現在公開中の作品一覧(首都圏)

★★★★☆「つぐない」
 ★★★★「4ヶ月、3週と2日」
 ★★★★「マイブルーベリーナイツ」
 ★★★☆「モンテーニュ通りのカフェ」
 ★★★☆「マンデラの名もなき看守」
 ★★★☆「愛おしき隣人」
  ★★★「ブレス」
  ★★★「ノーカントリー」
  ★★★「ランジェ公爵夫人」
  ★★★「王妃の紋章」
  ★★★「フィクサー」
  ★★☆「I'm not there.」
  ★★☆「There Will Be Blood」
  ★★☆「ミスト」
   ★★「チャーリーウィルソンズウォー」

今後は「インディジョーンズ」「JUNO」「イースタンプロミス」ほか

2007年07月03日

メルマガVol.696「憑神」★★★

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


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  Vol.696「憑神」★★★          2007.6.28(木)
 ̄            ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   真面目な秀才ながら、うだつの上がらない貧乏武士の男。
   参拝した稲荷神社で、今度は貧乏神に取り憑かれてしまう。

  【2】Michelin
   新宿バルト9ほか、東映系とユナイテッドシネマなど。

  【3】Review
   日本の豪華キャストが勢揃い。笑いも多いが、締めが甘い。

  【4】Column
   何もかも失ったようでも、人には何かが残されている。

___________________________________________________つきがみ

妻夫木聡主演の最新作は、「鉄道員」が大ヒットとなった、
浅田次郎原作&降旗康男監督という期待のペアによるもの。
今回は、悪霊に取り憑かれてしまった不運な男を主人公に、
落語のような痛快時代劇を繰り広げるらしいですが、果たして。

<オフィシャルサイト>
http://tsukigami.jp/

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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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幕末の江戸。真面目な秀才ながら、嫁いだ良家から追い出され、
居候身分の若い武士。出世祈願にお稲荷様に参拝したところ、
そこから貧乏神を送り出され、飛んでもない災難に見舞われる。
果たして彼は苦境を脱して、無事に出世を遂げられるのか?


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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都心では新宿、品川ではシネコンでやってます。
銀座、渋谷は、当然ながら東映系の映画館です。
ちょっとこれらは、シネコンに較べると狭いですよね…。
できればお近くのシネコンへ。

▼新宿 新宿バルト9
6/29(金) 10:00/12:15/14:30/19:15/21:30〜23:30(終)
6/30(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼品川 品川プリンスシネマ
6/29(金) 11:50/14:15/16:35/21:25〜23:25(終)
6/30(土)〜7/1(日) 9:20/11:50/14:15/16:35/21:25〜23:25(終)

▼銀座 丸の内TOEI1
6/29(金)〜 11:30/13:50/16:10/18:30〜20:30(終)

▼渋谷 渋谷TOEI1
11:10/13:35/16:00/18:25〜20:25(終)

▼豊洲 ユナイテッド・シネマ豊洲
6/29(金) 10:45/13:00/15:15/17:30/20:00/22:15〜0:12(終)
6/30(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼豊島園 ユナイテッド・シネマとしまえん
6/29(金) 10:00/12:30/14:45/17:00/19:45/22:00〜23:57(終)
6/30(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼東武練馬 ワーナー・マイカル・シネマズ板橋
6/29(金) 9:45/12:05/16:55/19:15/21:45〜23:45(終)
6/30(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼お台場 シネマメディアージュ
6/29(金) 11:20/14:20/20:35〜22:35(終)
6/30(土)〜 11:20/14:20〜16:20(終)


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┃3┃ Review (観ていないあなたへ)
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【ポイント】★★★

<内訳>
テーマ   :★★★
ストーリー :★★★
キャスト  :★★★★
スタッフ  :★★★

>テーマ ★★★<
将来の見えない貧乏武士が、武士の本懐を見いだすまでを描く。
方向性はいいのだが、最後の部分は少し唐突感があるなあ…。

>ストーリー ★★★<
面白い。きちんと笑いをとって、トントン拍子に話も進む。
貧乏神たちを免れる仕掛けに、もう一工夫あれば良かったが。

>キャスト ★★★★<
実は超豪華な出演者たち。ちょい役に至るまで、存在感がある。
一方で妻夫木クンは押され気味。西田敏行の貧乏神には爆笑。

>スタッフ ★★★<
昔ながらの日本映画らしく、涙も笑いもきちんと誘ってくる作り。
全体に軽妙なタッチが、逆に感動を引き出しづらかったか。

>総評 ★★★<
基本的に面白い映画です。2時間弱、あっという間です。
悪い神様がやってきて、主人公がどう逃れるかに注目を集め、
笑いもとりながら、物語から観客を離さないあたりは見事。

