日」
 ★★★★「マイブルーベリーナイツ」
 ★★★☆「モンテーニュ通りのカフェ」
 ★★★☆「マンデラの名もなき看守」
 ★★★☆「愛おしき隣人」
  ★★★「ブレス」
  ★★★「ノーカントリー」
  ★★★「ランジェ公爵夫人」
  ★★★「王妃の紋章」
  ★★★「フィクサー」
  ★★☆「I'm not there.」
  ★★☆「There Will Be Blood」
  ★★☆「ミスト」
   ★★「チャーリーウィルソンズウォー」

今後は「インディジョーンズ」「JUNO」「イースタンプロミス」ほか

2007年08月09日

メルマガVol.711「リトルチルドレン」★★

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


_                ____________
  Vol.711「リトルチルドレン」★★     2007.8.5(日)
 ̄                 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   愛のない夫との生活に、絶望を感じている女が、同様に、
   見えない未来に不安を抱える男と、不倫関係に落ちていく。

  【2】Michelin
   日比谷シャンテ、渋谷ル・シネマでの2館上映。混んでる。

  【3】Review
   人間の弱さへの同情は分かるが、乗り越えるものがない。

  【4】Column
   結婚すれば、誰もが恋人とともに、「現実」と同居する。

____________________________________________Little Children

ケイト・ウィンスレット主演で、心のマイノリティを描く映画。
大人になっても、子どもの頃からの夢や欲望を捨てられない、
そんな「大きな子どもたち」を待っている厳しい現実について、
せつなく描いている映画らしい。オスカー助演男優賞候補作。

<オフィシャルサイト>
http://www.little-children.net/


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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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子育てをしながら、愛のない夫との生活が永遠に続いていくと、
絶望を抱えた女が、同じように定職に就けずに不安を抱いている
子育て中の男と、次第に関係を深めていく。平凡な人々に囲まれ、
厳しい現実に直面した彼らは、そこに逃げ道を見いだすのだが…。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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日比谷シャンテシネ、渋谷ル・シネマでの2館上映です。
どちらもけっこう混んでると思います。
どうして不倫を描く映画は、こんなに混むんでしょうか…。

▼日比谷 シャンテ シネ
〜8/17(金) 9:15/12:15/15:15/18:20〜20:55(終)
8/18(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼渋谷 ル・シネマ
11:00/13:50/16:40/19:30〜22:05(終)


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┃3┃ Review (観ていないあなたへ)
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【ポイント】★★

<内訳>
テーマ   :★★
ストーリー :★
キャスト  :★★★
スタッフ  :★★★

>テーマ ★★<
男女の不倫を軸に、罪を犯す人々の弱さと、裁きの過酷さに対し、
同情を感じるのは分かるが、乗り越えるものがないので、つらい。

>ストーリー ★<
性犯罪者などのエピソードはあるが、ほとんどは不倫映画である。
群像劇らしさを期待していると、出口のない単調な物語で疲れる。

>キャスト ★★★<
絶望に落ちていくケイト・ウィンスレットが、とても輝いている。
一方でオスカー候補だったヘイリーは、そんなに存在感がない…。

>スタッフ ★★★<
平和な街の日常生活、奥さまたちによくある風景を、時に皮肉り、
時に鋭く描いていくのは面白い。暑い夏の風景もよく描けている。

>総評 ★★<
期待が高かったからか、あまり感心しませんでした。

性犯罪者も含めた、か弱い人々の群像劇だと思っていると、
ほとんどが「失楽園」ばりの不倫物語で、がっかり。
それも、非常に単純かつ単調で、もちろん出口のない物語。

罪への寛容さを説くことは大切なんですが、
じゃあ、いったい人々はどうすればいいんでしょうか。
乗り越えるモノがないので、最後まですっきりしません。

残念だけど、問題を指摘するだけでは本誌は評価しない。
久々に不倫劇を見せられてしまった。疲れました。


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┃4┃ Column (観おわったあなたへ)
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恋人は、結婚してみるまでは分からないという。

