現在公開中の作品一覧(首都圏)

★★★★☆「つぐない」
 ★★★★「4ヶ月、3週と2日」
 ★★★★「マイブルーベリーナイツ」
 ★★★☆「モンテーニュ通りのカフェ」
 ★★★☆「マンデラの名もなき看守」
 ★★★☆「愛おしき隣人」
  ★★★「ブレス」
  ★★★「ノーカントリー」
  ★★★「ランジェ公爵夫人」
  ★★★「王妃の紋章」
  ★★★「フィクサー」
  ★★☆「I'm not there.」
  ★★☆「There Will Be Blood」
  ★★☆「ミスト」
   ★★「チャーリーウィルソンズウォー」

今後は「インディジョーンズ」「JUNO」「イースタンプロミス」ほか

2007年05月02日

メルマガVol.676「ツォツィ」★★★★

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


_              ______________
  Vol.676「ツォツィ」★★★★       2007.4.27(金)
 ̄               ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   南アのスラムにたむろす不良少年たちは、盗みが日課。
   ところがある日、少年が盗んだ自動車には、赤ん坊がいた。

  【2】Michelin
   六本木ヒルズでの単館上映。まだちょっと混んでます。

  【3】Review
   南アの現実を映しつつ、救いを求める真摯な姿が胸を打つ。

  【4】Column
   人生に希望を見いだすには、まずは目的を見いださなくては。

_____________________________________________________TsoTsi

今年ではなく、昨年のアカデミー賞外国語映画賞受賞作。
次回のワールドカップ開催国でもある南アフリカは、
一方で、世界でも有数の、治安が悪い国でもあります。
これはアフリカの「シティオブゴッド」での、感動物語。

<オフィシャルサイト>
http://www.tsotsi-movie.com/


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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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南アフリカのスラムでは、不良少年たちが盗みを日課にしていた。
人殺しさえもいとわなくなっていく彼らに、戸惑いを覚えはじめ、
孤児のツォツィは仲間から飛び出し、不意に自動車強盗をする。
しかしその自動車には、持ち主の赤ん坊が残されたままだった…。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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TOHOシネマズ六本木ヒルズでの単館上映です。
平日の昼でしたが、8割方埋まっていましたので、
たぶん、週末はけっこう混んでいるかもしれません。
サイトであらかじめ、予約された方がいいかも。
http://www.tohotheater.jp/theater/roppongi/

ちょっと早く行って、座席に着くと、
いまなら鷹の爪団のマナームービーやってます。
下らなくてけっこう笑えるので必見。た〜か〜の〜つ〜め〜。

▼六本木 TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
4/28(土)〜5/4(祝) 9:20/11:30/13:45/16:00〜17:45(終)
5/5(祝)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい


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┃3┃ Review (観ていないあなたへ)
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【ポイント】★★★★

<内訳>
テーマ   :★★★★
ストーリー :★★★
キャスト  :★★★★
スタッフ  :★★★★

>テーマ ★★★★<
アフリカのスラムにおける厳しい現実を正面から捉えつつも、
少年たちに救いをもたらそうとする、作り手の姿勢が感じられる。

>ストーリー ★★★<
少年が方向性を見失う前半部分は、物語にも行き場がないが、
後半は、少年が何を求め、変化していくのかが次第によく分かる。

>キャスト ★★★★<
何といっても、主役の少年が好演。最初は目つきの悪いチンピラ、
そして戸惑い、人間らしさに目覚め、素に戻る変化は素晴らしい。

>スタッフ ★★★★<
短いフィルムの中で、南アフリカの都会らしさ、スラムの日常、
土管生活などを簡潔に、よく描ききっている演出にも感心する。

>総評 ★★★★<
社会派の名に恥じない、とても真面目な映画だと思います。
南アフリカの現実を、厳しく映すドキュメンタリーであり、
容赦のない犯罪の現場を描く、バイオレンスでもあり、
そこに絶望ではなく、希望を見いだそうとする人間ドラマです。

物語は、前半はイマイチですが、シンプルで短く、
都会とスラムの同居する、印象的な光景の連続のなかで、
成長していく少年の姿が、熱演もあって見事に映し出されます。

自分の住んでいる環境よりも、遥かに過酷な現実のなかで、
立ち上がろうとする作り手の意志を強く感じる。
ともすれば、身勝手な絶望ばかり吐露しがちな現状のなか、
こうした姿勢には、見習うべきものもあるでしょう。良い映画。


