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★★★★☆「つぐない」
 ★★★★「4ヶ月、3週と2日」
 ★★★★「マイブルーベリーナイツ」
 ★★★☆「モンテーニュ通りのカフェ」
 ★★★☆「マンデラの名もなき看守」
 ★★★☆「愛おしき隣人」
  ★★★「ブレス」
  ★★★「ノーカントリー」
  ★★★「ランジェ公爵夫人」
  ★★★「王妃の紋章」
  ★★★「フィクサー」
  ★★☆「I'm not there.」
  ★★☆「There Will Be Blood」
  ★★☆「ミスト」
   ★★「チャーリーウィルソンズウォー」

今後は「インディジョーンズ」「JUNO」「イースタンプロミス」ほか

2006年11月17日

メルマガVol.627「Unknown」★★★

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


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  Vol.627「Unknown」★★★        2006.11.15(水)
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  【1】STORY
   廃工場で目覚めた男は、記憶を失っていた。室内を探ると、
   そこには同じく記憶を失い、傷を負った男たちがいた…。

  【2】Michelin
   渋谷シネクイントでの単館上映。初回は安いので混んでる。

  【3】Review
   設定は面白いし、最後まで惹きつけるが、奇抜さがない。

  【4】Column
   目的を見失えば、人生も見失い、やがて人は真実を見つける。

____________________________________________________Unknown

いつの頃からか、これまで「Cube」や「Saw」などの成功もあって、
予測不能なサスペンスは、インディーズ映画界において注目を
浴びるようになってきました。今回はジム・カヴィーゼルに、
バリー・ペッパーらの若手役者たちが集結。果たして予測不能?

<オフィシャルサイト>
http://www.movie-eye.com/unknown/


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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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廃工場で目覚めた男は、記憶を失っていた。室内を探っていくと、
そこには同じく記憶を失い、傷を負った5人の男たちがいる。
彼らは誘拐犯と人質の2グループのようなのだが、果たして、
誰が犯人で、誰が人質なのか?彼らは工場から脱出できるのか?


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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渋谷シネクイントでの単館上映です。
ここは平日だと、初回が1000円なんですね。
筆者も初回に行きました(笑)。ちょっと混んでます。

でもまあ、初回が毎回1000円というのは魅力ですよね。
また、前回ここで観た映画のチケットが残っていれば、
それでも1000円にしてくれます。初回じゃなくても。
割引サービスが充実してるってのは、単館ならではです。

▼渋谷 シネクイント
11:00/13:00/15:00/17:00/19:00〜20:45(終)
※(土)(日)(祝)以外の11:00の回は¥1000均一


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┃3┃ Review (観ていないあなたへ)
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【ポイント】★★★

<内訳>
テーマ   :★★★
ストーリー :★★★
キャスト  :★★★
スタッフ  :★★★

なかなか面白かったです。
この手のモノは、外れると目も当てられないので、
そういう意味では、最後まで楽しめてホッとした…。

冒頭から「Saw」を明らかにパクったと思われる演出で、
ヒヤッとさせられただけに、なおさらそう思いました。
ただの二番煎じか?とも思いましたが、ちょっと違う。

確かに、名前も場所も知らない密室で目覚めるのは同じ。
けれども主人公たちは、拘束されてはいないし、
差し迫って、命の危険にさらされている感じでもない。

ただし、彼らは自分たちの正体をお互いに知らない。
お互いに記憶が消されてしまっているという設定で、
敵と味方が入り乱れ、疑心暗鬼に陥る仕掛けは面白い。
誰を信じていいか分からず、内輪もめが次々と起きる。

しかし、問題はそこから先。
主人公たちは、何でそんなに脱出したいの?
自分が人質役だったら困るから?確かにそうですが。
何だか、あんまり差し迫った緊迫感が演出できていない。

そして、肝心の記憶を取りもどしていく場面に、
小道具などを使ったアイディアが、全くないんです。
彼らは自分たちのチカラで、次第次第に自分を取りもどす。
だからそこに必然性がなくて、観客たちはただ、
彼らの記憶回復とその説明に、納得させられるだけ。

記憶喪失の物語は、いかに回復させるかが見せ場で。
その見せ場を失ってしまったのは、ちょっと痛かったなあ。
最後まで、物語を二転三転させて、観客の裏を衝こうと、
アイディアを積み重ねていった点は、評価できるけれど。

問題はそのプロセスなんですよね。
いい役者がいても、プロセスが薄いからあんまり関係ないし。
犯人との対決も、もう少しドラマチックになったはずなのに。
なかなかもったいないなあ…一発アイディア倒れ。あと一歩。


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┃4┃ Column (観おわったあなたへ)
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目を覚ました時、なぜここにいるかが分からない。
私だって二日酔いの朝、起きてビックリすることもある。
さて、どうしてここに寝ていたのだろう??

