現在公開中の作品一覧(首都圏)

★★★★☆「つぐない」
 ★★★★「4ヶ月、3週と2日」
 ★★★★「マイブルーベリーナイツ」
 ★★★☆「モンテーニュ通りのカフェ」
 ★★★☆「マンデラの名もなき看守」
 ★★★☆「愛おしき隣人」
  ★★★「ブレス」
  ★★★「ノーカントリー」
  ★★★「ランジェ公爵夫人」
  ★★★「王妃の紋章」
  ★★★「フィクサー」
  ★★☆「I'm not there.」
  ★★☆「There Will Be Blood」
  ★★☆「ミスト」
   ★★「チャーリーウィルソンズウォー」

今後は「インディジョーンズ」「JUNO」「イースタンプロミス」ほか

2007年07月27日

メルマガVol.702「ボルベール<帰郷>」★★★★

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


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  Vol.702「ボルベール<帰郷>」★★★★   2007.7.13(金)
 ̄                   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   ダメな夫、反抗期の娘とともに暮らし、働きづめの女。
   ところが、死に別れたはずの母親が彼女の姉を訪ねてくる。

  【2】Michelin
   六本木ヒルズか渋谷にて。週末はそれなりに混むでしょう。

  【3】Review
   相変わらず物語の展開は大味だが、深いテーマが泣かせる。

  【4】Column
   誰にでも秘密があり、大切なのは、分かち合える家族。

_____________________________________________________Volver

日本では「トークトゥハー」で知られるアルモドバルの新作。
何か、また同じようなパターンに見えてしまうのですが…。
カンヌでは脚本賞を取った他、主演のペネロペ・クルスは、
主演女優賞を獲った勢いで、オスカーにまでノミネート。

<オフィシャルサイト>
http://volver.gyao.jp/


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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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ダメな夫、反抗期の娘と暮らし、生活のために働きづめの女。
ある日、娘のとんでもない事件に巻き込まれ、彼女は狼狽する。
その後、レストラン経営を始めた彼女は、生活を取りもどすが、
一方で、彼女の姉の家に、死別したはずの母が突然現れる。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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六本木ヒルズ、渋谷シネフロントでの上映。
有楽座は相当古いので、あまりオススメしませんが…。

けっこう金曜でも混んでいたので、
週末はウェブ予約などをした方がいいかも。

六本木ヒルズではVitを使えば、
並ばずにチケットが買えるのじゃ!
…と、鷹の爪団の総統が申しておりました(笑)。
http://www.tohotheater.jp/theater/roppongi/

▼六本木 TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
7/14(土) 10:45/13:30/16:10/18:50/21:30/24:10/26:55〜29:05(終)
7/15(日)〜7/16(祝) 10:45/13:30/16:10/18:50〜21:00(終)
7/17(火) 13:30/16:10/18:50/21:30〜23:40(終)
7/18(水) 10:45/13:30/16:10/18:50/21:30〜23:40(終)
7/19(木) 10:45/13:30/16:10/18:50/21:30/24:10/26:55〜29:05(終)
7/20(金) 10:00/12:40〜14:50(終)
7/21(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼渋谷 渋谷シネフロント
11:00/13:40/16:20/19:00〜21:15(終)

▼お台場 シネマメディアージュ
〜7/19(木) 17:20〜19:30(終)

▼有楽町 有楽座
11:00/13:40/16:20/19:00〜21:15(終)


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┃3┃ Review (観ていないあなたへ)
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【ポイント】★★★★

<内訳>
テーマ   :★★★★★
ストーリー :★★★
キャスト  :★★★★
スタッフ  :★★★

>テーマ ★★★★★<
それぞれの人物に、きちんと秘密を持たせていきながら、
最後には誰もが、秘密を分かち合えるという希望を抱かせる。

>ストーリー ★★★<
相変わらず展開はバラバラで、物語は非常に要約しづらい。
しかし、今回はそれぞれの人物の謎解きをするカタチが面白い。

>キャスト ★★★★<
ペネロペは清純派のイメージから脱し、修羅場をくぐり抜けた、
強き母としての存在感があった。他の女性陣にも年輪を感じる。

>スタッフ ★★★<
家庭を舞台として、問題にぶつかる女たちの実像を取り上げていく。
アルモドバルの日常感は、どこかTVドラマっぽく感じるのだが…。

>総評 ★★★★<
テーマを絞り込んだ「トークトゥハー」からは離れ、
再び「オールアバウトマイマザー」のように、
問題を抱えた女たちの群像劇に、磨きをかけてきた作品。

それぞれの人物に過去が置かれ、謎解きが進んでいくなかで、
女たちは秘密を分かち合い、互いを赦していく和解の物語。
テーマの深みが、大ざっぱな展開でも、ドラマを引っ張り、
軽妙な笑いや、美しい歌声も、物語をうまく盛り上げている。

