現在公開中の作品一覧(首都圏)

★★★★☆「つぐない」
 ★★★★「4ヶ月、3週と2日」
 ★★★★「マイブルーベリーナイツ」
 ★★★☆「モンテーニュ通りのカフェ」
 ★★★☆「マンデラの名もなき看守」
 ★★★☆「愛おしき隣人」
  ★★★「ブレス」
  ★★★「ノーカントリー」
  ★★★「ランジェ公爵夫人」
  ★★★「王妃の紋章」
  ★★★「フィクサー」
  ★★☆「I'm not there.」
  ★★☆「There Will Be Blood」
  ★★☆「ミスト」
   ★★「チャーリーウィルソンズウォー」

今後は「インディジョーンズ」「JUNO」「イースタンプロミス」ほか

2007年03月23日

メルマガVol.663「サンジャックへの道」★★★★

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


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  Vol.663「サンジャックへの道」★★★★  2007.3.22(木)
 ̄                    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   遺産相続の条件で、スペインまでの徒歩巡礼に出た三兄姉。
   長い道のりは、仲間たちとの苦難と喜びの連続だった。

  【2】Michelin
   シネスイッチ銀座での単館上映。週末は少し混むかも。

  【3】Review
   小市民が揃ったロードムービーで、ともに旅をした気分に。

  【4】Column
   ともに生きるしかないと分かれば、人は自然と手を取りあう。

_________________________________Saint Jacques... La Mecque

「女はみんな生きている」では、大いに人々を笑い、たしなめた、
コリーヌ・セロー監督の新作は、最近流行の巡礼ロードムービー。
お遍路さんみたいなものが、ヨーロッパにもあるんですねえ。
しかし、そこはセロー監督、今回も大いに笑わせてくれるはず。

<オフィシャルサイト>
http://www.saintjacques.jp/


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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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親からの遺産相続の条件は、スペインまでの徒歩巡礼の旅だった。
仲の悪い三兄妹は、ガイドや他のツアー客とともに旅に出るが、
最初から不平、不満、ケンカの連続、携帯電話が手放せない日々。
しかし長い旅を続けるうち、彼らにも自然と仲間意識が芽生える。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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シネスイッチ銀座での単館上映です。
レディースデーの金曜日(水曜ではありません)、
週末なんかは、少し混んでいるかも知れません。
いちおう、混雑状況はサイトに掲載されているのでご確認を。
http://www.cineswitch.com/konzatu/

▼銀座 シネスイッチ銀座
10:20/12:35/14:50/17:05/19:20〜21:15(終)


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┃3┃ Review (観ていないあなたへ)
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【ポイント】★★★★

<内訳>
テーマ   :★★★★
ストーリー :★★★★
キャスト  :★★★★
スタッフ  :★★★★★

>テーマ ★★★★<
長い旅に出れば、日常生活のしがらみから抜け出して、
日々のさまざまな不満や苦しみにも、価値があると見いだせる。

>ストーリー ★★★★<
小市民たちのワガママや身勝手ぶりが、赤裸々かつ滑稽に描かれ、
大いに笑わせながらも、最後には達成感に満ちあふれている。

>キャスト ★★★★<
主役の三兄姉がそれぞれにいい味を出していて、神経質な兄の
ダメ男ぶりや、弟の気ままさが、映画に豊かな彩りを添えている。

>スタッフ ★★★★★<
ロードムービーではあるが、旅人たちの身近さを多彩に引き出して、
彼らが友だちのように思え、ともに旅をしているような気分になる。

>総評 ★★★★<
総じて面白い。最初は登場人物が多すぎて難解に見えるが、
ひとりひとりの個性、ダメな部分、いい部分をきちんと描き、
それらを滑稽にみせたり、時には感動的に描いたりする演出は見事。

旅の終わりになると、彼らがすっかり身近に感じられて、
いつまでも一緒に旅を続けたい、という気分にさえ駆られる。
長い距離を歩き続けた、不思議な達成感さえともにできる。

そして、映画のテーマである、広い視野を持って人生を見れば、
仲間の大切さや、日々の苦しみの価値が分かるという考えも、
最後には共有できるだろう。非の打ち所がない良作だ。


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┃4┃ Column (観おわったあなたへ)
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誰もが、不安と不満を抱えている。
この映画に出てくる三兄妹のように。

経営者の兄は、神経質で不安と不満の塊だ。
自分の会社も、自分の身体も、妻の病気もみんな不安だ。
自分はどんなに頑張っても、いつまで経っても安心できない。
不安はすべて不満になって、その顔はいつもテンパっている。

高校教師の姉は、不安も不満もじっと耐えている。
問題のある子どもたちを、導いていくという責任。
そこにつきまとう不安も、うまくいかない不満も、
じっと心に閉まってあるが、これ以上の責任はイヤだと願う。

