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★★★★☆「つぐない」
 ★★★★「4ヶ月、3週と2日」
 ★★★★「マイブルーベリーナイツ」
 ★★★☆「モンテーニュ通りのカフェ」
 ★★★☆「マンデラの名もなき看守」
 ★★★☆「愛おしき隣人」
  ★★★「ブレス」
  ★★★「ノーカントリー」
  ★★★「ランジェ公爵夫人」
  ★★★「王妃の紋章」
  ★★★「フィクサー」
  ★★☆「I'm not there.」
  ★★☆「There Will Be Blood」
  ★★☆「ミスト」
   ★★「チャーリーウィルソンズウォー」

今後は「インディジョーンズ」「JUNO」「イースタンプロミス」ほか

2006年05月22日

メルマガVol.563「ナイロビの蜂」★★★★☆

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


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  Vol.563「ナイロビの蜂」★★★★☆    2006.5.22(月)
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  【1】STORY
   妻を殺された、英国ケニヤ大使館員。その真相を追うと、
   思ってもみない妻の素顔と、同僚たちのエゴが浮かび…。

  【2】Michelin
   丸の内プラゼールほか、各地シネコンにて上映中。

  【3】Review
   しっかりした物語、表現豊かな役者、ほぼ言うことナシ。

  【4】Column
   愛する者を失うまで、人は残酷な沈黙を守りつづけるのか。

_______________________________________The Constant Gardner

演技派のレイチェル・ワイズが、いよいよアカデミー賞を受賞。
「輝きの海」からほぼ10年ですか。その間、汚れ役をやったり、
アクションヒロインになったり、感慨深いものがありますね。
本作は、レイフ・ファインズとともに濃いドラマになりそう。

<オフィシャルサイト>
http://www.nairobi.jp/



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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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ケニヤの英国大使館。妻を殺された外交官が、真相を追うと、
自分が庭いじりに明け暮れる一方で、彼女が熱心に現地を巡り、
やがて重大な秘密を知ったことに気づく。彼女はそのために、
誰かに殺されたようなのだが、誰も真実を語ろうとはしない。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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丸の内プラゼール他、各地シネコンで上映中です。
オスカー受賞映画ではありますが、まあ、
レイチェル・ワイズの助演女優賞ってのは地味なのかな。
英国映画だし、「社会派」だからなのでしょうか、
そんなにお客が入ったりはしていないようです。

この映画は「ホテルルワンダ」と対で観ると、
アフリカに対する現地の視点と、欧米の視点が、
よく分かるようになると思うんですがね…。

▼有楽町 丸の内プラゼール 上映中
10:05/13:00/15:55/18:50〜終21:20

▼渋谷 渋谷シネパレス 上映中
10:00/12:40/15:20/18:00/20:40〜終22:55

▼六本木 TOHOシネマズ 六本木ヒルズ 5/26(金)まで
9:50/12:40/15:30/18:20/21:10(木金土0:00/2:45〜終5:05)
※番組・時間変更の可能性あり。

▼品川 品川プリンスシネマ 上映中
〜5/26 (土日水9:25)12:10/15:00/18:15/21:00〜終23:20 
5/27〜 (土日水9:15)12:15/15:00(5/28〜 18:15〜終20:35)
※9:15/18:15の回はプレミアスクリーンでの上映。

▼お台場 シネマ メディアージュ 上映中
〜5/26 11:10/14:15/17:10/20:05〜終22:30 
5/27〜 14:10/17:10/20:20〜終22:45 
※〈5/27オールナイト〉23:20/2:25〜終4:50

▼豊島園 ユナイテッド・シネマとしまえん 上映中
〜5/26 13:45/16:45/22:00〜終0:18


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┃3┃ Review (観ていないあなたへ)
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【ポイント】★★★★☆

<内訳>
テーマ   :★★★★★
ストーリー :★★★★
キャスト  :★★★★★
スタッフ  :★★★

ちゃんとした映画ですね。
なかなかいい仕上がりだと思います。

話の前段は、ちょっと長いんですが、まあいいでしょう。
最愛の妻が、事故で亡くなってしまうことは前バラシ。
彼女との馴れ初めから、アフリカでの暮らしに至るまで、
回想で振り返るんですが、ちょっと、だらけてしまいます。