別に、結婚する前からも、四六時中一緒にいる、
そんなカップルもいるとは思うのだが、
やはり、それでも結婚してから印象が変わることは多いらしい。

きっと結婚をすると、恋人だけではなく、
そこには「現実」という冷酷な隣人が、
勝手に同居を始めるからだろう。

ともに生活をするようになれば、
お金もかかるし、時間も合わない。
子どもができれば、世話だって大変だ。

人によっては、とんでもない隠し事をしていて、
実は、自分のことなんて全く愛していないとか、
変態だったとか、いろんな事実が露見したりもする。

他にも、司法試験に受かることを前提に、
結婚してしまった男は、もう他の夢は抱けない。
いつのまにか、夢のために生きているつもりが、
現実を続けるために、夢を見ることにされてしまう。

すると、いつのまにか家庭は、
愛する人と、ともに過ごす家ではなくなり、
むしろ冷酷な「現実」という隣人の家になる。

この生活を、これからも続けなければならない。
その、出口の見えないトンネルに放り込まれた絶望。
それでも、それを守らなければならない憂鬱。

すると、人は弱い生き物だから、
安易に目の前の欲望に手を出してしまう。
近頃の新聞記事を見ていても、
「何でそんなことをしちゃったんだろう」
というような三面記事を、散見したりする。

それくらい、誰の現実も厳しいのだ。
誰も、それを口には出さず、
平穏を装っているかもしれないが。

しかし、かといって犯罪を犯した彼らを、
社会は前向きに、受け入れることができようか。
「罪を憎んで人を憎まず」と、許すことができようか。
あなたが被害者だったら?あなたの夫が不倫をしたら?

「間違い」を犯した人間を、許さずにいられるだろうか。
それでも、愛することは許すことだと、割り切れるだろうか。
確かに、人は弱い。そして誰もが罪を犯す。
それに対する裁きの、「適正な重さ」とは何だろう。

それが分からないから、逆に人は罪を恐れるのだと思う。
間違いが起きる前に、自分の隣に住んでしまっている、
冷酷な「現実」という隣人の存在を、誰かに相談するだろう。
もしもそこに、相談できる誰かが、いれば。

2007/8/5 日比谷シャンテ・シネにて。


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┃5┃ 次回予告 ほか
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「夕凪の街 桜の国」……………………………………

8月もようやく暑くなり、NHKでも戦争特集が増えてきました。
今回は広島での原爆投下をめぐる物語。「父と暮せば」が有名
ではありますが、これはコミックが原作で、もっと身近なのか?
主演は田中麗奈と、麻生久美子。ステキな二人を選んだなあ。

で、次回もお楽しみに。次回は内容柄、明日の予定。
http://www.yunagi-sakura.jp/


★今後の予定など………………………………………………………

来週のあと2本は、
今夏のハリウッド超大作「トランスフォーマー」と、
日本のアニメ映画「河童のクゥと夏休み」の予定。
今回の「トランスフォーマー」は全米での評価は高いらしく、
けっこうな業績を上げているようですが…どうなのかな。

「トランスフォーマー」http://www.transformers-movie.jp/
「河童のクゥと夏休み」http://www.kappa-coo.com/


今月は、その他以下の予定。
ヴェネツィアの金獅子を獲得したジャ・ジャンクー監督や、
最近、音沙汰がなかった行定勲監督の新作が公開されます。
「ベクシル…」は、CGで有名な曽利文彦監督が、
前作「ピンポン」を超えて映像にこだわったアニメらしい。

「長江哀歌(エレジー)」http://www.bitters.co.jp/choukou/
「遠くの空に消えた」http://to-ku.gyao.jp/
「ベクシル 2077日本鎖国」http://www.vexille.jp/
「ラッシュアワー3」http://rh3.jp/

というわけで、これからもお楽しみに。


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
http://filmandlife.seesaa.net/

※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check!

ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!


★これまでのバックナンバー…………………………………………

バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、
それぞれ以下のページをご参照くださいませ。

http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ)
http://www.melma.com/backnumber_33635/(メルマ)

メルマのバックナンバーは、第1号から掲載されています。
ただし検索機能がついておりませんので、
ここ2年については、ブログの方が探しやすいと思います。
http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.711 2007年8月5日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2007 Ak. All rights reserved.
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