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★★★★☆「つぐない」
 ★★★★「4ヶ月、3週と2日」
 ★★★★「マイブルーベリーナイツ」
 ★★★☆「モンテーニュ通りのカフェ」
 ★★★☆「マンデラの名もなき看守」
 ★★★☆「愛おしき隣人」
  ★★★「ブレス」
  ★★★「ノーカントリー」
  ★★★「ランジェ公爵夫人」
  ★★★「王妃の紋章」
  ★★★「フィクサー」
  ★★☆「I'm not there.」
  ★★☆「There Will Be Blood」
  ★★☆「ミスト」
   ★★「チャーリーウィルソンズウォー」

今後は「インディジョーンズ」「JUNO」「イースタンプロミス」ほか

2006年11月29日

メルマガVol.630「ウィンターソング」★★★

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


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  Vol.630「ウィンターソング」★★★   2006.11.27(月)
 ̄                  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   恋愛映画の撮影が始まるが、主演の二人は昔の恋仲だった。
   しかしヒロインはすでに、監督の恋人になっていた…。

  【2】Michelin
   有楽町スバル座、新宿、六本木で来月も上映。空いてます。

  【3】Review
   「オペラ座の怪人」をベースに、多彩な仕掛けが面白い。

  【4】Column
   人生という映画では、自分が主役である。しかし脚本は?

______________________________________如果・愛 Perhaps Love

かつての香港映画ブームをご存じの方には、ピーター・チャンと
「ラブソング」の名前は、いまだに忘れられないもののようです。
そのチャン監督が、似たような名前と内容の映画で復活します。
主演は金城武、ジョウ・シュンら、懐かしい名前も並んでいます。

<オフィシャルサイト>
http://www.winter-song.jp/


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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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恋愛映画の撮影が始まるが、主演の二人は、かつての恋仲だった。
しかし、彼女はすでに、この映画の監督と恋人関係にあった。
二人は成功を目指し、ともに暮らした青春時代を振り返りながら、
映画のなかで、現実さながらの三角関係を演じることになる…。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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来週以降も上映予定があるのは、有楽町、新宿、六本木のみ。
その他の映画館は、どこも今週いっぱいのようです。
実際、すでに空いていますので、お近くの映画館へ。

▼有楽町 有楽町スバル座
11:30/13:55/16:20/18:45〜20:50(終)

▼新宿 新宿武蔵野館
11:00/13:15/15:30〜17:30(終)
※時間変更の場合有り

▼六本木 シネマート六本木
〜12/1(金) 16:15/19:00〜21:00(終)
12/2(土)〜 10:45/13:30/16:15/19:00〜21:05(終)

▼豊洲 ユナイテッド・シネマ豊洲
〜11/30(木) 13:15〜15:14(終)
12/1(金) 10:30〜12:29(終)
12/2(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼豊島園 ユナイテッド・シネマとしまえん
〜11/30(木) 9:45/19:30〜21:29(終)
12/1(金) 9:30/17:15〜19:14(終)
12/2(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼お台場 シネマメディアージュ
〜11/30(木) 18:40〜20:45(終)

▼池袋 池袋HUMAXシネマズ4
〜11/30(木) 11:45/14:00〜15:55(終)


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┃3┃ Review (観ていないあなたへ)
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【ポイント】★★★

<内訳>
テーマ   :★★★
ストーリー :★★★
キャスト  :★★★
スタッフ  :★★★

なかなか面白かったです。
トンでもなくベタベタでどうしようもないのか、
という危惧もあったのですが、全くの杞憂で感心しました。

ベースは、「オペラ座の怪人」だと思います。
映画女優のヒロインと、彼女を引き上げた映画監督、
しかしヒロインと結ばれる運命だったはずの俳優の男。
3人の三角関係が、ミュージカル形式で綴られていく…。

実は、オペラ座が映画にすり替わっただけですね(失礼)。
しかし、それがここでは劇中劇に仕立て上げられています。
劇中の監督自らもまた、「そんなの陳腐だ」と否定しつつ…。

そして、彼らが撮影している映画のなかでの三角関係が、
実は現実でも、ほぼ同じような関係で推移していくという設定。
現実の重苦しい三角関係が続いていくと、突然、
撮影現場に戻って、歌と踊りが始まるあたり、なかなか面白い。

そして、劇中劇から離れた現実の物語は、青春、上京物語です。
貧乏のどん底で、夢を掴もうともがいていた主演の二人が、
やがて夢を追いかけ続けて女は去り、男は最後まで未練を残す。
彼は映画で彼女に再会し、もう一度、青春を取りもどそうとする。

果たして彼は、彼女を再び振り返らせることができるのか?
だとしたら彼女は、監督との仲をどうするのか?
この辺は「ムーラン・ルージュ」っぽい展開も含めて、
最後の最後の結末まで、なかなか楽しく物語は引っ張ります。

少なくとも、物語は人生を考え、映画を考える内容で、
突発的に誰かが不治の病になったり、事故にあったり、
10分に1度、誰かが泣き叫んだりするようなベタさとは無縁。
最後の結末も、メロドラマよりずっと爽やかで好感が持てます。

