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★★★★☆「つぐない」
 ★★★★「4ヶ月、3週と2日」
 ★★★★「マイブルーベリーナイツ」
 ★★★☆「モンテーニュ通りのカフェ」
 ★★★☆「マンデラの名もなき看守」
 ★★★☆「愛おしき隣人」
  ★★★「ブレス」
  ★★★「ノーカントリー」
  ★★★「ランジェ公爵夫人」
  ★★★「王妃の紋章」
  ★★★「フィクサー」
  ★★☆「I'm not there.」
  ★★☆「There Will Be Blood」
  ★★☆「ミスト」
   ★★「チャーリーウィルソンズウォー」

今後は「インディジョーンズ」「JUNO」「イースタンプロミス」ほか

2007年07月25日

メルマガVol.701「ハリウッドランド」★★★


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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


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  Vol.701「ハリウッドランド」★★★    2007.7.10(火)
 ̄                  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   スーパーマンを演じた俳優が自殺したが、母親は他殺を主張。
   アウトローな探偵が、一攫千金を狙って事件を紐解くと…。

  【2】Michelin
   日比谷シャンテシネで今週いっぱい。けっこう混んでる。

  【3】Review
   ミステリを軸に、人生の影にある孤独を浮き彫りにしていく。

  【4】Column
   平凡な人生を投げ捨ててまで、手に入れたい幸せとは何か。

______________________________________________Hollywoodland

エイドリアン・ブロディ、ベン・アフレック、ダイアン・レイン。
これまた、かなりくどいメンツのミステリー映画ですね…。
内容は、初代スーパーマンを演じた俳優の自殺をめぐる裏側を、
事実に基づいて描写しつつ、ハリウッドの舞台裏を描く物語。

<オフィシャルサイト>
http://www.movies.co.jp/hollywoodland/


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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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初代スーパーマンを演じた俳優が自殺。しかし、母親は他殺だと
主張し、それに一攫千金を狙うアウトローな探偵が飛びついた。
彼が真面目に調べていくと、ずさんな捜査と事実が浮かび上がる。
栄光を収めたはずのハリウッドスターの背後に、何があったのか。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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日比谷シャンテ・シネで、今週いっぱいの上映です。
今週までだからなのか、月曜日なのにけっこう混んでました。
満席ではありませんが、半分ほど埋まってましたので。
変な席になるとは思いませんが、水曜はちょっと混むのかな?

▼日比谷 シャンテシネ 7/13(金)まで
11:20/14:00/16:40/19:20〜21:40(終)


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┃3┃ Review (観ていないあなたへ)
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【ポイント】★★★

<内訳>
テーマ   :★★★★
ストーリー :★★★
キャスト  :★★★★
スタッフ  :★★★

>テーマ ★★★★<
実際に起きた自殺の検証を進めながら、被害者の生き様とともに、
探偵の心理と、幸せの意味を確かめていくテーマ設定は秀逸。

>ストーリー ★★★<
うまいタイミングで、被害者の回想と探偵の推理がクロスして、
2時間の映画だが、意外と飽きることなく最後まで持って行く。

>キャスト ★★★★<
エイドリアン・ブロディはこの手の映画と役柄を好むのだろうか。
ベン・アフレックとともに、悩み深い壮年期をよく演じている。

>スタッフ ★★★<
すべての登場人物に肩入れするあまり、ややバラけた印象はあるが、
事実を映画化するという困難さを、普遍的なテーマでよく切り抜けた。

>総評 ★★★<
こういう地味で、よく考えさせるような映画に、
エイドリアン・ブロディは、なぜかよく出てくる。
しかも彼が選ぶ映画は、いずれもけっこうセンスがいい。

この映画もご多分にもれず、実際の事件を検証し、
決して結論は出せないのだが、「ゾディアック」のように、
うやむやに終わるのではなく、違うところに結論を出していく。

誰もが孤独を抱えて生きている、
その生き様を結末に見いだしていくことで、
最後にはサスペンスの類から脱却し、
きちんと普遍化していくあたりが、良くできている。

そこに、ブロディの悩み深い存在感がよく出ている。
ベン・アフレックも劇中で「アル中!」と叫ばれたりして、
つらい役どころは、けっこう地で演じられるようになった?


