現在公開中の作品一覧(首都圏)

★★★★☆「つぐない」
 ★★★★「4ヶ月、3週と2日」
 ★★★★「マイブルーベリーナイツ」
 ★★★☆「モンテーニュ通りのカフェ」
 ★★★☆「マンデラの名もなき看守」
 ★★★☆「愛おしき隣人」
  ★★★「ブレス」
  ★★★「ノーカントリー」
  ★★★「ランジェ公爵夫人」
  ★★★「王妃の紋章」
  ★★★「フィクサー」
  ★★☆「I'm not there.」
  ★★☆「There Will Be Blood」
  ★★☆「ミスト」
   ★★「チャーリーウィルソンズウォー」

今後は「インディジョーンズ」「JUNO」「イースタンプロミス」ほか

2005年12月26日

メルマガVol.514「秘密のかけら」★★★★

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


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  Vol.514「秘密のかけら」★★★★    2005.12.25(日)
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  【1】STORY
   15年前の芸人コンビの解散には、ある殺人事件の影が。
   本人取材を進めるうちに、ジャーナリストは真実に戸惑う。

  【2】Michelin
   日比谷シャンテ・シネでの単館上映。それなりの混雑。

  【3】Review
   筋立てのよいサスペンスを、主役2人が演技で魅せる佳作。

  【4】Column
   何を真実と思い生きるのかが、人生の価値を決めるだろう。

_______________________________________Where the truth lies

前作は神妙な歴史的悲劇に挑んだアトム・エゴヤン監督が、
今度はケヴィン・ベーコンとコリン・ファースという役者を揃え、
ShowBiz界に生きる男たちの裏側を、官能的な場面で盛り上げつつ、
最後まで真実が分からないサスペンス映画を仕立て上げました。

<オフィシャルサイト>
http://www.himitsu-kakera.jp/


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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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往年のコメディアンデュオを取材中の、美人ジャーナリスト。
15年前の解散時、2人のいたホテルで殺人事件があったことを
知り、彼女は真相を追うが、2人がそんな悪人には思えない。
そのとき1人の自伝が届けられ、恐るべき真実が見えはじめる。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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日比谷シャンテ・シネでの単館上映です。

筆者は公開日に行ったのですが、それなりの混雑でした。
年末ですので、今後もまあまあ混んでいるでしょう。
詳しくはシャンテのサイトも参考にしてください。
http://www.chantercine.com/schedule/

いまやここも全席指定ですが、スクリーン1の場合は、
それなりに上の方の座席を確保しないと、
かなり見上げになって首が痛いと思います。
ご参考までに。

▼日比谷 シャンテ シネ 12/23(金)より
(土日水祝9:35)11:50/14:20/16:50/19:20〜終21:25 
※12/31(土)は19:20の回、1/1(日)は9:35の回休映


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┃3┃ Review (観ていないあなたへ)
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【ポイント】★★★★

<内訳>
テーマ   :★★★★
ストーリー :★★★★
キャスト  :★★★★
スタッフ  :★★★★

なかなか面白いと思います。
少なくとも最近観た映画のなかではヒット。
「Mr.&Mrsスミス」よりも「SAYURI」よりも、
「キングコング」よりも、この映画を推します。

基本的には、サスペンス映画です。
コメディアン2人の泊まっていたホテル。
そこで殺されたホテルのメイド。
2人が殺したのか?自殺なのか?それとも…?

2人のうち、奔放的なボケ役の男は、
逢ってみると繊細で、とても犯人に思えない。
一方でツッコミ役の英国系紳士だった男は、
優雅に見えて、ヤク漬けで危険な一面を持っている。

どちらが犯人なのか…?
美人ジャーナリストは取材対象に個人的つながりもあって、
片方と恋に落ち、片方にハメられ、
展開はエロティックに傾き、真実は見失われていく。

そこに届けられてくる謎の自伝。
2人のうち、どちらが書いたのか?
それとも別人が書いたのか。真実なのか。
いったい真相はどこにあるのか…???

ちゃんとしたサスペンスを久々に観た気分。
最後には意外な展開と真犯人が見つかる。
謎解きはちょっと粗いけど、まあ及第点。
もっとも、筆者は何となく読めましたが…。

何よりも、コメディアンを演じる俳優2人が引っ張る。
ケヴィン・ベーコンはお似合いのサングラス片手に、
奔放なボケ役と繊細な素顔の二面性を表現する。
一方でコリン・ファースはフェルメールを演じたように、
謎めいた過去を持つ英国紳士として、実に危険そうに映る。

ただ、2人とも老け顔だからなのか、
15年前の映像もいまも、あまり変わらなかったりしますが…。
それと2人がコメディを演じるシーンはやっぱりほぼない。
だって、きっとこの人たちは漫才できないと思いますよ、実際。

アリソン・ローマンは、「マッチスティックメン」の、
小悪魔な少女から、ずいぶんと成長しましたねえ。
ただ、実はそれほど美人でもなく、知的でもないんだなあ。
本当は知的なジャーナリストを演じないといけないのに。
なんであんなエッチなドレスばかり着てるのかな…。。。

