現在公開中の作品一覧(首都圏)

★★★★☆「つぐない」
 ★★★★「4ヶ月、3週と2日」
 ★★★★「マイブルーベリーナイツ」
 ★★★☆「モンテーニュ通りのカフェ」
 ★★★☆「マンデラの名もなき看守」
 ★★★☆「愛おしき隣人」
  ★★★「ブレス」
  ★★★「ノーカントリー」
  ★★★「ランジェ公爵夫人」
  ★★★「王妃の紋章」
  ★★★「フィクサー」
  ★★☆「I'm not there.」
  ★★☆「There Will Be Blood」
  ★★☆「ミスト」
   ★★「チャーリーウィルソンズウォー」

今後は「インディジョーンズ」「JUNO」「イースタンプロミス」ほか

2008年08月20日

メルマガVol.815「カメレオン」★

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


_            ________________
  Vol.815「カメレオン」★         2008.7.16(水)
 ̄             ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   仲間と詐欺で小遣いを稼ぐ若者は、人生にすり切れ気味。
   ところがある事件を目撃して、彼らは窮地に立たされる。

  【2】Michelin
   新宿バルト9、丸の内TOEIでの2館上映。空いている。

  【3】Review
   ユウサクのモノマネ映画。似てないだけに哀しくなる。

  【4】Column
   何が格好いいのかは、時代が、そして本人が変えていく。

___________________________________________________Cameleon

松田優作向けに描かれたという脚本を、藤原竜也主演で映画化。
これだけで、もう賛否両論分かれるでしょう。まあ、仕方ない。
息子を持ってくるとは思えないし。監督は阪本順治。となると、
バイオレンスは安心としても、問題はエンターテイメントかなあ。

<オフィシャルサイト>
http://www.c-leon.jp/


┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

仲間と詐欺で小遣いを稼いで暮らす若者は、人生にすり切れ気味。
ところがある日、彼らはある事件の現場に偶然遭遇してしまう。
もともとカネのない彼らは、何かのネタになるかと期待するが、
敵に回った組織は強大で、彼らは思わぬ窮地に立たされていく。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

都心では新宿バルト9、丸の内TOEI2での2館上映です。
そんなに混んでいないと思いますので、お好きな時間にどうぞ。
もちろんバルト9の方が、施設は新しいです。

▼新宿 新宿バルト9
13:05/15:10/17:15/19:20/21:25

▼銀座 丸の内TOEI2
11:50/14:00/16:10/18:20


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┃3┃ Review (観おわったあなたへ)
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【ポイント】★

<内訳>
テーマ   :★
ストーリー :★★★
キャスト  :★
スタッフ  :★★

>テーマ ★
すり切れていく男が、守るべき者を見つけてやり直すという、
典型的なノワールの物語なのに、主人公が不安定で分かりづらい。

>ストーリー ★★<
物語展開は非常にシンプルで、昔ながらの和製クライムムービー。
ああ、昔はこうだったよな、と懐かしさを覚える。分かりやすい。

>キャスト ★<
なぜ藤原竜也は松田優作のモノマネをするのか?全く別人なのに。
彼らしい人物像が見えないことが、映画全体をおかしくしている。

>スタッフ ★★★<
バイオレンスと、一座によるエンタメが入りまじった話だが、
アクションはよくできていても、笑いの部分とのメリハリが悪い。

>総評 ★<
正直言って、あんまり面白くありませんでした。
物語そのものは、特に不満もないし、
ひょっとすると、単純で面白くもなりそうです。

しかし、主人公の藤原竜也が、全く理解できない。
どうして松田優作の真似をするのか?
彼はどうみても、人生にすり切れては見えないし、
渋いセリフに重みはないし、人間を突き放す強さがない。