一方で末っ子の弟は、すっかり不安から逃げている。
自分は飲んべえで、何の実力もない人間だ。
不安が不満に変わる前に、彼は最初からあきらめている。
ここまで来たら、人生は本当にどん底だろう。

そんな3人が、遠くスペインの果てまでを歩く。
そんな不安と不満に満ちた生活を、何ヶ月も投げ出して。
不満からは解放されるが、果たして大丈夫か?と新たな不安が。

せっかく旅をはじめたのに、彼らは携帯電話を手放せない。
会社は大丈夫か、家族が病気じゃないか、妻はどうしてる、
とにかく日常生活のすべてが不安で、
なかなか、そのしがらみから抜け出せない。

しかし、旅を続けていると、だんだんどうでもよくなってくる。
大人でも、子どもでも、ガイドでも、ツアー客でも。
たとえ、いつもケンカしていた兄姉が一緒だとしても、
みんなが水を分け合い、休憩を計画し、時には肩を貸す。
そうでもしなければ、遠く数千キロ先のゴールにはたどり着けない。

毎日を歩くことに専念し、ようやく彼らは日常を忘れる。
私がいちいち心配しなくても、意外とみんなうまくやってる。
広い世界で、一人ができることなんて、本当は限られている。
それをどうして、自分一人で抱えようとしていたんだろう。

そして、不安と不満で見えなくなっていた、
毎日の日々の本当の目的を、彼らは思い出す。
お金を稼いでいるのは、仲間を劣悪な宿泊所から守るためだ。
子どもに知識を教えるのは、彼らを不自由から守るためだ。

そりゃあ、お金を稼ぐのも、教師をやるのも、
責任と仕事が積み重なって、大変なものだけれど。
その向こうには、仲間たちの幸せがあるじゃないか。
どうしてそんなことを、忘れてしまっていたんだろう。

その旅の終わりは、また新たな人生の始まりだ。
たまには携帯電話を棄てて、人は日常を忘れた方がいい。
そうすれば、不安と不満で見えなくなっていた、
苦しみの価値を、きっと思い出せるに違いない。

2007/3/18 シネスイッチ銀座にて。


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┃5┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「デジャヴ」………………………………………………

トニー・スコット監督、デンゼル・ワシントン主演といえば、
「マイ・ボディガード」ですが、二人が再び組んだサスペンス。
前作は、圧倒的なハードボイルドでしたが、今回は未来が見える、
よりSFっぽい刑事物で、謎解き重視の作品になっている模様。

で、次回もお楽しみに。次回は事情により、来週月曜の予定。
http://deja-v.jp/


★今後の予定など………………………………………………………

来週のもう1本は、ナンシー・マイヤーズ監督の「ホリデイ」。

キャメロン・ディアス、ジュード・ロウ、ケイト・ウィンスレット、
ときて、なんでそこにジャック・ブラックが(笑)。
売れないロックミュージシャン、太っちょプロレスラーときて、
次に恋愛ドラマの主役級、って、落差がありすぎませんか?
http://www.holiday-movie.jp/


来月は、アカデミー賞ノミネート作品が目白押し!
ディカプリオのアフリカでの奮闘や、
ヘレン・ミレンのオスカー受賞作、
そして日本でも話題になった菊池凛子のノミネート作。
「ブラッド・ダイヤモンド」http://www.blooddiamond-movie.com/
「クイーン」http://www.queen-movie.jp/
「バベル」http://babel.gyao.jp/

しかし、筆者の注目作は何といってもダニー・ボイル!
当たり外れの大きい監督ですが、今度はどっち?!
「サンシャイン2057」http://movies.foxjapan.com/sunshine2057/

その他、以下の作品をいまのところ掲載予定。
「アルゼンチンババア」http://www.arubaba.com/
「ブラックブック」http://www.blackbook.jp/
「あかね空」http://www.nifty.com/akanezora/
「オール・ザ・キングスメン」
http://www.sonypictures.jp/movies/allthekingsmen/index.html
「ママの遺したラヴソング」http://mamanolovesong.com/
「こわれゆく世界の中で」http://www.movies.co.jp/breakingandentering/

というわけで4月以降、週3本で頑張ります。
これからもお楽しみに。


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
http://filmandlife.seesaa.net/

※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check!

ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!


★これまでのバックナンバー…………………………………………

バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、
それぞれ以下のページをご参照くださいませ。

http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ)
http://www.melma.com/backnumber_33635/(メルマ)

メルマのバックナンバーは、第1号から掲載されています。
ただし検索機能がついておりませんので、
ここ1年については、ブログの方が探しやすいと思います。
http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ)


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【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.663 2007年3月22日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2007 Ak. All rights reserved.
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posted by Ak. at 12:37| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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