現在公開中の作品一覧(首都圏)

★★★★☆「つぐない」
 ★★★★「4ヶ月、3週と2日」
 ★★★★「マイブルーベリーナイツ」
 ★★★☆「モンテーニュ通りのカフェ」
 ★★★☆「マンデラの名もなき看守」
 ★★★☆「愛おしき隣人」
  ★★★「ブレス」
  ★★★「ノーカントリー」
  ★★★「ランジェ公爵夫人」
  ★★★「王妃の紋章」
  ★★★「フィクサー」
  ★★☆「I'm not there.」
  ★★☆「There Will Be Blood」
  ★★☆「ミスト」
   ★★「チャーリーウィルソンズウォー」

今後は「インディジョーンズ」「JUNO」「イースタンプロミス」ほか

2008年07月24日

メルマガVol.809「西の魔女が死んだ」★★★★

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


_                  __________
  Vol.809「西の魔女が死んだ」★★★★   2008.6.26(木)
 ̄                   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   登校拒否の少女が、田舎の祖母の家に預けられて暮らす。
   大自然のなかでの農作業は、彼女に安らぎをもたらすが…。

  【2】Michelin
   銀座、恵比寿の他、いくつかのシネコンでやってます。

  【3】Review
   ただの夏休みには終わらず、力強く愛を描くラストは見事。

  【4】Column
   どうして祖母は私を憎まず、最後まで怒らなかったのか。

______________________________The Witch of The West is Dead

タイトルは不思議ですが、名作児童文学の映画化らしいです。
よく夏休みになると、おばあちゃんの家に遊びに行くわけですが、
そこでは普段の生活にはない、大自然や伝統などを感じたり。
ま、「ぼくのなつやすみ」みたいな、感動作…とはちょっと違う。

<オフィシャルサイト>
http://nishimajo.com/


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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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登校拒否の少女が、田舎の祖母の家に預けられて暮らすことに。
大自然のなかで、早寝早起きと家事、農作業を繰り返すうちに、
彼女は毎日の生活に喜びを取りもどしていく。祖母を信じて、
この生活を続ければ魔女になれると彼女は思っていたのだが…。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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シネスイッチ銀座、恵比寿ガーデンシネマほか、
ユナイテッドシネマやいくつかのシネコンでやってます。

シネコンはそんなに混んではいないと思いますが、
銀座や恵比寿の週末は、だいぶ混雑しているようです。
来週は7月1日が1000円の日なので、だいぶ混むのでは。
http://www.kadokawa-gardencinema.jp/yebisu/movie/10188/
http://www.cineswitch.com/konzatu/index.htm

▼銀座 シネスイッチ銀座
11:20/14:00/16:40/19:15〜21:25(終)

▼恵比寿 恵比寿ガーデンシネマ
11:30/14:00/16:30/19:00〜21:10(終)

▼豊洲 ユナイテッド・シネマ豊洲
6/27(金) 11:00/13:45/16:15/19:00/21:30〜23:35(終)
6/28(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼品川 品川プリンスシネマ
6/27(金) 13:00/15:35/18:30/21:00〜23:05(終)
6/28(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼お台場 シネマメディアージュ
6/27(金) 11:20/14:00/16:40/19:20〜21:30(終)
6/28(土)〜 11:10/13:45〜15:55(終)

▼東武練馬 ワーナー・マイカル・シネマズ板橋
6/27(金) 9:45/12:10/14:35/19:00/21:30〜23:35(終)
6/28(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい

▼豊島園 ユナイテッド・シネマとしまえん
6/27(金) 10:30/13:15/16:00/19:00/21:30〜23:35(終)
6/28(土)〜 時間は直接劇場へお問い合わせ下さい


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┃3┃ Review (観おわったあなたへ)
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【ポイント】★★★★

<内訳>
テーマ   :★★★★
ストーリー :★★★★
キャスト  :★★★★
スタッフ  :★★★

>テーマ ★★★★<
ただの帰省の夏休みでは終わらず、そこに祖母の愛と信念が、
哲学として、少女の葛藤や、大人たちの視点とともに描かれる。

>ストーリー ★★★★<
全体的には夏休み物語なのだが、後半の展開と最後の仕掛けには
驚かされる。誰もが思わず号泣するほど、素晴らしいラストだ。

>キャスト ★★★★<
サチ・パーカー演じる祖母の、独特の日本語と居住まいに驚く。
多くの説諭も彼女のやわらかさが、映画全体をソフトに仕上げる。

>スタッフ ★★★<
大自然、優しい祖母など、全体に夏休み物の基本に忠実である。
想像の中の場面を時折はさむ演出に、漫画的な面白さを感じた。

>総評 ★★★★<
感動しました。原作を読んでいなかったので。
久しぶりに、きちんと映画館で泣ける感動作ですね。

単なる夏休み物だと思っていたし、
実際に前半はその通りなのですが、
後半の展開は、とても見事だと思います。

主人公の登校拒否などに対しても、
ステレオタイプな構図を示すわけではないのに、
ひとりのある生徒が、学校生活に対して抱く想い、
自然に対して抱く感動を、現実味豊かに捉えている。

実はこの「子どもたちのリアリティ」こそが、
この映画のとても重要な部分であり、
だからこそ、誰もが本当に感情移入できて、
祖母との葛藤と最後の展開も、胸を締めつけるのだろう。

