現在公開中の作品一覧(首都圏)

★★★★☆「つぐない」
 ★★★★「4ヶ月、3週と2日」
 ★★★★「マイブルーベリーナイツ」
 ★★★☆「モンテーニュ通りのカフェ」
 ★★★☆「マンデラの名もなき看守」
 ★★★☆「愛おしき隣人」
  ★★★「ブレス」
  ★★★「ノーカントリー」
  ★★★「ランジェ公爵夫人」
  ★★★「王妃の紋章」
  ★★★「フィクサー」
  ★★☆「I'm not there.」
  ★★☆「There Will Be Blood」
  ★★☆「ミスト」
   ★★「チャーリーウィルソンズウォー」

今後は「インディジョーンズ」「JUNO」「イースタンプロミス」ほか

2008年08月01日

メルマガVol.811「歩いても 歩いても」★★★★

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


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  Vol.811「歩いても 歩いても」★★★★   2008.7.1(火)
 ̄                    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   ある夏の日、実家に娘と息子が家族を連れて戻ってくる。
   一家団欒に見える光景に、それぞれの思惑が見えかくれ…。

  【2】Michelin
   シネカノン有楽町、渋谷アミューズCQNなどにて上映中。

  【3】Review
   平凡な日常を面白おかしく描き、やがて人物をあぶり出す。

  【4】Column
   大人の会話にはルールがあり、本音はお互いが探すものだ。

__________________________________Even If You Walk and Walk

「誰も知らない」で、一躍メジャーにもなった是枝監督の新作。
前回は時代劇でしたが、今回は得意の現代劇に戻ってきた模様。
キャストはお馴染みのYOUの他、阿部寛、樹木希林、原田芳雄など、
なかなか豪華です。遠回りした経験を監督がどう生かすかも注目。

<オフィシャルサイト>
http://www.aruitemo.com/


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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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ある夏の日、実家に娘と息子の一家が、それぞれにやってくる。
両親は孫や彼らを歓迎し、料理をつくり、団らんの時が流れる。
しかし、その言葉の端々には、彼らの抱える想いや主張があり、
やがて一家に落ちている暗い影と、人々の葛藤が見えてくる。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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シネカノン有楽町1丁目、渋谷アミューズCQNなどで上映中です。
水曜はどちらも男女問わず1000円になってます。
週末よりも混むかも知れませんね。

▼有楽町 シネカノン有楽町1丁目
10:40/13:20/16:00/18:40〜20:50(終)

▼渋谷 アミューズCQN
11:15/13:50/16:25/19:00〜21:05(終)

▼東武練馬 ワーナー・マイカル・シネマズ板橋
〜7/4(金) 9:20/11:45/14:10/18:55/21:25〜23:30(終)
7/5(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい


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┃3┃ Review (観おわったあなたへ)
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【ポイント】★★★★

<内訳>
テーマ   :★★★★
ストーリー :★★★★
キャスト  :★★★★
スタッフ  :★★★★

>テーマ ★★★★<
平凡に見える一家のなかにも、それぞれの想いとこだわりがあり、
無表情や無理解もある一方で、和解を探る人々の姿が微笑ましい。

>ストーリー ★★★★<
とにかく面白い。小さなセリフに小さな笑いがちりばめられ、
それを導く伏線も良い。トーンダウンする後半との対比も秀逸。

>キャスト ★★★★<
樹木希林の母親役を始め、どのキャラクタもはまり役で憎めない。
どこまでが脚本でアドリブなのか、もはや誰も見分けがつかない。

>スタッフ ★★★★<
夏の日の帰省によくある風景をうまく並べて、ノスタルジーを
引き出しながら、子どもや事件を効果的に用いてモチーフにつなぐ。

>総評 ★★★★<
面白かったです。是枝監督は、すごくなりました。
やっぱり、時代劇とかに挑戦したりして、
相当、引き出しが増えてきた感じがします。

実家に帰省する兄妹の家族という、
平凡な事件を、面白おかしく演出することで、
まるで家族の一員のように観客を引きずりこみ、
後半には一気に、彼らの内面がかいま見えてくる。

きっと誰もが、見終わった後に、
新しい家族ができたかのような気分になる。
最後の展開にもグッと来ます。

そして誰もが、自分の家族にこの映画を当てはめるでしょう。
決して号泣する映画ではないですが、深く考えさせられる。
本誌もイチ押しします。「誰も知らない」とは違いますよ!