それなのに、変な顔をしたり、カッコつけたり。
この脚本の背景がなんだろうと、ユウサクは別人で、
この映画は新作なんだから、自分らしくしないと。

例えば彼のように爽やかな人間が、実は、
恐ろしい過去を持っている怖さというのは、
人物像としてもありうるはずで、そういう挑戦が欲しかった。

阪本監督には期待していたんだが…。
オマージュなのかなあ、ひいき目に言えば。


┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃4┃ Column (観おわったあなたへ)
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

これだけ松田優作を振り返られてしまうと、
彼の良さとは何だったのかについて、
同時代の人間ではなくても、考えさせられる。

私はリアルタイムに彼のドラマを観ていないが、
たまに再放送などを観る機会はあった。

彼は、決して二枚目ではないはずで。
四六時中がハードボイルドでもなく。
時には笑いをとるようなこともしたり、
わざと変な顔をしたりして、人々を煙に巻く。

ところが、二枚目が変な顔をしてみせても、
なぜか面白くないし、わざとらしく見える。
顔に傷のひとつもない若者が、人生に疲れたり、
孤独そうに振る舞うと、腹立たしくさえ思える。

この映画は実験としては面白い。
松田優作は、やはり松田優作なのだ。
たとえ同じことを他人がしても、
「ユウサク」にはならないのである。

きっと、あの時代には、
みんなが右肩上がりの世の中で、
みんなが同じ価値観を共有するなかで、
ちょっと外れた立場の、ちょっと違う男が、
力強く生きている様子に、人は惹かれたのだろう。

例えば、いまの時代のアイドルとして、
木村拓哉がいるが、これもユウサクとは違う。
本人がたまに真似をしているのを観るが、
それでも、やっぱり違うものは違うのだ。

時代は、その時代のカッコよさを求めている。
ひょっとすると、いまの時代にユウサクが現れても、
昔のようなスターには、なれないかもしれない。
求められているものが、違うかもしれないから。

例えば、価値観がバラバラになっているいま、
ちょっとやそっとの違いじゃ、クールには見えない。
孤独が当たり前のいま、孤高の意味は違っている。

だからきっと、ただモノマネをしてはいけない。
自分は過去の人間にはなれないし、
そもそも、他の人間になることもできない。

たとえ誰かがカッコよく見えたとしても、
そこに何かの、自分らしさを付け加えていかないと。
きっと、時代が求めているものにはならないし、
そもそも、自分らしさを失ったカッコよさなんて、
もともと存在しないのでは、ないだろうか。

2008/7/16 丸の内TOEI2にて。


┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃6┃ 次回予告 ほか
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「崖の上のポニョ」………………………………………

言わずと知れた宮崎駿監督の新作アニメ。今回はいつにもまして
児童向けの雰囲気を醸し出してます。魚の女の子が人間になりたい、
いう話らしいんですが、人魚姫とは違うんですかね。そろそろ、
宮崎アニメもどこまで行けるのか、再び心配しているんですが…。

で、次回もお楽しみに。次回は来週火曜の予定。
http://www.ghibli.jp/ponyo/


★今後の予定など………………………………………………………

さて、今月の後半は、かなり地味ですね…。
今年の夏休み映画は、全体的に冴えないなあ。
まあ、ハリウッドの続編ラッシュばかりでも、
困るわけですが…。

いちばん期待しているのは、
来月公開の押井守監督の新作。
ただ、また役者を声優に当てるのは、
ちょっと不安を感じても、いるんですが。

「ジャージの二人」http://ja-zi2.jp/
「たみおのしあわせ」http://tamiono.jp/indexp.html
「帰らない日々」http://www.kaeranaihibi.jp/
「敵こそ、我が友」http://www.teki-tomo.jp/
「スカイクロラ」

というわけで、これからもお楽しみに。


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
http://filmandlife.seesaa.net/

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ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!


★これまでのバックナンバー…………………………………………

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ただし検索機能がついておりませんので、
ここ2年については、ブログの方が探しやすいと思います。
http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.815 2008年7月16日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2008 Ak. All rights reserved.
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posted by Ak. at 11:09| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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