現在公開中の作品一覧(首都圏)

★★★★☆「つぐない」
 ★★★★「4ヶ月、3週と2日」
 ★★★★「マイブルーベリーナイツ」
 ★★★☆「モンテーニュ通りのカフェ」
 ★★★☆「マンデラの名もなき看守」
 ★★★☆「愛おしき隣人」
  ★★★「ブレス」
  ★★★「ノーカントリー」
  ★★★「ランジェ公爵夫人」
  ★★★「王妃の紋章」
  ★★★「フィクサー」
  ★★☆「I'm not there.」
  ★★☆「There Will Be Blood」
  ★★☆「ミスト」
   ★★「チャーリーウィルソンズウォー」

今後は「インディジョーンズ」「JUNO」「イースタンプロミス」ほか

2007年08月02日

メルマガVol.706「ファウンテン」★★★☆

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


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  Vol.706「ファウンテン」★★★☆     2007.7.24(火)
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  【1】STORY
   脳腫瘍を抱えた妻を助けるべく、新薬開発を進める医師が、
   迷い込んだ瞑想の世界を乗り越えるまでを描いていく。

  【2】Michelin
   銀座テアトルシネマでの単館上映。すでに空いてます。

  【3】Review
   愛をめぐる哲学の映画。純愛映画と呼ぶには純粋すぎる。

  【4】Column
   愛する人は、根づいている。この大地で、あなたのために。

_______________________________________________the Fountain

奇才ダーレン・アロノフスキー監督による、ラブ・ロマンス。
この珍妙な組み合わせに、「本当かよ」と思ってしまいますが。
実際に観てみると、これは純愛映画とはかけ離れた内容で驚き。
しかも、ヒロインのレイチェル・ワイズと監督が婚約?も驚き。

<オフィシャルサイト>
http://movies.foxjapan.com/fountain/


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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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脳腫瘍を抱えた妻を助けるべく、新薬開発に邁進している医師。
夫の努力を、妻は認めながらも、自らは死を受け入れていた。
彼女は最後に、死をめぐるファンタジー小説を夫に遺していた。
それを読むうちに、医師は次第に瞑想の世界に迷い込んでいく。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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銀座テアトルシネマでの単館上映です。
もう空いています。ちなみに全席指定になりました。
私はいつも、12−13の2人席に座っています。
真ん中の肘掛けがないペアシートタイプで、ゆったり。

あらかじめアドバイスしておきますが、
カップルで観にくるような「純愛」映画ではありません。
マダムの皆さまが喜ぶような内容は、ほとんどありません。

ひとりで、何かをゆっくり考えたいときに観る映画です。
最後に、呆然とした人々の様子が、印象に残りました…。

▼銀座 銀座テアトルシネマ
11:50/14:10/16:30/18:50
※7/31(火)18:50の回は休映となります。


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┃3┃ Review (観ていないあなたへ)
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【ポイント】★★★☆

<内訳>
テーマ   :★★★★★
ストーリー :★★★
キャスト  :★★★★
スタッフ  :★★★★★

>テーマ ★★★★★<
「失うこと」に対する徹底したテーマづくりには驚かされる。
シンプルな問題に対して、シンプルに論点を整理した映像化だ。

>ストーリー ★★★<
物語はとてもシンプルだが、「現実」に対して、ダロノフスキー
得意の空想や瞑想が飛び交うので、分からない人には分からない。

>キャスト ★★★★<
2人でずっと出突っ張りのレイチェルとジャックマンが奮闘。
とりわけジャックマンは難解な瞑想場面と1人3役で凄い。

>スタッフ ★★★★★<
現実と、テーマと、人間の妄想をどのように組み立てていくか、
アロノフスキーの世界が結実している。音楽も美麗で耳に残る。

>総評 ★★★☆<
この映画は凄い映画です。しかし、オススメはできません。

宣伝は純愛映画風で、副題も「永遠に続く愛」ですが、
実際には、そのタイトルとはほど遠い映画です。

純愛と呼ぶには、あまりにも純粋に愛を考えていて、
愛する人を失うことに対する不安、絶望について、
人間がどのように苦しみ、どのように乗り越えるかを、
ものすごく哲学的に捉え、最後に映像は「悟り」に至る。

その終着地は、キリスト教的な世界観から大きく逃れ、
「パイ」のころから始まる、アロノフスキー独特の、
オリエンタリズムに満ちた、曼荼羅やエキゾティックな世界。

そこに至るまでには、彼がこれまで徹底して描いてきた、
現実を認められない人間たちの「支離滅裂な妄想」が、
「レクイエム4ドリーム」同様に、最後まで展開されます。

この「悟り」と「オリエンタリズム」と「支離滅裂」が、
絶妙な結合を果たしたのが、この映画だと思うのですが、
その余りにも哲学的で難解な内容は、娯楽性からかけ離れ、
多くの人の理解を拒んでいることも、否定できません。