一方で、最後には主人公が人生を見つけるのですが、
どうも、このあたりの主人公の迷いと発見が伝わりにくく、
映画全体の印象をぼやけたものにしているのが、ちょっと残念。
妻夫木聡がまだまだなのか、物語の展開に無理があったのか…。


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┃4┃ Column (観おわったあなたへ)
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何もないように見えても、私たちの人生は、
意外と多くのものを「持っている」ものである。

この映画の主人公は、何もかも失ったように見える。
才能も意欲もあっただろう若者だが、
出世コースからはずれ、仕事もなく、
収入も仕官の先も見あたらず、ただ寝ている。

これ以上、彼が不幸になることはあるのだろうか。
これ以上、彼が失うものはあるのだろうか。

ところが、それはある。
彼に取り憑く、不幸の神々。
彼らの存在は、青年武士に大切なことを説く。

どんなに、何もかもを失ったようでも、
まだ自分には、残されているものがあるのだ。

貧乏とはいえ、家屋と日々の糧が残されている。
無職とはいえ、身体は健康で病も持っていない。
何より、不幸せとはいえ、彼には命が残されている。

まだ、彼が大切にすべきものはある。
皮肉なことに、貧乏神や疫病神が、
それらを奪おうとしたとき、初めて青年は気づくのだ。

こんな自分に、残されたこの生活と、人生を、
何とか、有効に使い切ることはできないのか。
武士として、人として、やるべきことは他にないのかと。

「何かがない」と嘆くことは簡単である。
他人と較べれば、誰だって何かが足りないものだ。
それを不幸と呼ぶなら、人間は誰もが永遠に不幸である。

大切なことは嘆くことではなく、
自分に残されているものに、気づくことだ。
命あるかぎり、自分にはその命が残されている。
ならば残されたものを、有効に使うことだ。
使い切ることなく、全てを失ってしまう前に。

2007/6/27 渋谷TOEI1にて。


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┃5┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「殯(もがり)の森」………………………………………

前作の「沙羅双樹」から4年、長い沈黙を破った新作が、
ついにカンヌのグランプリに輝いた河瀬直美監督の凱旋作品。
独特のカメラワーク、脚本のないシーン、奈良の自然や街並みと、
異色の映画づくりの何が、国際的評価を決定づけたのでしょう。

で、次回もお楽しみに。次回は明日の予定。
http://www.mogarinomori.com/


★今後の予定など………………………………………………………

「サイドカーに犬」は、日曜になってしまう予定。
離婚騒動中の竹内結子が男勝りの女を演じる、主演作。
そんなことよりも、まともに楽しめる映画かどうかが問題。
監督は「雪に願うこと」が無難な仕上がりだった根岸吉太郎。
http://sidecar-movie.jp/


来月の予定は、だいたい以下のように考えています。
注目しているのは、カウリスマキとアロノフスキー。
この2人の監督が久々に新作を公開するので、とても楽しみです。

「ダイハード4.0」http://diehard4.jp/
「そしてデブノーの森へ」http://www.at-e.co.jp/soshite/
「不完全なふたり」http://www.bitters.co.jp/fukanzen/
「ボルベール<帰郷>」http://volver.gyao.jp/
「傷だらけの男たち」http://www.drywhisky.com/
「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」http://www.funuke.com/
「街のあかり」http://www.machino-akari.com/
「ファウンテン永遠に続く愛」http://movies.foxjapan.com/fountain/
「魔笛」http://mateki.jp/
「フリーダムライターズ」http://www.fw-movie.jp/
「レミーのおいしいレストラン」http://remy.jp/

というわけで、これからもお楽しみに。


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
http://filmandlife.seesaa.net/

※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check!

ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!


★これまでのバックナンバー…………………………………………

バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、
それぞれ以下のページをご参照くださいませ。

http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ)
http://www.melma.com/backnumber_33635/(メルマ)

メルマのバックナンバーは、第1号から掲載されています。
ただし検索機能がついておりませんので、
ここ2年については、ブログの方が探しやすいと思います。
http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ)


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【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.696 2007年6月28日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2007 Ak. All rights reserved.
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