現在公開中の作品一覧(首都圏)

★★★★☆「つぐない」
 ★★★★「4ヶ月、3週と2日」
 ★★★★「マイブルーベリーナイツ」
 ★★★☆「モンテーニュ通りのカフェ」
 ★★★☆「マンデラの名もなき看守」
 ★★★☆「愛おしき隣人」
  ★★★「ブレス」
  ★★★「ノーカントリー」
  ★★★「ランジェ公爵夫人」
  ★★★「王妃の紋章」
  ★★★「フィクサー」
  ★★☆「I'm not there.」
  ★★☆「There Will Be Blood」
  ★★☆「ミスト」
   ★★「チャーリーウィルソンズウォー」

今後は「インディジョーンズ」「JUNO」「イースタンプロミス」ほか

2007年03月22日

メルマガVol.661「今宵、フィッツジェラルド劇場で」★★☆

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


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  Vol.661「今宵、フィッツジェラルド劇場で」★★☆
                     2007.3.16(金)
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  【1】STORY
   昔ながらの公開録音によるラジオショーも、今晩が最終回。
   出演者たちの複雑な想いは余所に、ショーは淡々と進む。

  【2】Michelin
   銀座、渋谷での2館上映。なぜだかやたらと混んでいる。

  【3】Review
   これぞアルトマン劇場の集大成。そうして観ると、感慨深い。

  【4】Column
   歌って、笑って、怒って、泣いて。最後に友たちが残る。

___________________________________A Prairie Home Companion

先日亡くなった、ロバート・アルトマン監督の遺作。撮影中は、
P.T.アンダーソン監督を横に置いて、万一の事態に備えたそうで。
豪華な俳優陣を揃えて、淡々と続くラジオショーの舞台裏には、
この映画を自らの集大成とした、アルトマンの姿が見えてきます。

<オフィシャルサイト>
http://www.koyoi-movie.com/


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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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劇場で公開録音し、音楽に宣伝を織り交ぜて進むラジオショー。
昔ながらの番組も最終回を迎え、年老いた歌手や司会者たちの
想いもさまざま。それでもいつもどおりに番組は進み、楽しく、
時には泣かせる歌を聞かせながら、やがて終わりがやってくる。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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銀座テアトルシネマ、渋谷ル・シネマでの2館上映です。
どちらの映画館も、あまり変わりはありませんが、
どちらもけっこう混んでいます。週末や水曜日は、お早めに。
http://www.bunkamura.co.jp/shokai/cinema/time/

▼銀座 銀座テアトルシネマ
12:15/14:40/17:05/19:15〜21:20(終)
※ 土日、祝日、水曜日はは9:50の回あり

▼渋谷 ル・シネマ
平日 11:10/13:40/16:10/19:10〜21:10(終)
土日、祝日、水曜 11:00/13:15/15:35/17:50/20:05〜22:05(終)
※ 毎週日曜20:05の回は¥1000均一


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┃3┃ Review (観ていないあなたへ)
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【ポイント】★★☆

<内訳>
テーマ   :★★
ストーリー :★★
キャスト  :★★★★
スタッフ  :★★★

>テーマ ★★<
何も考えなければ、ただ昔の番組の懐古主義にも思えるが、
ある男の伝記として捉えれば、なぜだかひどく感慨深い。

>ストーリー ★★<
舞台裏を交えてはいるが、淡々と進むラジオショーを、
そのまま楽しむだけで、特にてらいのない展開ではある。

>キャスト ★★★★<
歌手ではない役者たちも、みんな立派に歌っている。
饒舌な司会やSEマンなど、地味な人々にも魅力がいっぱい。

>スタッフ ★★★<
舞台はひとつ、ショーは2時間と、決まった枠組みの中で、
時系列どおりに出演者の心境を盛り上げる演出は、手堅い。

>総評 ★★☆<
何も考えずに観ると、単なるラジオショーの復刻版で、
歌やジョークは楽しいけれど、それだけか、と思うだろう。

実際、特に大きなどんでん返しがあるわけでもなく、
ラジオならではの、出演者たちの「語り」の面白さが、
この映画の主役であり、物語そのものはないに等しい。

しかし、それなりに映画をかじっていて、
ロバート・アルトマンという監督の人となり、噂、
(たくさんあるが)これまでの作品群について、
いくらかの知見があれば、その評価は変わるかも知れない。

さまざまな出演者の心情、両親への想い、友の弔い、
保守派への怒り、反骨精神、時代とともに消えるわびしさ、
それらに触れるたびに、アルトマンの残してきた作品が、
脳裏に浮かんでは消えていき、実に感慨深いものがある。

おそらく、監督はこの映画に、自分の人生をすべて、
オーバーラップさせて、作品にしたものと思われる。
最も、そんなことは大方の鑑賞者にとって知るよしもないが。
それが理解されれば面白いので、☆を1つ追加。


