現在公開中の作品一覧(首都圏)

★★★★☆「つぐない」
 ★★★★「4ヶ月、3週と2日」
 ★★★★「マイブルーベリーナイツ」
 ★★★☆「モンテーニュ通りのカフェ」
 ★★★☆「マンデラの名もなき看守」
 ★★★☆「愛おしき隣人」
  ★★★「ブレス」
  ★★★「ノーカントリー」
  ★★★「ランジェ公爵夫人」
  ★★★「王妃の紋章」
  ★★★「フィクサー」
  ★★☆「I'm not there.」
  ★★☆「There Will Be Blood」
  ★★☆「ミスト」
   ★★「チャーリーウィルソンズウォー」

今後は「インディジョーンズ」「JUNO」「イースタンプロミス」ほか

2007年07月31日

メルマガVol.703「街のあかり」★★

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


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  Vol.703「街のあかり」★★        2007.7.17(火)
 ̄              ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   警備会社に勤める男は、友人も才能もないが夢だけはある。
   ある日、彼に突然言い寄る女が現れ、胸ときめくが…。

  【2】Michelin
   渋谷ユーロスペースでの単館上映。恐ろしく混んでます。

  【3】Review
   今回は笑いがない!物語は分かるが、期待が空回り…。

  【4】Column
   どんなに踏みつけられても、希望を捨てないことの難しさ。

_______________________________________Laitakaupungin valot

「過去のない男」も記憶に新しい、アキ・カウリスマキの最新作。
ムーミンにせよ、かもめ食堂にせよ、フィンランドという国は、
どうも「ひと癖ありそう」なんでしょうか。独特の文化ですよね。
今回も独特のテンポで、笑いをとっていくと思っていたのですが。

<オフィシャルサイト>
http://www.machino-akari.com/


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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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警備会社に勤める男は、毎晩、単調な夜警を繰り返しているだけ。
資産も友人も才能もないが、起業の夢と正義感だけは忘れない。
ある日、彼に突然言い寄る女が現れ、男は思わず胸をときめかす。
初めてのデートを迎え、男はめいっぱい背伸びして臨むのだが…。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

渋谷ユーロスペースでの単館上映です。

恐ろしく混んでます。
ここがこんな混雑なのは初めて見たような…。

週末はとにかく、1時間以上前には受付を済ませましょう。
15:10の回が一番混んでいるんじゃないかな?
平日でも、良い席に座りたければお早めに。

▼渋谷 ユーロスペース
11:10/13:10/15:10/17:10/19:10〜20:50(終)


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┃3┃ Review (観ていないあなたへ)
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【ポイント】★★

<内訳>
テーマ   :★★★★
ストーリー :★
キャスト  :★★★
スタッフ  :★★★

>テーマ ★★★★<
強者が弱者を踏みつけにしている社会を、鋭く風刺しながらも、
希望と優しさを捨てない生き様には、作り手の温かみを感じる。

>ストーリー ★<
今回は何の意外性もなく、全てが予想どおりのままに過ぎていく。
いつもの風変わりな笑いを期待していると、裏切られてしまう。

>キャスト ★★★<
主演の男は、けっこう見た目はカッコイイのに、なぜか凡庸、
この配役が唯一、今回のカウリスマキらしい「意外性」かも。

>スタッフ ★★★<
相変わらずの、沈黙を随所に配したオフビートなドラマとして、
ものすごく単調な映画なのに、最後まで何か期待させる点は凄い。

>総評 ★★<
なぜか、とても期待はずれに終わってしまった…。
何で今回はこんなに真面目なの?まるでケン・ローチだ。

社会から虐げられている人の様子を、
皮肉も込めずに、ここまで真摯に追うなんて。
あんまりカウリスマキじゃない気がするのだが…。

飛んでもないどんでん返しもなく終わってしまうので、
いつもの彼の映画を期待すると、しっぺ返しを喰らう。
でもまあ、彼の言わんとすることはよく分かった。
常に希望を見失わない姿勢には、敬意を表したい。


