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★★★★☆「つぐない」
 ★★★★「4ヶ月、3週と2日」
 ★★★★「マイブルーベリーナイツ」
 ★★★☆「モンテーニュ通りのカフェ」
 ★★★☆「マンデラの名もなき看守」
 ★★★☆「愛おしき隣人」
  ★★★「ブレス」
  ★★★「ノーカントリー」
  ★★★「ランジェ公爵夫人」
  ★★★「王妃の紋章」
  ★★★「フィクサー」
  ★★☆「I'm not there.」
  ★★☆「There Will Be Blood」
  ★★☆「ミスト」
   ★★「チャーリーウィルソンズウォー」

今後は「インディジョーンズ」「JUNO」「イースタンプロミス」ほか

2006年06月26日

メルマガVol.576「ステイ」★★

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


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  Vol.576「ステイ」★★          2006.6.23(金)
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  【1】STORY
   ある精神科医の患者が、自殺をほのめかせて失踪する。
   精神科医が彼を追ううちに、次々と不可解な事件が起き…。

  【2】Michelin
   恵比寿ガーデンシネマでの単館上映。けっこう空いてます。

  【3】Review
   演出は上手だが、この手の心理サスペンスは既に古典?

  【4】Column
   想像の海の中に人生はあり、人は真実を求めて漂うばかり。

_______________________________________________________Stay

ユアン・マクレガー、ナオミ・ワッツ主演のサスペンス映画。
監督は「チョコレート」などで定評を得たマーク・フォスター。
脚本は「25時」であっと驚かせた新鋭、デビッド・ベニオフ。
集めたメンバーはなかなかですが、期待に応えられるか?

<オフィシャルサイト>
http://www.foxjapan.com/movies/stay/


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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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精神科医の若い男が、謎めいた男子学生の患者を担当することに。
未来を予想し、男の発言を先回りし、自殺をほのめかし彼は失踪。
医師は彼を捜して、その両親や、恋人まで見つけだすのだが、
そのたびに出逢った人々が消えていき、真相は謎めいていく。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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恵比寿ガーデンシネマでの単館上映です。
公開から日が経ったこともあり、けっこう空いてます。
週末は少しは混むかも知れませんが…大丈夫でしょう。

あと2週間程度で、新作に切り替わるようですから、
ご覧になりたい方は、お早めにどうぞ。

▼恵比寿 恵比寿ガーデンシネマ 上映中
10:15/12:30/14:45/17:00/19:15〜終21:15


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┃3┃ Review (観ていないあなたへ)
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【ポイント】★★

<内訳>
テーマ   :★★★
ストーリー :★
キャスト  :★★★
スタッフ  :★★★★

やれやれ。「衝撃的な結末」と予告にあると、
変に期待値が高まってしまうだけに、困りますね…。

この映画は、オチを知ってしまうと、
「なあんだ」に近いものがあると思います。
だから、そのオチを予想してしまうとつまらない。

でも、残念ながら、予想できてしまう人もいるでしょう。
筆者も、だてに800本も観てきたわけではないので、
大方のサスペンスは、オチまで予想できてしまいます。

この映画は、精神科医が主人公の心理サスペンスです。
最近ではマイケル・クーニーの秀作がすでにあるので、
(「アイデンティティ」「Re:プレイ」)後発なら、
きっとこれらを超えるオチがあるんじゃないかしら…。

…ありませんでした…。。。

予想できてしまうと、かなりつらい内容になります。
大したオチではないので、何か事件があるたびに、
「たぶんこうだよなあ、うんうん」と観てしまう。

それでも途中で、「実は違うかも?」と思わせる事件があれば、
オチは平凡でも、サスペンス映画としては合格なのですが、
それもなく、この映画はただオチへ向かって一直線なのです。

「まさか、本当に予想どおりなの?」と観ているうちに、
予想どおりに終わってしまうと、さすがに脱力感が…。

でも、予想できなければそれなりに楽しいでしょう。
ただ、最後のオチはあまり明確にバラさないので、
映画館を出ても「?」の顔をした人がけっこういました。

そこで、筆者のブログにオチを解説しておきますので、
興味のある方などは、こちらをお読みくださいませ。
ネタバレですから、鑑賞予定の方はご鑑賞後に。
http://filmandlife.seesaa.net/

それでも、映画そのものはなかなかアーティスティック。
雹の降る様子、ぐるぐる廻る階段、光の交差するブルックリン。
五里霧中を彷徨っていく、精神科医の心象風景が、
美しい映像で飾られる様子は、なかなかの見応えがあります。

ナオミ・ワッツとユアン・マクレガーのラブロマンスも、
観るなり不気味なライアン・ゴスリングも、悪くない。
でも監督、役者が良くても、脚本がもう一ひねり、でした。

というわけで、ここのところ何故か続いたサスペンス映画。
筆者の個人的評価は、以下の順で決着しました。

1.「ジャケット」は一番、観客に対して挑戦的で創造的。
2.「インサイドマン」は、淡々とした演出と役者で勝負。
3.「ステイ」は、映像美などの演出面に、救いがある。