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┃4┃ Column (観おわったあなたへ)
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どんな人生でも、長いように思えて短く、
振り返れば、誰もがあっという間だったと思う。

かつては新鮮で、多くの人々を魅了してきたラジオショーも、
時代が過ぎれば、何もかもが変わり、
古いものは廃れる運命、人生と同じように消えていくだけ。

出演者たちも、すっかり年老い、歌はほとんどカントリー。
流行からは取り残されて、昔ながらのファンがいるだけ。
彼らもついに最終回を迎え、ついついセンチメンタルに。

番組の始まった頃にいた、彼らは何をしているだろう。
最初にここに来たきっかけは、本当に些細な出来事だった。
いまではどっぷり浸かっているが、あれがなければ自分はなかった。

けれど、仲間はいろんな事情で、次第に番組から消えていく。
一緒に歌っていた仲間の中には、逮捕されたヤツまでいるんだ。
みんな保守的なリスナーのせいだ。思えば窮屈な世界だった。

出演者同士で恋に落ちても、結婚なんてするんじゃなかった。
途中で亡くなった仲間のことも、忘れられない。
それでも仕事は普通に続く、なんて薄情な世界だろう。

でも、自分に出来るのは歌うことだけ。
厳しかった母親が許した、たったひとつの贅沢は歌。
そして、自分は笑い飛ばすだけ。
この世界の連中が、下品で、粗野で、嫌うことでも、
平気でやってのけて、彼らの馬脚を暴き出すのだ。

オレは、この世界が憎い。
見るからにえらそうな連中が憎い。
自分は人格者だと、言ってのける俗物な奴らが憎い。

こんなに楽しいラジオショーを、
古いからと言って潰す、昔の仲間も憎い。
おい、お前も本当は歌手志望だったんじゃないのか?

けれども、もうそんなことはどうでもいいのだ。

いまの自分には、かけがえのない仲間がいる。
番組は終わっても、再び集まって話ができる仲間が。
西部のカウボーイたちが。そして新人の娘もいる。
何よりも優秀な役者たちがいて、いまの自分がいる。

そろそろ、オレにもお迎えが来るだろう。
白いトレンチコートの美女が、オレを迎えに来る。
これで自分の人生も最終回だ。
この身体も、劇場も、明日には壊され更地になる。

残るのは、たったひとつの胸像だけ。
ここに自分がいたという、人々の記憶だけ。
そして、それでいい。オレは愛された。
あとは仲間たちとバーで飲もう。
古くても、愉快で、気のおけない、あの頃の仲間たちと。

2007/3/15 銀座テアトルシネマにて。


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┃5┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「ナイトミュージアム」…………………………………

「メリーに首ったけ」以来、日本でも今やお馴染みにになった?
小市民やダメ男の代表格、ベン・スティラー主演のコメディ映画。
今度の舞台は博物館。ダメ男が警備員と夜に見回りをはじめると、
何と蝋人形や剥製が、展示位置から次々と動き出していた…?!

で、次回もお楽しみに。次回は来週火曜の予定。
http://www.nightmuseum.jp/


★今後の予定など………………………………………………………

来週のもう1本は、「サンジャックへの道」の予定。
「女はみんな生きている」のコリーヌ・セロー監督の新作、
4月公開かと思っていたら、すでに先週だったんですね。
すっかり見落としていました。前作に引き続き面白そう。
http://www.saintjacques.jp/

再来週に、デンゼル・ワシントンのサスペンス「デジャヴ」と、
ナンシー・マイヤーズ監督の「ホリデイ」を観ます。
「デジャヴ」http://deja-v.jp/
「ホリデイ」http://www.holiday-movie.jp/

後者は、キャメロン・ディアス、ジュード・ロウ、
ケイト・ウィンスレットによる恋愛コメディですが…
…おいおい、なんでそこにジャック・ブラックが(笑)。
売れないロックミュージシャン、太っちょプロレスラーときて、
次に恋愛ドラマの主役級、ってのには落差がありすぎで絶妙。

というわけで、これからもお楽しみに。


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
http://filmandlife.seesaa.net/

※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check!

ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!


★これまでのバックナンバー…………………………………………

バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、
それぞれ以下のページをご参照くださいませ。

http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ)
http://www.melma.com/backnumber_33635/(メルマ)

メルマのバックナンバーは、第1号から掲載されています。
ただし検索機能がついておりませんので、
ここ1年については、ブログの方が探しやすいと思います。
http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ)


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【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.661 2007年3月16日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2007 Ak. All rights reserved.
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posted by Ak. at 11:32| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt: 今宵、フィッツジェラルド劇場で    詳細@yahoo映画 解説:30年あまり続いた音楽バラエティショーが放送を終了する最後の夜の様子を、流れるようなカメラワークでみせる。実際..
Weblog: ミーガと映画と… -Have a good movie-
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