とにかく、楽しめる2時間。
アトム・エゴヤンがこれほどエンターテイナーだったとは。
最後に暴かれる真実に、ふとため息が出てしまいました。


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┃4┃ Column (観おわったあなたへ)
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本当のことなんて、誰も知らないのである。
この映画の原題は、"Where the truth lies"。
本当のことは、いったいどこにあるのか。

本当のことを調べる、ジャーナリスト。
彼女は15年前の殺人事件について、
真実を明らかにしようと、躍起になっている。

この事件の容疑者は、現場に居合わせた2人の男。
彼女が幼い頃の憧れだった2人のコメディアン。
宿泊中のホテルで、メイドを口説き落とし、
そのメイドを殺したのは、いったい誰なのか。

ジャーナリストの女は知りたがっていた。
自分が生きる希望を与えてくれた人たちが、
本当はどんな人たちだったのか。
彼女は自分自身の真実をも求めていた。

しかし、1人の書いた自伝は期待と違った。
ShowBiz界の人間とはいえ、欲望にまみれ、
マフィアや女が入り乱れる世界を堪能していた。
これが彼らの真実だったのか?

ところが、実際に逢ってみるとそうは思えない。
意外にも繊細で、傷つきやすい中年の男である。
彼が本当に、女をやりまくる男だったのか。
そして、殺人を犯すような男だったのか?

さらに、彼とコンビを組んでいたもう1人の男。
彼は英国紳士としての見た目とは裏腹に、
どこかで精神的にキレているところもありそうだ。
やはり彼が、殺人を犯すような男だったのか?

取材を進めるうちに、事件は思わぬ展開を迎える。
そして明かされた真実は、思いも寄らぬものだった。
本当のところは、ほとんど誰も知らなかったのだ。

にもかかわらず、本当のところが分からないために、
人々は憶測し、時には悪い方に考えていき、
純粋な人間はいつも、自らを責め、苛むことになる。

何より苦しむのは、殺された女性の遺族だろう。
真相が明らかにされないまま、空虚に生きる苦痛。
真実の不在は、いつも憶測を暴走させ、人々を不幸にする。

しかし、すべての真実が明らかになるとは限らない。
そして真実が明らかになっても、苦しみが終わるとは限らない。
だから彼女は、真実を明らかにするかを考えた。

彼女は自らの過去をも、最後に振り返ったに違いない。
彼女を見つめた男の涙は、きっと本物だった。
その想いと憶測が、時には大きな幸せをも生み出した。

真実ばかりが幸せとは限らない。
問題は、何を真実と受け止め、自らに活かしていくのか。
1人の人生にとっては、むしろ真実の方こそが、
つくられたカバーストーリーにも、なりうるのだろう。

2005/12/23 日比谷シャンテ1にて。


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┃5┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「疾走」……………………………………………………

SABU監督の新作は、タイトルからしてまた走ってますが、
これは重松清の原作タイトルです。前作「幸福の鐘」では、
すっかり歩いていただけに、再び走り出す理由に注目したい。
ただ、主役が今回はアイドルらしくて、混んでるらしい…。

で、次回もお楽しみに。次回は水曜になる予定。
http://kadokawa-pictures.com/shissou/


★今後の予定など………………………………………………………

今年は残り、あと2本。
これが終わると、次の公開日はもっぱら、
1月14日まで何もないんだな…どうしたものやら。

ともあれ、今年も最後までよろしくお願いいたします。

・「ロードオブウォー」http://www.lord-of-war.jp/
 ニコラス・ケイジが世界最強の武器商人に扮して、
 逆説的にその愚かさを暴き出すという反戦?映画。

・「綴り字のシーズン」
 http://www.foxjapan.com/movies/beeseason/
 リチャード・ギア、ジュリエット・ビノシュ主演で、
 スペリングコンテストに挑む娘を軸に、家族が衝突し、
 そして再び絆を確かめるというクリスマスらしい映画。


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

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http://filmandlife.seesaa.net/

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ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!


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【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.514 2005年12月25日
 発行者:Ak. espoir@lares.dti.ne.jp
 (C)2001-2005 Ak. All rights reserved.
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posted by Ak. at 01:28| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(2) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
上質なミステリーを楽しみました。ただ余りに際どいシーンが多くてちょっと辟易(^O^)。昨日「ニュー・シネマ・パラダイス」を見ました。今年を締めくくるのに相応しい映画好きにはたまらない作品でした。これでキッチリ120本。Tb失礼します。
Posted by あん at 2005年12月28日 09:39
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秘密のかけら
Excerpt:  原題は 「Where the Truth Lies」 原作 {/book/} の題名がそのままタイトルになってます。 その意味は「真実の眠る場所」 「真実が嘘をつく場所」 Lieの訳し方で二つの..
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Tracked: 2005-12-28 09:35

「秘密のかけら」目指したのは上質・・・
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