筆者は彼のやりたいことが分かったので、良かったモノの。
分からない人には分からないし、人によっては怒るでしょう。
ラストはまるで、宗教の勧誘みたいですから(笑)。

いろんな意味で、もの凄く観客を選ぶ映画。
「パイ」や「レクイエム4ドリーム」など、
いままでのアロノフスキーの映画が好きな方だけ、どうぞ。


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┃4┃ Column (観おわったあなたへ)
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愛する人が、死んでゆく。
人は生き物である以上、いつかは死んでゆく。

自分が長生きすればするほど、
愛する人たちが死んでいくのを、
自分は見届けていかねばならない。

そんな悲しみに、自分は耐えていけるだろうか。
人はいつか死ぬ。そんなことは分かっている。
しかし、愛という名の麻薬が、男の理性を狂わせる。

最愛の妻の死。
そんなことは受け入れられない。
必ず、何とかできる手段があるはずだ。
男は探し続ける。妻を治せる薬の在処を。

そんなものは、どこにもないのに。
新大陸の、未知なる文明のなかを、
当てもなくさまようようなものなのに。

そしてとっくに、愛する人は受け入れているのに。
この世に生まれてきた以上、
死んでしまうのは仕方がないと。

しかし、この世に生まれてきた以上は、
この大地に大きく根を張って、
続いてくる者たちに、花を咲かせてあげたい。
愛する夫が、ここまで来たのなら、
永遠の力を、分けてあげたい。

そして、ともにこの宇宙の果てへと昇り、
あの星雲のなかで、新たに生まれ変わろう。
私は、その想いをあなたに伝えてあげたい。

あなたに振り向いて欲しい。現実を見てほしい。
永遠の命を約束する薬など、この世にはない。
けれども私は、永遠にあなたのなかに根づいている。

遺されている仕事は、その物語を続けることだ。
私が書ける物語は、そこまでだった。
続けてほしい。私が生き続けていた物語を。
ノートの白紙を埋めて欲しい。最愛のあなたに。

その想いが、最後に男を目覚めさせる。
彼にいま、できることは物語を続けることだ。
愛する人は大地に眠り、永遠に命を育てている。
だからラブストーリーは、決して終わることはないのだ。

2007/7/23 銀座テアトルシネマにて。


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┃5┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「フリーダムライターズ」………………………………

ヒラリー・スワンクが、人種問題で荒れるクラスを再建する話。
アメリカにもやはり、熱血教師モノというジャンルはあるわけで。
しかし、向こうの学校の抱えている問題は、さらに過激です。
ギャングや殺人が、日常茶飯事として出てくるワケですから…。

で、次回もお楽しみに。次回は木曜の予定。
http://www.fw-movie.jp/


★今後の予定など………………………………………………………

金曜は、「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」の予定。
もともとはコミックが原作で、家族をめぐる問題作。
佐藤江梨子が恐ろしく自意識過剰な姉を熱演するらしい。
家族崩壊をリアルに描く、本当に怖い内容らしいんですが。
http://www.funuke.com/


いよいよ8月がやってきますが、
いまのところ、注目しているのは以下のとおり。

大作は「トランスフォーマー」ですね。またもパニック映画。
ピクサー映画や、行定勲監督、ジャ・ジャンクー監督など、
それなりに気になる映画が、小粒に集まっている感覚。
てゆうか「ラッシュアワー」って、まだやる気だったんだ…。

「レミーのおいしいレストラン」http://remy.jp/
「リトルチルドレン」http://www.little-children.net/
「天然コケッコー」http://tenkoke.com/
「河童のクゥと夏休み」http://www.kappa-coo.com/
「トランスフォーマー」http://www.transformers-movie.jp/
「長江哀歌(エレジー)」http://www.bitters.co.jp/choukou/
「遠くの空に消えた」http://to-ku.gyao.jp/
「ベクシル 2077日本鎖国」http://www.vexille.jp/
「ラッシュアワー3」http://rh3.jp/

というわけで、これからもお楽しみに。


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
http://filmandlife.seesaa.net/

※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check!

ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!


★これまでのバックナンバー…………………………………………

バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、
それぞれ以下のページをご参照くださいませ。

http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ)
http://www.melma.com/backnumber_33635/(メルマ)

メルマのバックナンバーは、第1号から掲載されています。
ただし検索機能がついておりませんので、
ここ2年については、ブログの方が探しやすいと思います。
http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ)


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【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.706 2007年7月24日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2007 Ak. All rights reserved.
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