最後には、きちんと泣かせて映画を締める。
アルモドバル監督の本領発揮というところ。
自分だけがつらい目にあっている、と錯覚した時に観ると良い。


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┃4┃ Column (観おわったあなたへ)
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誰にでも、人に言えない秘密がある。
誰もが、人に言えない過去を背負っている。

父親の暴力に耐えきれず、殺してしまった少女がいる。
父親の暴力に抗しきれず、家族から離れた女がいる。

母親のワガママのせいで、結果的に母親を失った女もいる。
夫のワガママに付き合いきれず、居場所を失った女がいる。
彼女に居場所を提供しながら、秘密を共有している女もいる。

誰もが、誰にも言えない秘密を抱えている。
彼女たちは、その秘密を抱えながら生きている。
女性の立場は、社会的にまだまだ難しいのが現実だ。
彼女たちが1人で、秘密を解決することはできない。

誰もが、秘密を墓場まで持って行く覚悟を固めている。
自分が人殺しであることは、最後まで話せない。
自分が許されない子どもを生んだことは、最後まで話せない。
私は理解されないと、1人で生きる覚悟を固めている。

しかし、誰かが勇気を持つことで状況は変わる。
いなくなったはずの母親が現れることで、彼女たちは変わる。
和解のために、意を決して誰かが行動することで、
彼女たちは、自らの秘密を分かち合うことができる。

自分が悲しみを抱えて生きていたように、
母親もまた、苦しみを抱いて生きていた。
子どもから見れば、強い母だと思っていても、
その後ろ姿の向こうでは、多くの涙が流れていたのだ。

彼女たちは、その過去を分かち合うことができる。
そして、ともに許し合うこともできるのだ。
その日が来ることを、夢みているかぎり。
その日のために、彼女たちが行動するかぎり。

なぜなら、彼女たちは同じ時を過ごした家族だから。
なぜなら、彼女たちは同じ家で過ごした家族だから。
なぜなら、彼女たちは同じ苦しみをする女同士だから。

そして、誰もが悲しみを抱えて生きていることを、
身にしみて分かりあっている、人間同士なのだから。

2007/7/13 TOHOシネマズ六本木ヒルズにて。


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┃5┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「街のあかり」……………………………………………

「過去のない男」も記憶に新しい、アキ・カウリスマキの最新作。
ムーミンにせよ、かもめ食堂にせよ、フィンランドという国は、
どうも「ひと癖ありそう」なんでしょうか。独特の文化ですよね。
今回も独特のテンポで、静かな笑いをとっていくこと間違いなし。

で、次回もお楽しみに。次回は来週火曜の予定。
http://www.machino-akari.com/


★今後の予定など………………………………………………………

ここんところ、仕事が大変忙しいのですが、
来週こそは、3本掲載の予定。残りは以下の2本。

延び延びになってますが、諏訪監督の「不完全なふたり」が観たい。
監督の新作はたぶん、「M/OTHER」以来ではないでしょうか?
主演のヴァレリア・ブルーニ=テデスキは、フランソワ・オゾン
がやけにお気に入りの女優さんで、今回も楽しみです。
http://www.bitters.co.jp/fukanzen/

「傷だらけの男たち」は「インファナル・アフェア」、
ハリウッド名は「ディパーテッド」のスタッフによる新作。
しかし香港映画は、また金城武とトニー・レオンなのか…。
なかなか新しい役者が、出てこないんだなあ。
http://www.drywhisky.com/


これ以降の予定は、とりあえず以下のとおり。
ダーレン・アロノフスキーは、この「ファウンテン」を撮って、
レイチェル・ワイズと結婚してしまったという曰く付き。
こういう映画って、内容は得てしてひどいモノですが…。

「ファウンテン永遠に続く愛」http://movies.foxjapan.com/fountain/
「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」http://www.funuke.com/
「魔笛」http://mateki.jp/
「レミーのおいしいレストラン」http://remy.jp/
「リトルチルドレン」http://www.little-children.net/
「河童のクゥと夏休み」http://www.kappa-coo.com/

というわけで、これからもお楽しみに。


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
http://filmandlife.seesaa.net/

※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check!

ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!


★これまでのバックナンバー…………………………………………

バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、
それぞれ以下のページをご参照くださいませ。

http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ)
http://www.melma.com/backnumber_33635/(メルマ)

メルマのバックナンバーは、第1号から掲載されています。
ただし検索機能がついておりませんので、
ここ2年については、ブログの方が探しやすいと思います。
http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.702 2007年7月13日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2007 Ak. All rights reserved.
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