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★★★★☆「つぐない」
 ★★★★「4ヶ月、3週と2日」
 ★★★★「マイブルーベリーナイツ」
 ★★★☆「モンテーニュ通りのカフェ」
 ★★★☆「マンデラの名もなき看守」
 ★★★☆「愛おしき隣人」
  ★★★「ブレス」
  ★★★「ノーカントリー」
  ★★★「ランジェ公爵夫人」
  ★★★「王妃の紋章」
  ★★★「フィクサー」
  ★★☆「I'm not there.」
  ★★☆「There Will Be Blood」
  ★★☆「ミスト」
   ★★「チャーリーウィルソンズウォー」

今後は「インディジョーンズ」「JUNO」「イースタンプロミス」ほか

2007年03月14日

メルマガVol.659「パリ、ジュテーム」★★★

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


_                 ___________
  Vol.659「パリ、ジュテーム」★★★    2007.3.9(金)
 ̄                  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   パリを舞台に、老若男女、さまざまな人種や階級を対象に、
   人々の愛と絶望、そして幸せが入りまじる18本の短編集。

  【2】Michelin
   日比谷シャンテ、恵比寿、新宿での3館上映。やや混み。

  【3】Review
   短い中に監督の力量が現れ、パリの様々な側面を楽しめる。

  【4】Column
   街には想い出が積み重なり、それが歴史に変わっていく。

___________________________________________Paris, je t'aime

豪華メンバーが集結したオムニバス映画、「パリ、ジュテーム」。
コーエン兄弟、ナタリ、ティクヴァ、ショメ、ペインら監督陣に、
ポートマン、ビノシュ、ブシェミ、デフォーらの俳優陣が並び、
5分程度とはいえ、小さな物語に彼らの実力がかいま見えます。

<オフィシャルサイト>
http://www.pjt-movie.jp/


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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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パリには、老若男女、さまざまな人種や階級がともに住んでいる。
不意に出逢う男女もいれば、別れ話をするカップルも近くにいる。
観光客もいれば、夢を抱く若者も、生活のために来た移民たちも、
それぞれの想いで生きている。彼らを映し出す18本の短編集。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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都内は日比谷シャンテ、恵比寿、新宿武蔵野館での3館上映。
金曜初回でもそれなりの混雑だったので、週末はやや混みかな。
水曜以外の平日は、特に混んでいないのではないでしょうか。

日比谷は全席指定なので、席を確保したい方はこちらがいいかと。

▼日比谷 シャンテ シネ
3/10(土)〜3/11(日) 9:00/11:40/14:20/17:00/19:35〜21:50(終)
3/12(月)〜3/13(火) 11:40/14:20/17:00/19:35〜21:50(終)
3/14(水) 9:00/11:40/14:20/17:00/19:35〜21:50(終)
3/15(木)〜3/16(金) 11:40/14:20/17:00/19:35〜21:50(終)
3/17(土)〜3/18(日) 9:00/11:40/14:20/17:00/19:35〜21:50(終)
※ 初回以外は全席指定

▼恵比寿 恵比寿ガーデンシネマ
11:30/14:05/16:40/19:15〜21:30(終)
※ 15日までの各回先着10名に、メープルキャンディをプレゼント

▼新宿 新宿武蔵野館
〜3/16(金) 10:45/13:20/15:55/18:30/21:05〜23:20(終)
3/17(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい


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┃3┃ Review (観ていないあなたへ)
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【ポイント】★★★

<内訳>
テーマ   :★★★
ストーリー :★★★
キャスト  :★★★★
スタッフ  :★★★★

>テーマ ★★★<
18本ものさまざまな側面から照らし出すことで、あたかも、
観客もまたパリに住んでいるような気分が味わえて面白い。

>ストーリー ★★★<
それぞれの監督の個性と才能により、バラツキはあるが、
いい作品は5分でも充分、人を泣かせたり、笑わせたりできる。

>キャスト ★★★★<
小さな物語ながら、豪華キャストが総出演でそれぞれに楽しめる。
サンディノ・モレノとか、滅多に観られない人が観られるのも良い。

>スタッフ ★★★★<
ナタリの映像のトーンや、ペインののんびりした空気、ショメの
セリフ抜き演出、ティクヴァのモンタージュなど、見どころ満載。

>総評 ★★★<
だいたい、この手のオムニバスに豪華メンバーが集結すると、
お小遣い稼ぎなのか、得てしてくだらない内容も多いもので、
少し不安だったが、この映画はそうでもなく、いい作品も多い。

ナタリは「カンパニーマン」のワンシーンのようだったし、
ペインは「サイドウェイ」のサイドストーリーにも思えるし、
ティクヴァは「ランローララン」と同じようなリズム感が、
何だ、いまもできるんじゃないか!と改めて感動したりする。

