現在公開中の作品一覧(首都圏)

★★★★☆「つぐない」
 ★★★★「4ヶ月、3週と2日」
 ★★★★「マイブルーベリーナイツ」
 ★★★☆「モンテーニュ通りのカフェ」
 ★★★☆「マンデラの名もなき看守」
 ★★★☆「愛おしき隣人」
  ★★★「ブレス」
  ★★★「ノーカントリー」
  ★★★「ランジェ公爵夫人」
  ★★★「王妃の紋章」
  ★★★「フィクサー」
  ★★☆「I'm not there.」
  ★★☆「There Will Be Blood」
  ★★☆「ミスト」
   ★★「チャーリーウィルソンズウォー」

今後は「インディジョーンズ」「JUNO」「イースタンプロミス」ほか

2006年08月08日

メルマガVol.592「カクタスジャック」★★★☆

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


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  Vol.592「カクタスジャック」★★★☆   2006.8.4(金)
 ̄                   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   ワンマン社長を気絶させた2人と、誘拐に失敗した一味。
   意図せぬ事態に、おかしな元レスラーが助けに入り…。

  【2】Michelin
   シネセゾン渋谷でのレイトショー。混んではいません。

  【3】Review
   遊び心満載のB級サスペンス。肩の力を抜けば楽しめる!

  【4】Column
   幸運はいつも気づかないところで、あなたを見守っている。

______________________________________________Matando Cabos

最近、映画界でもメキシコ映画はだいぶ目立ってきています。
「アモーレス・ペロス」「天国の口、終わりの楽園」を経て、
ガエル・ガルシア・ベルナールは、いまやハリウッドにも進出。
そのメキシコの若手監督による、現地でのヒット作を公開。

<オフィシャルサイト>
http://www.elephant-picture.jp/saboten/


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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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横暴なワンマン社長が目の前で気絶、やり場に困り拉致した社員。
困った2人は、友人の元レスラーと、社長を無事返す方法を探す。
一方、同時に社長誘拐を狙っていた一味がおり、彼らは全くの
別人を誘拐後、社長の妻に電話して、身代金を要求するのだが…。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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シネセゾン渋谷でのレイトショーのみです。
先週末封切でしたが、それほど混んでいません。
まあ、レイトショーですから、40人くらいの方が、
レア映画らしくて、むしろちょうどいい気はしますね。

無理矢理23時までに終わらせたいのでしょうか、
実は21時20分より前に予告編が始まったりして、
本編はきっちり始まります。遅刻にはお気をつけて。

▼渋谷 シネセゾン渋谷 上映中
〈レイトショー〉21:20〜終23:00


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┃3┃ Review (観ていないあなたへ)
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【ポイント】★★★☆

<内訳>
テーマ   :★★
ストーリー :★★★
キャスト  :★★★
スタッフ  :★★★★★

面白かったですね。笑いました。
この夏休み封切りで、一番面白い映画がこれか…(苦笑)。

この映画の発想のベースは、まず間違いなく、
「ロックストックトゥースモーキングバレルズ」でしょう。
不可解なキャラたちが、飛んでもない偶然に遭遇しつつ、
一番フツーの主人公たちが生き残る、ドタバタクライムムービー。

今回は、最初から社長誘拐を計画していた悪党たちと、
社長をなぜか誘拐して「しまった」フツーの二人、
さらに彼らを助ける(巻き込む?)元レスラーと怪人が、
飛んでもない偶然に翻弄されつつ、出口を探しもとめます。

ストーリーと偶然な仕掛けは、けっこうよく出来ています。
「ここで誘拐犯とぶつかったら…」
「ここで社長が誰かに見つかったら…」
と思うところで案の定(笑)、ドタバタな展開が起きる。

ただ、リズムはガイ・リッチーほどのスピード感はない。
いかんせん、用意してあるネタは多くないし、
派手なアクションより肉弾戦が多いのはメキシコ流ですね。
(プロレスはメキシコで一、二を争う人気スポーツ)

一方で、1つ1つの場面の味つけは、凝りに凝っている。
悪役のワンマン社長の横暴ぶりを語り出す冒頭シーンや、
その後の回想場面などは、ある時は無声映画だったり、
ある時はドキュメンタリータッチなど、遊び心がいっぱい。

選曲もメキシコらしくなく、ロックからクラシックに至るまで、
さまざまな音楽が、乱闘シーンや主人公の苦悩を盛り上げる。
「白鳥の湖」とプロレスラーのミスマッチは、笑いました…。

とまあ、元レスラーの男と、その用心棒である「人食い」が、
次々と繰り広げる一発芸のようなアクションにクスクスと笑い、
誘拐犯の計画が追い詰められ、主人公たちも失敗し、
果てさて、社長を無事に家に帰すことはできるのか?
ハラハラしながら、ちゃんと最後に映画は軟着陸。