何より、回想の視点は夫の側にあるはずなのに、
途中で夫が知らないはずの内容が描かれてしまうのも、
この映画のコンセプトである「亡き妻を探り出す」、
というイメージを、少し蔑ろにしている気がします。

しかし、その事件の真相を追いかけるにあたって、
次第に物語はサスペンスの様相を呈していきます。
主人公を真相から遠ざけようとする英国政府や、
警告を放つ謎の連中の監視が絶え間なくなって、
なかなか、スリリングな展開になっていると思います。

けれども、何よりも重要なのは失われた妻への愛。
アフリカを救う、という純粋な使命に燃える女。
彼女の想いを感じたいと、悔い、願う残された夫。

それぞれを演じるレイチェル・ワイズ、レイフ・ファインズ、
彼らの熱い想いが、この映画をぐいぐい引っ張っている。
今回のオスカーウィナーは、やっぱりすごいです。
久しぶりに助演女優賞で、納得のいく受賞者が現れた…。

そして、彼らが懸命に救おうとしたアフリカの現在。
この映画や、「ホテルルワンダ」を観ていただいて、
いま目の前にある悲劇を、よく確かめてもらえるといいなあ。

かといって、手を挙げて行動すると言うことは、
非常に難しいことでもあるわけなんですが…。
そしてその難しさこそ、切に訴えるべきことなのだと、
そこをテーマにしたことも、この映画の大きな魅力です。

愛と感動のみならず、さあ、立ち上がろう、
という強い勇気を与えてくれる映画だと思います。
その部分を評価して、☆1つを加えます。


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┃4┃ Column (観おわったあなたへ)
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沈黙は、時として残酷な行為である。
何もしないことは、何も生み出さない。
しかしその無言が、人を傷つけることもある。

外交官の愛する妻、彼女は沈黙を貫いた。
彼女は、生まれついての革命家で、闘士だった。
目の前にある間違いを、決して許せなかった。
いつでも声を出して、その間違いを正そうと行動した。

しかし、彼女にも守るものが生まれた。
彼女は、何も知らない外交官の男を愛した。
最初は、その地位を利用しようとしたのかもしれない。

けれど、次第に彼女は、何も知らないことが大切に思えた。
どんな悲劇が目の前で起きようと、紅茶でも飲んで、
庭いじりをしながら、台風が過ぎるのを待つ人々。

いま、彼女の闘いには、守るものができた。
何も知らない人々の平和な家庭を、守りたい。
そして自分もいつか、そこに溶けこんでいけたら。

そのためにも、彼女は沈黙を貫いた。
愛する人のために、愛する人に何も教えなかった。

けれども、その妻は死んだ。
妻の望み通り、夫は何も知らなかった。
その沈黙は、彼を大いに傷つけただろう。
どうして何も、教えてはくれなかったのだ。
自分は信頼に値しなかったのか。なぜだ?

夫は、妻の想いを確かめようとする。
現地の権力者たちは、彼をのけ者にする。
後ろ盾となるはずの英国政府が、彼を召還する。

毎日、庭いじりをしていた事なかれ主義の男が。
いまや英国政府に監視され、それでも行動を始める。
妻はなぜ、私に何も告げようとしなかったのか?
それはそんなに重大で、私を巻き込めなかったのか?

調べてみれば分かる。アフリカの悲惨さが。
調べてみれば分かる。大国のエゴと横暴が。
調べてみれば分かる。企業の無茶な利潤追求が。
調べてみれば分かる。同僚たちの見て見ぬふりが。

そして自分こそ、そんな見て見ぬふりをする一人だった。
愛する人を失って、ようやく自分は気づくのだ。
沈黙していたのは妻ではない。彼女ではない。
この悲劇の大地を目の前にしても、何もしなかった自分自身だ!