記憶を辿ってみても、思い出せない。
この映画のように、誰もが焦るだろう。
まして、寂れた工場に閉じこめられていると知れば。
ともにいる男たちが、拘束されて傷だらけだと知れば。

いったい何が起きたのだ?
そこには理由があるはずだ。
ここに自分たちがいる、目的も。

かつて「CUBE」も「Saw」も、そうだったように、
この映画でも、男たちは密室に「目的」を探す。
果たして自分は、誘拐した人質を監視している?
それとも、誘拐されて犯人たちに監視されている?

考えてみるが、考えるだけでは謎が解けない。
周囲の男たちと話し合っても、何のらちも開かない。
自分は何をしているのか、完全に目的を失って、
いま、何をしたらいいのか自体も見失い、自暴自棄になる。

逆を言えば人生には、常に何らかの目的があるものなのだ。
仕事をしているのは、生活費を稼ぐためであるように。
勉強をしているのは、趣味や生活を豊かにするためのように。
いま、なぜ、ここにいるのかを、
人は自分でも知らぬ間に、きちんと考えているものなのだ。

その目的を見失ってしまうと、人間は行動できなくなる。
なぜ、この工場にいる?この男たちは誰だ?
目的も、行動も失った彼らは、とにかく目の前に集中する。
脱出するんだ。自分が人質だろうと、犯人だろうと!
協力するんだ。相手が人質だろうと、犯人だろうと!!

すると、何もかも失った彼らは、新しいものを見つけ出す。
それは真実だ。目的と行動に縛られて見えなかったものだ。
犯人たちのどす黒い目的は、何とあざといものだったか。
人質たちの誘拐された様子は、何と哀れなものだったか。

そして、彼らの一人として目的を持って生きている、
主人公の「本当の目的」が明らかになり、
より、恐ろしい真実を彼は目の当たりにするだろう。
客観的に自分を振り返らないかぎり、見えなかったもの。
自分自身のどす黒い人生と、その目的を彼は知ることになるのだ。

2006/11/15 渋谷シネクイントにて。


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┃5┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「明日へのチケット」……………………………………

今年のカンヌは、何とケン・ローチ監督がパルム・ドールに輝き、
非常に驚いたのも記憶に新しいところ。その彼に、二人の巨匠を
加えたヒューマンドラマのオムニバス映画。まあ、カンヌでの
受賞作を観る前に、ケン・ローチに目を慣らしておこうかと…。

で、次回もお楽しみに。次回は金曜の予定。
http://www.cqn.co.jp/ticket/


★今後の予定など………………………………………………………

来週は、そのカンヌ受賞作「麦の穂をゆらす風」が公開に。
英国屈指の社会派監督の渾身の一作は、やはりアイルランド問題。
この根深い問題と悲劇の連鎖に、彼はどんなメスを入れるのか?
主演には前作でも圧倒的存在感を見せたキリアン・マーフィ。
http://www.muginoho.jp/

もう1本は、ピーター・チャン監督の「ウィンターソング」。
ヒット映画「ラブソング」にちなんだ名前なんでしょうか?
久々に出る金城武と、ハリホンやお針子のジョウ・シュンが、
これでもか!というくらいクラシックラブロマンスの王道へ…。
http://www.winter-song.jp/


再来週以降は、以下のような予定のつもり。
いよいよ年末には大作映画も待ち受けています。

同じくカンヌをにぎわせた、今敏監督の「パプリカ」。
筒井康隆原作の夢をめぐる物語、アニメーションにすると、
とてつもなくけたたましいファンタジーになったようです。
http://www.sonypictures.jp/movies/paprika/

渡辺謙が主役を演じる硫黄島の2本目も、凄そうですね。
アメリカ人が日本の精神を描くと、いったいどうなる?
木村拓哉主演の「武士の一分」と並べて考えたいところ。
「硫黄島からの手紙」http://wwws.warnerbros.co.jp/iwojima-movies/
「武士の一分」http://www.ichibun.jp/

その他、今年は以下のような予定。
「007」の新作も、韓国の大ヒット映画「王の男」も、
そして長編アニメになった「こまねこ」も気になるところ。

「プラダを着た悪魔」
http://movies.foxjapan.com/devilwearsprada/
「007カジノロワイヤル」
http://www.sonypictures.jp/movies/casinoroyale/
「王の男」http://www.kingsman.jp/
「あるいは裏切りという名の犬」
http://www.eiga.com/official/aruinu/
「こまねこ」http://www.komaneko.com/feature/

というわけで、これからもお楽しみに。


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
http://filmandlife.seesaa.net/

※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check!

ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!


★これまでのバックナンバー…………………………………………

バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、
それぞれ以下のページをご参照くださいませ。

http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ)
http://www.melma.com/backnumber_33635/(メルマ)

メルマのバックナンバーは、第1号から掲載されています。
ただし検索機能がついておりませんので、
ここ1年については、ブログの方が探しやすいと思います。
http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ)


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【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.627 2006年11月15日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2006 Ak. All rights reserved.
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posted by Ak. at 11:27| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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