最も、何か突き抜けるようなテーマや、物語の意外性、
びっくりする演出といったものはないので、★3止まりですが。
悪くない映画だけに、このベタベタなプロモーションは「?」。

某TVドラマのミン・ジョンホ様が出ます!ってだけで、
おばさまたちを引きよせよう、みたいな売り出し方は、ねえ。
この映画はもっと魅力的で、もっと面白い映画だと思いますが。
とはいえミン・ジョンホ様は狂言回しの役で、出番も多彩なので、
おばさまたちの期待を裏切らない内容では、あるのですが…。


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┃4┃ Column (観おわったあなたへ)
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ベタなメロドラマを危惧していると、
そんな不安を最初から打ち消すように、
この映画は、いいセリフで始まる。

「人生は自分が主役を演じる一本の映画である」
「しかし自分が主役の映画でも、脇役の他人のなかに、
 忘れられているストーリーがあるかもしれない」

そんな物語を描くのが、この映画のモチーフ。
自分以外は決して主役になれない、人生という映画。
多くの人々は、自分自身で、その物語を描いている。

この映画のヒロインは、過去のない女を演じている。
貧乏だった時代、北京で生きるのに必死だった時代、
自分を棄て、身体で世間を渡り、成功を手にしたこと。

彼女は人生という物語の、過酷な前半をすべて消し去り、
栄光に包まれた現在だけが、自分という物語だと言い切る。
彼女は、かつて出てきたすべての他人=脇役を見捨てる。
もちろん、若い頃に愛していた、あの男のことさえも。

その彼が、成功の舞台へとやってくる。
彼もまた同じように俳優になり、同じように成功した。
彼女の前に現れた彼は、「過去に戻ろう」と必死にすがる。

せっかく、過去のない物語を生きてきたのに!
どうして、私の物語を勝手に書き換えようとするの?
私の人生は、私が主役で、私が物語を描くものよ!

けれども、つらかった過去を振り返れば、どうだろう?
あの頃に、人々から受けた優しさを思い出せば、どうだろう?
あの頃に、自分が裏切った人々を見つけたなら、どうだろう?

彼女の成功の物語は揺らいでいく。
そして、かつて愛した人に戻っていく。
自らが犯した過ち、裏切った人々にさいなまれ、
彼女の物語にようやく、暗い陰影が戻ってくる。

確かに、彼女の人生という映画は、彼女にしか演じられない。
けれども、彼女の人生という映画の脚本は、
決して、彼女だけが描いているのではないのだ。

そこには多くの人々の優しさと、助言と、
出逢いと別れがあって、脚本が綴られていく。
人生の主役は演じられても、脚本は思い通りにはならないのだ。

だからこそ、映画はあなたの知らない物語を描くのだ。
あなたが脚本を書いているつもりの、自分という物語に、
忘れられているエピソードを、いくつか付け加えるために…。

2006/11/27 ヒューマックスシネマズ池袋にて。


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┃5┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「プラダを着た悪魔」……………………………………

女性なら誰もが憧れるファッション界と、雑誌編集者の世界。
そんな異世界に入りこんでしまった、若い新人アシスタントが、
メリル・ストリープ演じる、敏腕だけど鬼そのものの編集長に、
徹底していたぶられ、社会と人生を考える興味深い物語です。

で、次回もお楽しみに。次回は明日火曜の予定。
http://movies.foxjapan.com/devilwearsprada/


★今後の予定など………………………………………………………

金曜は、今敏監督の「パプリカ」の予定。
いまや、海外でも名声を確立しつつある今敏監督の新作。
かのアーレン・ダロノフスキーも彼のファンらしい聞きます。
本作は筒井康隆原作の夢をめぐる物語。アニメーションにすると、
これがとてつもなくけたたましいファンタジーになるようで。
http://www.sonypictures.jp/movies/paprika/


さて、いよいよ12月、お正月映画も始まります。
渡辺謙が主役を演じる硫黄島の2本目も、凄そうですね。
アメリカ人が日本の精神を描くと、いったいどうなる?
木村拓哉主演の「武士の一分」と並べて考えたいところ。
「硫黄島からの手紙」http://wwws.warnerbros.co.jp/iwojima-movies/
「武士の一分」http://www.ichibun.jp/

その他は、だいたい以下のような予定。
「007」の新作も、韓国の大ヒット映画「王の男」も、
長編アニメになった「こまねこ」も気になるところ。

「007カジノロワイヤル」
http://www.sonypictures.jp/movies/casinoroyale/
「王の男」http://www.kingsman.jp/
「あるいは裏切りという名の犬」
http://www.eiga.com/official/aruinu/
「こまねこ」http://www.komaneko.com/feature/

というわけで、これからもお楽しみに。


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
http://filmandlife.seesaa.net/

※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check!

ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!


★これまでのバックナンバー…………………………………………

バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、
それぞれ以下のページをご参照くださいませ。

http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ)
http://www.melma.com/backnumber_33635/(メルマ)

メルマのバックナンバーは、第1号から掲載されています。
ただし検索機能がついておりませんので、
ここ1年については、ブログの方が探しやすいと思います。
http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ)


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【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.630 2006年11月27日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2006 Ak. All rights reserved.
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posted by Ak. at 11:30| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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