その沈黙が、どれだけの人々を傷つけたことか。
その沈黙が、どれだけの悲劇を生み続けたことか。
そしてその沈黙が、愛する妻をも自分から遠ざけ、
それ故に愛され、最後には哀しい結末を呼んでしまったのだ。

何もしないことは、確かに何も生み出していない。
それゆえに、誰にとっても無害であるように思える。

けれども、それは錯覚だ。
多くの場合、沈黙は誰かを傷つけている。
何もしないこと自体が、価値ある人生を冒涜している。

だから、声を出そう。言葉にしよう。
愛する人たちが、今日もどこかで傷ついているのだ。
彼らを失う前に。いまならまだ、遅くはない。

2006/5/20 ユナイテッドシネマズとしまえんにて。


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┃5┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「ダヴィンチコード」……………………………………

何だか映画以前の話題で、メディアを賑わせている超大作映画。
問題は内容だと思うんですけどね。面白ければいいんですよ。
しかし、ベストセラー小説が映画になり、駄作となった例は、
これまでも数知れず…映画と小説の面白さは違いますからねえ。

で、次回もお楽しみに。次回は明日の予定。
http://www.sonypictures.jp/movies/thedavincicode/site/


★今後の予定など………………………………………………………

今月は、残り以下の3本を予定。

「雪に願うこと」http://www.yukinega.com/
コンペティションに選ばれるとろくなことがない、
という困った映画祭で4冠を達成してしまった日本映画。
これまでのジンクスを、果たして覆せるのか?

「嫌われ松子の一生」http://kiraware.goo.ne.jp/
前作「下妻物語」で大ブレイクした中島哲也監督が、
満を持して、中谷美紀他の豪華キャストで描く注目作。

「GOAL!」http://www.goalthemovie.jp/
いよいよW杯、というわけでサッカー映画のなかでも、
イングランドプレミアリーグを舞台にした、青春映画
実物が多々協力しているらしく、ファンなら必見らしい。
そして筆者は、そのプレミアリーグの大ファン。

さて、来月はだいたい、以下のような予定。
是枝監督や、パトリス・ルコントの新作あたりが注目かな。

「花よりもなほ」http://kore-eda.com/hana/
「バッシング」http://www.bashing.jp/
「ポセイドン」http://wwws.warnerbros.co.jp/poseidon/
「インサイドマン」http://www.insideman.jp/
「親密すぎるうちあけ話」
http://www.wisepolicy.com/confidences_trop_intimes/
「初恋」http://www.hatsu-koi.jp/
「バルトの楽園」http://www.bart-movie.jp/
「やわらかい生活」http://www.yawarakai-seikatsu.com/

というわけで、これからもお楽しみに。


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
http://filmandlife.seesaa.net/

※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check!

ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!


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【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.563 2006年5月22日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2006 Ak. All rights reserved.
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posted by Ak. at 19:12| 東京 霧| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは☆
タイトルに魅かれてクリックしました。
映画のなかの人生、映画のような人生、
いいタイトルだな、と思います。
私も映画好きです。
昔はよく観ました。
私もブログ内で映画のこと、ときどき書いているんですが、昔のものはなかなか思い出せなくて、で、今の者は、なかなか観る機会がないんです。。。
ブログ書くのは、脳の活性化に役立っています!
メルマガも書きたいですね。
参考にさせて頂きます(^^)”
http://3good-diary.seesaa.net/
お邪魔なようでしたら削除ねがいます。
Posted by さつき at 2006年05月23日 07:48
お邪魔ではありませんよー。
このブログはコメントもトラバも少ないので(苦笑)、
ぜひ、何かコメントしてください。

私はもう映画評を書くようになってから、
すでに7年以上は経っていますから、
まあ、ひょっとすると参考になることも、
逆にならないことも、あるかもしれません。

何にせよ、インターネットの時代が来て、
おおかたの予測に反し、文章の時代が復権したことは、非常にいいことだと思います。
多くの人がいろんな文章を書くようになり、
文学も新しい発展を遂げていくでしょう。

誰もがそのなかに参加することで、
新しい文化ができてくるのは、
わくわく面白く、楽しいことだと思います。

これからも文章に挑戦してくださいね。
ではまた。

Ak.
Posted by Ak. at 2006年05月23日 13:17
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