日本では聞かない監督でも、泣かせる物語を作る人もいて、
18本は少し食傷気味ではあるものの、充分楽しめる18本。
全ての映画が、パリのある側面をきちんと映し出しているので、
最後にはまるで、パリに住んでいるかのような気分になる。

多くの監督を知る映画好きにはもちろんオススメだし、
あんまり肩肘はらない映画を観たい人には、打ってつけ。


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┃4┃ Column (観おわったあなたへ)
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初めて訪れたパリの街では、足が棒になるほど歩いた。

初めてのパリは、どの街区も観光地のようで、
まるでファインダーの中に、自分が入っている気分になる。
歩いても、歩いても、見知らぬ光景に興味は尽きず、
パリの端から端までを歩き、おまけに大いに痩せた。

シャンゼリゼやセーヌ河畔の瀟洒な雰囲気から、
サンドニや、スターリングラード付近の危険な地域も、
モンマルトルからピガール街に至る芸術から歓楽街まで、
上品なものから、下世話な世界までもが、雰囲気を持っている。

物の本によると、この街の風景は百年前から変わらない。
いくつもの戦争を経ても、人々は同じ街を造りなおした。
決して、古いものを壊し、新しいものを建てるのではなく、
古いものを、古いもののままに建て直すのが欧州の文化だ。

思うに、そこには多くの想い出が染みついているからだろう。
あの日、あのとき、あの人と出逢ったモンマルトルの道。
彼女との待ち合わせを繰り返した地下鉄の駅。
二人が手をつないで歩いたセーヌ河畔と、そこに架かる橋。
そして、別れ話を切り出した場末のバー。

やがて、人々は小さな公園を抜けて、
有名人たちとともに、墓地へと収まる。
献花を捧げる人々が止まない場所は、どこよりも静かだ。

多くの人々が、多くの場所に対して、愛着を持っている。
そしてその愛着と、想い出を大切にするために、
そこで過ごした日々のままに、その場所をとどめようとする。

愛する人たちとの想い出を守ることは、
その想い出の場所を守ることに他ならない。

パリの人々は、自然とそのことを理解していて。
だからこそ、古き街を、古き良き街に保っているのでは。
そんな人々の想い出が積み重なり、歴史となって現れる。
だからこそ、パリの街はどこを歩いても観光地のようで、
どの街区を舞台にしても、面白い映画を撮れるのだろう。

一方で、東京の街並みの変化はとみに速い。
人々は、想い出をかなぐり捨てるかのように、
古いビルや民家を壊し、次々と新しいビルを建てていく。

都心には新たな観光名所を標榜する高層ビルが建ち並び、
人を集めては廃れ、そしてまた壊されて、街から消えていく。
映画の舞台には、そんな移り気な街の人工的なネオンが目立つ。

外国からの観光客たちは、一方で時代劇の街並みを期待してくる。
そんな彼らに、こんな東京を見せるのは、なぜだか恥ずかしい。
新しいものは確かにいいが、想い出は何にも代え難いはず。
変わりゆく都心の下では、人々はいったい何を大切に生きるのだろうか。

2007/3/9 日比谷シャンテ・シネにて。


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┃5┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「ラストキング・オブ・スコットランド」……………

「ゴーストドッグ」など、どの映画でもひと味違う個性派俳優、
フォレスト・ウィテカーが、ついにオスカーを獲得した話題作。
アフリカを舞台にした、実在の独裁者を描くサスペンス系映画で、
ウィテカーはその独裁者として、恐怖と狂気を演じるらしい。

で、次回もお楽しみに。次回は火曜の予定。
http://movies.foxjapan.com/lastking/


★今後の予定など………………………………………………………

来週のもう1本、「今宵、フィッツジェラルド劇場で」は、
ロバート・アルトマン監督の遺作となってしまった映画です。
こちらも有名監督のもとに、たくさんの名優が集まりました。
「ゴスフォードパーク」と並ぶ群像劇になりますかどうか。
http://www.koyoi-movie.com/

その他、今月は本数は少ないながらも話題作ばかり。
他にも「ファミリーゲーム」のナンシー・マイヤーズの新作や、
個人的にはベン・スティラーの大ヒット冒険活劇に期待(笑)。

「デジャヴ」http://deja-v.jp/
「ナイトミュージアム」http://www.nightmuseum.jp/
「アルゼンチンババア」http://www.arubaba.com/
「ホリデイ」http://www.holiday-movie.jp/

というわけで、これからもお楽しみに。


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
http://filmandlife.seesaa.net/

※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check!

ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!


★これまでのバックナンバー…………………………………………

バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、
それぞれ以下のページをご参照くださいませ。

http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ)
http://www.melma.com/backnumber_33635/(メルマ)

メルマのバックナンバーは、第1号から掲載されています。
ただし検索機能がついておりませんので、
ここ1年については、ブログの方が探しやすいと思います。
http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.659 2007年3月9日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2007 Ak. All rights reserved.
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posted by Ak. at 13:26| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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