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2007年05月08日

2007シーズンの浦和レッズ展望(最終回)

これまでずっと、弱いといわれようと、
単純な放り込みサッカーだとバカにされようと、
私はプレミアリーグを敬愛してきたのだったが、
(ここ数年の躍進ぶりは、本当に感慨深いものだ)
優勝争いとは別の意味で好きだったチームは、
と言えばやはり、ニューカッスルユナイテッドである。

攻撃的、時には凶暴な(?)選手ばかりが集まり、
わずか1点差で勝っていても、最後まで攻めまくる。
名物オジサンのサー・ボビー・ロブソンに率いられ、
チームは浮き沈みを激しく繰り返し、常にハラハラ。

そんな状況に、さすがのファンも飽きてきたのか、
結果が欲しいと願って、連れてきた監督がグレアム・スーネス。
この監督、自分の言うことを聞かない選手を次々と干し、
スターリンやロベスピエールもびっくり?の恐怖政治を実施。

最後には際だった選手がいなくなり、負けがどんどん続き、
結局は自分もクビを切られ、その途端に、
活力を得た選手たちは、次々と勝ち続けたのが昨シーズン。
しかし、スター選手がいなくなったニューカッスルには、
かつての攻め続けるエンターテイメントの姿は、いまやない。


何でこんな事例を出したのか、もうお分かりだろう。
私が恐れているのは、同じことが浦和でも起きないか、ということ。
困ったことに、すでに素地はできあがっているだろう。
ワシントンの件、小野の件、そして声は上がってはこないが、
ずっとスタメンから外されている、サブメンバーたちの様子。

スタジアムで、時折ベンチの様子を眺めるのだが、
負けているのに、誰も自分からアップに行かないし、
アップ中も、ハッキリ言って身が入っていないように見える。
実際、サブはすっかり観戦者になっていることも、ままある。

振り返ってみれば、この点で本当にギドは偉大だった。
ギドとサー・ボビー・ロブソンは、似ているところもある。
違いは、サー・ボビーは攻撃一辺倒だったのだが、
ギドの場合は、守備一辺倒だったということだけだ。

しかし、どちらの監督も選手をきちんと掌握していた。
ギドの采配は、3年経っても疑問符だらけだったのだが、
こと選手を大切にすること、その気配りには頭が下がった。

スタメンを変えるときには、必ず説明していたと言うし、
啓太が五輪代表から外されたとき、「私なら必ず電話する」
と述べたことや、優勝したときのインタビューにおいても、
「褒めたいのは酒井だ」と名前を挙げたこと、記憶に新しい。

何より、彼がベンチにいるのは絵になったし、彼がそこで、
怒っているのも、喜んでいるのも、見ていて楽しかったし、
それはスタジアムに駆けつけた者だけの、特別な楽しみで、
さすがはW杯優勝チームのキャプテン、すばらしい統率力、
そしてカリスマ性を見せてくれたことが、いまでは懐かしい。

よく人々の発想から、忘れられがちではあるが、
監督は試合中しか仕事をしていないわけではない。
試合は90分だが、監督の仕事はその前で本来は終わっている。
孫子よろしく、戦いは始まった時点で決まっているべきものだから。

ギドは、連戦中はクールダウンを中心とし、
練習を選手に楽しませ、個の力の回復に専念をさせた。
一方で、厳しいスタメン争いを課し、選手を納得させた。
都築と山岸、相馬と三都主、永井と達也、小野、長谷部、酒井。

また、平川は念願の右サイドに、暢久は念願のトップ下に、
堀之内はネネを追いやって、ほぼレギュラーを勝ち取った。
選手の想いを、来るべき時にはきちんと汲み取ってもいた。
ギドは思いやりのある監督だった。だから不満は出なかった。

これだけのメンバーが揃って、不満がないのは奇跡に近いのだ。
守備を軸に構成したチーム、スタイルもはっきりしていた。
正直、あまり面白くはなかったが、
我々観客もチームを理解し、応援することはできた。


それがいまや、どうだろう?
オジェックはほとんどベンチにいて、姿を見せない。
負けたのはたいてい「決定力」や「不運」のせいで、
記者会見で、システムや戦略に触れることは、ほとんどない。

選手たちが、自分たちで勝手にシステムを作れば、
「自主的な判断での勝利は素晴らしい」と喜ぶ始末。
じゃあアンタの存在価値は、なんなのさ?
一方で「自主的に練習した」ワシントンは干されたぞ?
小野が外されて長谷部が左?いま、誰と誰がスタメン争いしてるの?
選手はもちろん、これじゃあサポだって何が何だか分からないよ。

会社でも、こういう上司がたまにいる。
自分の無能ぶりを棚に上げて、結果ばかり求め、
勝てば自分のおかげ、負けたら部下の身勝手だと吠えている。

有能なメンバーが揃うほど、こういう上司も増えてくる。
何もしなくても、結果が転がり込むことが多いからだ。
私がかつていた会社なんて、その典型だったんじゃないかな…。

一方でギドは、頭は悪くても根は優しい上司だ。
どうすれば業績が上がるのか、それは分かっていなくても、
部下たちの面倒を見て、ちゃんと評価してくれる上司だ。
かつて最高の成績を収めたスーパー営業マンでもあり、
誰もが、彼のために働きたくなるような、いい人だったのだ。

斯くして、今シーズンの展望は、とても暗い。
優勝とか、ACLとか、そういう状況じゃない。
いつかどこかで、立て続けに負けはじめる気がする。
昨年のセレッソだって、それで降格してしまったんだ。
前年には優勝争いをしていたチームも、簡単に落ちてしまうんだ。

救いは、圧倒的な戦力が、最初からうちにはあること。
たぶん、のらりくらりと、何となく中位に終わるのかな。
だったら、7連敗くらいして監督を更迭してほしいんだが…。
選手たちのクビを切る前に、できるだけ早く!ホントに!!

ただ、もともと守備はベースにあるので、
カップ戦には強いはずで、その点では上位まで行く可能性はある。
あと、例によってJリーグには圧倒的チームが他にない。
一昨年のような大混戦になれば、いいのかもしれないが…。
そんなレベルでは、浦和以前に日本サッカーが思いやられる。

正直言って、今年はもうアウェイには行かないつもりだ。
ここ数年、毎年30試合以上参戦してきたけれども、
今年、こんなチームの、こんなサッカーに出すカネはないよ。

「そんなのサポじゃない」っていう人もいるだろうけど、
じゃあ、同じように結果だけで内容がなかった、
かのジーコをサポートして、残った物は何だっただろう?!

悪かったのはジーコだけじゃない。
協会も、メディアも、そしてサポーターも考えなくちゃ。
いまやサッカーは、全てを含めた総合力が問われる時代だ。

つまらないチームから、ファンは離れる。
そんな当たり前のことができなかったら、
日本サッカーに未来はないじゃないか。
セリエAの凋落は、何よりも観客がいないことが発端なんだ。

またプレミアリーグの事例を出せば、
去年、ミドルスブラをマクラーレンが率いていた頃、
あまりの不甲斐なさに、わざわざ監督の前まで出ていって、
シーズンチケットの束を投げつけたサポがいた。

「こんなものに価値はない!」というわけだ。
もちろん、そんな行為は許されるわけではないが、
サポーターの意志や怒りが、充分に伝わるじゃないか。
選手たちもその後は、だいぶ奮起したと思うぞ。

ましてレッズサポは、応援ボイコットとか、
海外進出とか、いろいろやれる行動力があるんだから、
これから無勝街道を驀進する今、一人一人が考えるべきだろう。

おしまい。

posted by Ak. at 12:13| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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