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┃4┃ Column (観おわったあなたへ)
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この社会で、成功する者は少ない。
しかし、挑戦する者は数多い。
そして、誰にでも挑戦する権利はある。

この映画の主人公は、その権利を信じている。
平凡な夜警にも、いつかチャンスが来る。
その時のために、ちゃんと勉強をし、金を貯め、
絶対に夢だけは忘れないようにと、心に決めている。

しかし、その男の現実は厳しい。
彼には、実際には才能なんてなさそうだ。
彼には、社交性もなく、友だちもいない。
彼には、正義感はあっても、腕力もない。

彼は、きっとこのまま、夜警で一生を終えるのだろう。
「そんなことは絶対にならないぜ、フッ」
この最後に「フッ」と笑うあたりが、
彼の明るさを感じる一方、やるせない哀愁を誘う。

案の定、彼に訪れたのはチャンスどころか、
その人の良さを利用して、陥れるための罠だった。

「ビジネスマン」を名乗る悪党たちは、
彼を陥れ、罪を着せ、仕事を奪い、
めちゃくちゃにした挙げ句、利益をむさぼる。

一方で男は、その罠を知ってはいても、
女を裏切ることもできず、全ての罪をかぶる。
どんなに怒りを覚えても、復讐することすらできない。

この社会で、成功する者は少ない。
つまり、この社会で暮らしているものの大半は、
世間から踏みにじられている、負け犬のようなものだ。

負け犬は紐でつながれ、エサも水も与えられない。
それでも、飼い主は「俺の犬」だと言い張る。
つながれた犬は、いつか自由になる日を夢みつつ、
実際には食いつないでいくだけでも、精いっぱいだ。

それでも、なぜか男は最後まであきらめない。
この映画で、たった一度だけ男がジョークを言う。
「もうダメだ、終わりだ、死んでしまいたい」

と言ったあと、「なんていうのはウソ」。
この軽い言葉をつなぐのは、簡単なようで難しい。
そこには作り手の、暖かいメッセージが込められている。
ここまでどん底でも、きっとあきらめてはダメだ、と。

2007/7/16 渋谷ユーロスペースにて。


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┃5┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「不完全なふたり」………………………………………

延び延びになってますが、諏訪監督の新作「不完全なふたり」。
監督の新作はたぶん、「M/OTHER」以来ではないでしょうか?
主演のヴァレリア・ブルーニ=テデスキは、フランソワ・オゾン
がやけにお気に入りの女優さんで、今回も楽しみです。

で、次回もお楽しみに。次回は木曜の予定。
http://www.bitters.co.jp/fukanzen/


★今後の予定など………………………………………………………

金曜は、「傷だらけの男たち」の予定。

「インファナル・アフェア」、ハリウッド名は「ディパーテッド」
のスタッフによる、新たなる香港ノワールシリーズの新作。
しかし香港映画は、また金城武とトニー・レオンなのか…。
なかなか新しい役者が、出てこないんだなあ。
http://www.drywhisky.com/


来週以降の予定は、とりあえず以下のとおり。
ダーレン・アロノフスキーは、この「ファウンテン」を撮って、
レイチェル・ワイズと結婚してしまったという曰く付き。
こういう映画って、内容は得てしてひどいモノですが…。

「ファウンテン永遠に続く愛」http://movies.foxjapan.com/fountain/
「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」http://www.funuke.com/
「魔笛」http://mateki.jp/
「レミーのおいしいレストラン」http://remy.jp/
「リトルチルドレン」http://www.little-children.net/
「河童のクゥと夏休み」http://www.kappa-coo.com/

というわけで、これからもお楽しみに。


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

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ただし検索機能がついておりませんので、
ここ2年については、ブログの方が探しやすいと思います。
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【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.703 2007年7月17日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2007 Ak. All rights reserved.
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posted by Ak. at 08:12| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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