でも、一番手玉に取られたのは「親密すぎるうちあけ話」。
サスペンスというのは、観客の想像力をかき立てることで、
結末を予測不能にしていくのがミソなんですよね。

その意味で、ルコントはやはり心得ていたと思います。
サスペンスのようで、サスペンスじゃない、
男女の揺れる思いこそサスペンスそのものだ。なるほどね…。


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┃4┃ Column (観おわったあなたへ)
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すべての物事には、ストーリーがある。
どんな人にも、どんな物にも、過去と未来が存在している。
この世に意味のないものなど、どこにも存在していない。

とりわけ人間は、何よりも物語に溢れている。
通り過ぎていく人々を、1人ずつ眺めても、
医者もいれば、学生もいて、主婦もいて、
人々の人生は、驚くほどの物語に囲まれている。

そんな人々の物語を、勝手に想像してみれば楽しい。
あの人は本屋かもしれないし、あの人は医者かも知れない。
医者の隣は患者で、二人は付き合っているのかも知れない。

隣にいる目の悪い人が、実は明日の父親の姿で、
その隣にいる美人は、いつか自分の恋人になるかも。
彼女が恋人になったとき、その父親や、母親と、
食事に出かけて、楽しい夕食を過ごすことになるかも。

けれども、彼女はどこかで傷ついているかも知れない。
実は、自殺未遂の過去を持った人かも知れない。
先に出逢った医者が、彼女の面倒を見ているかも知れない。
隣の本屋は、友人として彼らを助けているかも知れない。

いくつもの「かも知れない」物語が、目の前にはある。
想像してみれば、ほんの一瞬の出来事だけでも、
まるで無限大のストーリーとして、描くことができる。
ただし、すべてが真実だとは限らないものとして。

この映画が、あくまで映画であるように、
想像は無限大だが、人々の人生はたった1つだ。」
そして何が真実で、何が空想なのかは、誰にも分からない。
本人に訊いても、後から調べても、精神科医が診てみても。

恋人が、両親が、本当に自分を愛してくれていたのか。
自分が犯した過ちを、最後に許してくれただろうか。
自分は本当に、誰かを支え、誰かのためになったのだろうか。
それは最後まで、想像のなかでしか、答えを出せない。

人々が何を考え、何に傷つき、どこへ向かっていくのか。
誰もが、この精神科医のように、心の中を漂いながら、
予測不可能な結末に向かって、手探りで生きている。
主人公すら譲れぬまま、人はサスペンスを、今日も生きる。

2006/6/20 恵比寿ガーデンシネマにて。


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┃5┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「プルートで朝食を」……………………………………

「28日後…」の主役でブレイクしたキリアン・マーフィが、
「バットマンビギンズ」の悪役組、リーアム・ニーソンと再共演。
今回は女装のゲイ役を演じ、演技力の真価を問われるところ。
監督は「ことのおわり」のニール・ジョーダン。感動作らしい?

で、次回もお楽しみに。次回は来週月曜の予定。
http://www.elephant-picture.jp/pluto/


★今後の予定など………………………………………………………

来週金曜は「やわらかい生活」の予定。
いまでは連ドラでも親しまれるようになった寺島しのぶが、
疲れ切ってしまった女性像に挑んでいく現代劇らしい。
芥川賞作品の映画化、というわけでなかなか重そう。
http://www.yawarakai-seikatsu.com/


さて来月は、夏休みを前に超大作映画がいっぱい!

何といっても一番人気は「パイレーツオブカリビアン」の続編。
ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ、
豪華キャストもそのままに、誰もが待っている冒険娯楽大作。
http://www.disney.co.jp/pirates/

あとは誰かがムイミと読んでいた「M:I-3」ですか。
トム君はともかく、悪役ほかが豪華ですからね。
存分にカネも使えば、フツーは面白いと思いますが。
http://www.mi-3.jp/

そして夏休みだけに、アニメ映画が総当たり。
ディズニー、というよりピクサーの「カーズ」、
スタジオジブリは「ゲド戦記」、そしてその辺に、
意地をぶつけたいワーナーが「ブレイブストーリー」。
どれも大人から子どもまで楽しませるアニメを模索してます。

「カーズ」http://www.disney.co.jp/movies/cars/
「ゲド戦記」http://www.ghibli.jp/
「ブレイブストーリー」http://www.bravestory.net/

個人的に期待しているのは、「蛇イチゴ」が面白かった、
新鋭監督、西川美和の新作「ゆれる」なんですけどね。
上記の派手なラインナップでは、地味になってしまうかなあ。
http://www.yureru.com/

というわけで、これからもお楽しみに。


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
http://filmandlife.seesaa.net/

※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check!

ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!


★これまでのバックナンバー…………………………………………

バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、
それぞれ以下のページをご参照くださいませ。

http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ)
http://www.melma.com/backnumber_33635/(メルマ)

メルマのバックナンバーは、第1号から掲載されています。
ただし検索機能がついておりませんので、
ここ1年については、ブログの方が探しやすいと思います。
http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.576 2006年6月23日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2006 Ak. All rights reserved.
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posted by Ak. at 14:25| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(4) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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