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┃4┃ Column (観おわったあなたへ)
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南アフリカといえば、アパルトヘイトの国である。
1994年に、この制度が撤廃されてから久しいが、
私の世代には、やはりまだこのイメージが残っている。

いまだに肌の色で人を差別する、悪い国だ。
黒人を貧困の中に閉じこめている、抑圧国家だ。
あれから13年が経ち、その現状はどうなのだろう。

元々、資源豊かなこの国は、発展が進んでいる。
一方で、やはり貧困とスラムは取り残されている。
人種差別が撤廃され、黒人にも権利があるにもかかわらず。

どうして、立ち直ることができないのだろう。
それは、肌の色だけの問題ではなかったのだ。
貧しい人々は、鎖から解かれただけだったのだ。
すっかり牙を抜かれ、骨を折られた状態のままに。

少年は、家を飛び出し、土管で暮らしていた。
彼らは目的もなく、毎日を生きるために盗んでいた。
そんな日々を繰り返すだけで、いつか死んでいくだろう。

こんな人生に、どんな価値がある?
人の資産を奪ってまで、生きながらえたいのか?
人の命を奪ってまで、生きながらえたいのか?

少年もいつか、哲学的な悩みにぶつかる。
何のために、こんなことを続けているのか。
負け犬になっても、生きていく理由は何か。

ひょんなことから、赤ん坊を育てることになり。
少年は途方に暮れ、見知らぬ女性に助けを求める。
赤ん坊を育てる母親の、美しい姿を見る。
知らない赤ん坊でも、人間は愛することができる。

まして自分の子どもなら、どれだけ愛しているだろう。
そして本当は、自分もまた、そうして育てられたのだ。
そうか、人は誰かを傷つけて生きるのではない。
人は、誰かを愛するために、本当は生きているのだ。

そのために、自分にはやるべきことがある。
まずは、愛する子どもを待っている人を助けなきゃ。
そして、仲間たちにもきちんと、別れを告げなきゃ。
できればいつか、自分も愛する誰かを捜さなくては。

最初に、生きることに、目的を持つこと。
そうして初めて、人生には希望が見つかる。
希望が見つからないのなら、まず最初に、
本当は目的を、愛すべき何かを、探すべきだったのだ。

2007/4/26 TOHOシネマズ六本木ヒルズにて。


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┃5┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「バベル」…………………………………………………

今年のアカデミー賞は、日本では菊池凜子に注目が集まりました。
その候補作は、他にもブラピ、ブランシェット、役所広司など、
豪華キャストを揃えたという、イニャリトゥ監督の最新作です。
しかし、いまさらイニャリトゥか…彼の作風知ってるのかなあ。

で、次回もお楽しみに。次回は来週火曜の予定。
http://babel.gyao.jp/


★今後の予定など………………………………………………………

来週は、いよいよGWですね。
読者の皆さんは、予定はもうお決まりでしょうか。
ちなみに筆者は、サッカー観戦と映画鑑賞以外は、
何の予定も決まっておりません…ただの連休ですね。

ということで、来週の残り2本は以下のとおり。

何といっても、やっぱり「スパイダーマン3」でしょう。
前回は、筆者を唸らせた超大作アクション映画ですが、
同じくらいの衝撃を、3本目も継続できるなら奇跡だ。
http://spider-man3.jp/

もう1本は、普通にフランス映画「輝ける女たち」。
ドヌーブとベアール、ミュウミュウの共演も豪華なんですが…。
キャバレーを舞台に繰り広げられる、フランスらしい人間模様。
http://www.kagayakeru-movie.com/


ゴールデンウィーク以降は、以下のような予定。
毎年、GWが終わった頃には、公開作が極端に減るので、
ちょっと遅ればせながら観てくる映画が増えてきます。

というわけで、これからもお楽しみに。

「こわれゆく世界の中で」
http://www.movies.co.jp/breakingandentering/
「恋愛睡眠のすすめ」http://renaisuimin.com/
「フランドル」http://www.flandres-movie.com/
「歌謡曲だよ、人生は」http://kayomusic.jp/


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
http://filmandlife.seesaa.net/

※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check!

ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!


★これまでのバックナンバー…………………………………………

バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、
それぞれ以下のページをご参照くださいませ。

http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ)
http://www.melma.com/backnumber_33635/(メルマ)

メルマのバックナンバーは、第1号から掲載されています。
ただし検索機能がついておりませんので、
ここ1年については、ブログの方が探しやすいと思います。
http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ)


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【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.676 2007年4月27日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2007 Ak. All rights reserved.
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Weblog: things4u
Tracked: 2007-05-04 02:02
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