恐るべし、メキシコ人。恐るべし、メキシコ映画。
あっと驚くラストこそないし、サスペンスとしては、
どちらかというとB級映画のようなノリでありながら、
個々の場面を徹底して追求し、一級品に仕立ててきた。

とはいえ人によって好みは別れるでしょうから、
言ってみるなら、B+級映画といったところ。
そのあたり、「アドレナリンドライブ」の頃の、
矢口史靖作品にも通じていて、今後が楽しみですねえ。
夏休み映画が次々と転けていく中では、久々の収穫。


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┃4┃ Column (観おわったあなたへ)
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人生の幸運は、どこに隠れているのだろう。
どこへ行けば、めぐりあえるのだろうか。

不運には、いくらでも見舞われる。
社長の娘と、交際中に見つかってしまい、
散々殴られたあげく、次もまた襲いかかられて、
なおかつ、目の前で社長が事故に遭うなんて。

その上、社長を拉致することになり、
その上、怪しいバスの運転手に追われ、
その上、クルマのトランクが開かなくなり、
フツーの平社員だった二人の男は、すっかり途方に暮れる。

そこに助けに入るのは、友人だった怪しいレスラー。
さらには、その用心棒だという背の低い不思議な男。
ますます雲行きは怪しくなり、事態は複雑怪奇へ向かう。

行く先々で、乱闘騒ぎを引き起こし、巻き込まれ。
行く先々で、クルマを見失い、彼女にフラれかけ。
行く先々で、予定外の人に出逢い、社長が消え。
挙げ句の果てに、誘拐犯につけ回されては、
カーチェイス、拷問、銃撃戦…と最悪の方向へ。

本当に、この映画の二人はツイてない。
というより、一晩でこんなにたくさんのことが、
一気に起きるとは、あまり思えないのだが…。
それくらい、本当にツイてない二人のままなのだ。

それでも、なぜか二人は明日を迎える。
そしてまた、普通に出勤することができる。
何も、なかったかのように…。

何もなかったということ。
これほどツイてることが、他にあっただろうか?

さんざんな災難に巻き込まれながらも、
彼らは何とか事態を逃れ、普通に暮らせる。
毎日そんな日々が続けば、それを幸運とは思うまい。

けれどもそれが実は、本当のラッキーだったりするのだ。
人生は見方次第で、どうにでも変わる。
何もない「いま」の不運を悲嘆するより、
平社員でも、明るい希望と自信を持てばいい。

2006/8/3 シネセゾン渋谷にて。


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┃5┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「ハードキャンディ」……………………………………

日本の文化は、さまざまな形で海外にも発信されていますが、
援助交際、オヤジ狩りといった事象は、日本特有と言われます。
そのオヤジ狩りにヒントを得た、クライムサスペンスムービー。
サンダンス狙いで、これもアイディア系の映画なんでしょうか。

で、次回もお楽しみに。次回は月曜の予定。
http://www.hardcandy.jp/


★今後の予定など………………………………………………………

さて、今月はラインナップが少ないですね…。
夏休み映画は先月のうちに出そろってしまい、
客を呼べる大作も多いので、後から争うのは少ないですね。

そのなかで、数少ない話題作については、
大作という意味では「スーパーマンリターンズ」。
人によっては、あの感動を再び、と願っているのでは。

そして、911テロを描いた「ユナイテッド93」、
ブームからジャンルとして築かれるようになった、
自然派ドキュメンタリーとして「狩人と犬、最後の旅」、
また、来週については、社会派映画になりますが、
昭和天皇を「演じる」という様々な意味での難役に挑んだ、
イッセー尾形の「太陽」が、注目作としてあげられます。

「太陽」http://taiyo-movie.com/
「狩人と犬、最後の旅」http://www.kariudo.jp/
「ユナイテッド93」http://www.united93.jp/
「スーパーマンリターンズ」
http://wwws.warnerbros.co.jp/supermanreturns/
「パトリスルコントのDOGORA」
http://www.albatros-film.com/movie/dogora.html
「楽日」http://www.tml-movie.jp/

というわけで、これからもお楽しみに。


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
http://filmandlife.seesaa.net/

※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check!

ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!


★これまでのバックナンバー…………………………………………

バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、
それぞれ以下のページをご参照くださいませ。

http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ)
http://www.melma.com/backnumber_33635/(メルマ)

メルマのバックナンバーは、第1号から掲載されています。
ただし検索機能がついておりませんので、
ここ1年については、ブログの方が探しやすいと思います。
http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.592 2006年8月4日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2006 Ak. All rights reserved.
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posted by Ak. at 10:38| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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