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┃4┃ Column (観おわったあなたへ)
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

子どもの頃、親たちに連れられて、
よく「おばあちゃんち」に行ったものだ。

他の親戚の子どもたちと遊んでいる間、
親たちは、普段の彼らとは違った丁寧な口調で、
何やら聞いたこともない話を、親戚としている。

陰では、あんなにこそこそ批判していた人とも、
なぜだか親切そうに、楽しそうなフリをしている。
そんな大人の変節ぶりが、子どもの頃は不安だった。
いつか、自分もあんな大人になってしまうのか、と。

大人になってみて、分かったのは、
それは、大した話ではなかったということだ。

大人たちの会話には、一定のルールがあって、
彼らはルールに沿って、丁寧にお礼を述べたり、
大げさな相づちを打ったり、笑ったりしているだけだ。

それは年長になるほど、目上になるほど、
とても気楽で、居心地のいい仕組みである。
時に明け透けで、時に丁寧な姿勢を見せ、
緩急をつけることで、ペースを自分に惹きつける。

しかし、ルールを守って話すことは、
決して、自分を全く見せないことではない。

母親の言葉の端々には、
息子の嫁への不満が見える。
娘はことある毎に母親に、
厳しい突っ込みを入れてくる。

男2人は、不器用なものだから、
ルールを守れずに、時には逃げだし、
時には有り体に本音をぶつけてしまう。

みんな、平和な家庭を演じているようで、
実は、どこかに自分の想いをちらつかせている。
本当はあなたも、分かっているでしょ、と。

そうだ、分かっているのだ。
母親が、やもめの嫁を嫌っているのも。
父親が、強いプライドにしがみつくのも。
息子が、そんな父親とそっくりなことも。

そして、この家には誰もが話したくない、
哀しい事実があり、それをどうやって、
受け止めればいいか、まだ探していることも。

子どもの頃、そんな大人の会話が分からなかった。
子どもたちに、ルールは要らない。
ひたすらに本音をぶつければいいのだから。

でも、大人にはプライドがあり、
そして、他人を気遣うやさしさがある。
だから、ルールがあり、本音は見えかくれ。

みんながそれを思いやってこそ、
本当の団らんが、見えてくるのだろう。
大人は難しいが、分からなくはない。
私がそれに順応できるかどうか、いまも分からないけれど。

2008/7/1 シネカノン有楽町1丁目にて。


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┃6┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「告発のとき」………………………………………………

「クラッシュ」「ミリオンダラーベイビー」「硫黄島からの手紙」
とくれば、共通するのは脚本家にして監督でもあるポール・ハギス。
今回は主演にトミー・リー・ジョーンズとシャーリズ・セロン。
完全にオスカーを目指した内容は、イラク戦争にまつわる話らしい。

で、次回もお楽しみに。次回は金曜の予定。
http://www.kokuhatsu.jp/


★今後の予定など………………………………………………………

あっという間に今年も7月。
夏休みをひかえて待っているのは…、
そうか、ジブリの新作ですね。
うーん、そろそろ面白くない予感もあるが。

個人的には「純喫茶磯辺」に期待してます。
理由は、本誌読者の皆さまはお分かりのハズ…。
まあ、それだけじゃなく予告編も良かったのですが。

「純喫茶磯辺」http://www.isobe-movie.com/
「カメレオン」http://www.c-leon.jp/
「スピードレーサー」http://wwws.warnerbros.co.jp/mach5/
「崖の上のポニョ」http://www.ghibli.jp/ponyo/
「ジャージの二人」http://ja-zi2.jp/
「たみおのしあわせ」http://tamiono.jp/indexp.html
「帰らない日々」http://www.kaeranaihibi.jp/
「敵こそ、我が友」http://www.teki-tomo.jp/

というわけで、これからもお楽しみに。


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
http://filmandlife.seesaa.net/

※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check!

ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!


★これまでのバックナンバー…………………………………………

バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、
それぞれ以下のページをご参照くださいませ。

http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ)
http://www.melma.com/backnumber_33635/(メルマ)

メルマのバックナンバーは、第1号から掲載されています。
ただし検索機能がついておりませんので、
ここ2年については、ブログの方が探しやすいと思います。
http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ)


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【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.811 2008年7月1日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2008 Ak. All rights reserved.
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posted by Ak. at 14:49| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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