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┃4┃ Column (観おわったあなたへ)
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人生は、誰にでもチャンスがあるものである。

明日、自分がどうなっているかなんて、誰にも分からない。
ひょっとしたらバラ色の人生が、明日にも待っているかも。
一方で、明日には人生のどん底に転落することもある。

だからこそ、誰にでもチャンスがある。
そう信じて、挑戦を続けるのが人間である。
そう信じた、人々が集まったのが、ハリウッドだ。

いつかは映画スターへ。映画監督へ。
富を、名声を、すべてを手に入れる日を目指して、
誰もが、この街に集まってきている。

探偵会社の平凡な日々に飽き飽きしていた男は、
その会社からたたき出され、家庭からも追い出され、
それでも一攫千金を夢みて、俳優の自殺を調べ出す。

そこで彼が見たものは、まるで自分自身だった。
派手な映画で名声を博したのに、徴兵で人気を失った。
再起を賭けて、さまざまなトライをしてみたのに、
結局は、子ども向け番組のヒーローにしかなれない。

それでも、彼は挑戦を続けていた。
俺は、ここで終わるような男じゃない。
俺は、いつか銀幕のスターになってみせる。
子どもだけではなく、誰もが振り返るハリウッドスターに!

しかし、チャンスは誰にでもあるが、
成功は、誰にでも用意されているものではない。
実際に、勝者になれるのはほんの一握り。
数えるほどの人間しか、夢を叶えることはできない。

俳優は、その絶望にぶつかっていた。
身勝手な映画会社、身勝手な愛人、身勝手な母親。
身勝手な人々に囲まれて、誰にも理解してもらえない。

彼が自殺か、他殺か、そんなことは分からない。
きっと他殺だとは思うが、それもどうでもいい。
真実がどうであろうと、ひょっとしたら、
彼はすでにあの時点で、人生に別れを告げていたのかも。

スーパーマンで、充分だったじゃないか。
一握りの子どもたちだろうと、彼は愛されていたのに。
どうして彼らに背を向けて、無理に背伸びを続けていたのか。

そんな様子を調べ上げ、探偵も自らを顧みる。
平凡な暮らしを投げ出してまで、
手に入れたいものとは、いったい何だったのか。
本当に自分に値する、幸せな人生とはどんなものなのか。

誰もが競争に身を委ね、チャンスを信じて、
遮二無二突き進んでいく街、ハリウッド。

いつの間にかその競争は、街を飛び出し、
国中に、世界中に広がっているのかもしれない。
そんな世界のなかで、私たちが手に入れる幸せとは。

何が、誰が勝ち組かなんて、誰にも分からない。
明日がどうなっているか、いまだ、誰にも分からないかぎり。

2007/7/9 日比谷シャンテシネ3にて。


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┃5┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「ボルベール<帰郷>」……………………………………

金曜の「ボルベール<帰郷>」はアルモドバル監督の新作。
何か、また同じようなパターンに見えてしまうのですが…。
カンヌでは脚本賞を取った他、主演のペネロペ・クルスは、
主演女優賞を獲った勢いで、オスカーにまでノミネート。

で、次回もお楽しみに。次回は金曜の予定。
http://volver.gyao.jp/


★今後の予定など………………………………………………………

ここんところ、仕事が大変忙しいのですが、
来週こそは、3本掲載の予定。

延び延びになってますが、諏訪監督の「不完全なふたり」が観たい。
監督の新作はたぶん、「M/OTHER」以来ではないでしょうか?
主演のヴァレリア・ブルーニ=テデスキは、フランソワ・オゾン
がやけにお気に入りの女優さんで、今回も楽しみです。
http://www.bitters.co.jp/fukanzen/

「傷だらけの男たち」は「インファナル・アフェア」、
ハリウッド名は「ディパーテッド」のスタッフによる新作。
しかし香港映画は、また金城武とトニー・レオンなのか…。
なかなか新しい役者が、出てこないんだなあ。
http://www.drywhisky.com/

そして何より、「街のあかり」はアキ・カウリスマキの新作。
非常にオフビートな笑いを巧みに誘う彼の映画ですが、
今回は「負け犬三部作」の最終回、ってそんな三部作だったの?
http://www.machino-akari.com/


これ以降の予定は、とりあえず以下のとおり。
ダーレン・アロノフスキーは、この「ファウンテン」を撮って、
レイチェル・ワイズと結婚してしまったという曰く付き。
こういう映画って、内容は得てしてひどいモノですが…。

「ファウンテン永遠に続く愛」http://movies.foxjapan.com/fountain/
「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」http://www.funuke.com/
「魔笛」http://mateki.jp/
「レミーのおいしいレストラン」http://remy.jp/
「リトルチルドレン」http://www.little-children.net/
「河童のクゥと夏休み」http://www.kappa-coo.com/

というわけで、これからもお楽しみに。


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
http://filmandlife.seesaa.net/

※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check!

ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!


★これまでのバックナンバー…………………………………………

バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、
それぞれ以下のページをご参照くださいませ。

http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ)
http://www.melma.com/backnumber_33635/(メルマ)

メルマのバックナンバーは、第1号から掲載されています。
ただし検索機能がついておりませんので、
ここ2年については、ブログの方が探しやすいと思います。
http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.701 2007年7月10日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2007 Ak. All rights reserved.
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