とりとめのない前半ですが、最後にひっくり返し、
素晴らしい後味を残す、いい映画だと思います。
変な冒険映画よりも、価値ある2時間を保証します。


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┃4┃ Column (観おわったあなたへ)
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

私にも祖母がいて、よく帰省をした。
小学生の頃、私の青森での生活は、
まさにこの映画のような代物だった。

おばあちゃんは、何をしても怒らなかった。
いつもやさしくて、私のことを考えてくれた。

ある日、彼女はサボテンの鉢植えを手入れしていた。
その祖母に私がぶつかってしまい、彼女は前のめりに倒れた。

すると無数のサボテンのトゲが、彼女の手指に刺さった。
それを見て、さすがに子どもの私もまずいと思い、
ひたすらに謝ったが、彼女は悪い顔ひとつしなかった。
「年寄りの手には、何も感じないんだよ」と言って。

あの、節くれ立った手指を、いまでも鮮明に思い出せる。
あのときの、不思議な感覚を、いまでも覚えている。
どうして、おばあちゃんは激昂しないのだろうか、と。

この映画のおばあちゃんも、決して怒らない。
いつだって孫の少女に、やさしく振る舞う。
めげそうなとき、自信を失いそうなときには、
必ず彼女がいて、「あなたを信じている」と告げる。

どうして、それほどまでにやさしいのか。
どうして、それほどまでに穏やかなのか。

娘が登校拒否になったら、誰もが驚くだろう。
しかし、両親は誰も、そのことを怒らなかった。
もちろんおばあちゃんも、何も言わなかった。

彼女は信頼されているのだ。
子どもではなく、ひとりの人間として。
彼女の主張を、まずは認めてくれる。
だから彼女も、特別なままに育ってきたのだ。

しかし、どうしても許せない主張もあるだろう。
時には、親だって、おばあちゃんだからって、
彼女のなかに間違った主張を感じるときがあるはずだ。

自分を否定されて、その人を無視するのは簡単だ。
自分を否定されて、そこから逃げるのも簡単だ。
否定した相手を逆に否定し、憎み、怒る。
それは単純で、簡単で、分かりやすい解決だ。

けれど、ゆっくり考えてみるといい。
相手が自分を否定したのは、なぜだろう。
その人は憎まれることしか、本当にしていないの?
その人は怒られることしか、本当にしていないの?

すると、思い出されるのは違う場面だろう。
いままであなたに接してきた、数々のやさしさだろう。
ジャムを作ったり、朝食を作ったり、相談に乗ったり。
怒ること以上に、どれだけ彼女があなたを愛したか。

その人を憎みつづけることが、
どれだけできるだろう?
小さな間違いやすれ違いは、
例え大人でもするものなのだ。

やってみれば、子どもにだって分かる。
憎むことの方が、愛するよりもつらいだろう。
積み重ねてきた優しさは、わずかな失敗を償える。

だから、おばあちゃんは私を怒らなかった。
怒って憎んで失うこと以上に、私を愛していたから。
どんな過ちや失敗も、彼女は許してくれたのだ。

この映画の少女も、最後には向き合うはずだ。
どんな過ちや失敗も、必ず許してくれる、
家族の強い絆、強い愛、そしておばあちゃんの、
「あなたを信じている」という強い信念に。

2008/6/26 ユナイテッドシネマズとしまえんにて。


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┃6┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「ぼくの大切なともだち…………………………………

当たり外れの大きい?パトリス・ルコント監督の新作はコメディ。
でもダニエル・オートゥイユ主演のときは、けっこう面白いかも。
内容は、あるオジサンが、突如として親友を作ろうとするらしい。
でも、友だちって作ろうとしてできるものじゃあ、ないですよね?

で、次回もお楽しみに。次回は明日金曜の予定。
http://www.wisepolicy.com/mon_meilleur_ami/


★今後の予定など………………………………………………………

来週は、是枝監督の新作「歩いても歩いても」と、
http://www.aruitemo.com/
ポール・ハギスがまたもオスカーを照準にした
「告発のとき」を観にいく予定にしております。
http://www.kokuhatsu.jp/

来月はいよいよ7月。
夏休みをひかえて待っているのは…、
そうか、ジブリの新作ですね。
うーん、そろそろ面白くない予感もあるが。

個人的には「純喫茶磯辺」に期待してます。
理由は、本誌読者の皆さまはお分かりのハズ…。
まあ、それだけじゃなく予告編も良かったのですが。

「純喫茶磯辺」http://www.isobe-movie.com/
「カメレオン」http://www.c-leon.jp/
「スピードレーサー」http://wwws.warnerbros.co.jp/mach5/
「崖の上のポニョ」http://www.ghibli.jp/ponyo/
「ジャージの二人」http://ja-zi2.jp/
「たみおのしあわせ」http://tamiono.jp/indexp.html
「帰らない日々」http://www.kaeranaihibi.jp/
「敵こそ、我が友」http://www.teki-tomo.jp/

というわけで、これからもお楽しみに。


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
http://filmandlife.seesaa.net/

※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check!

ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!


★これまでのバックナンバー…………………………………………

バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、
それぞれ以下のページをご参照くださいませ。

http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ)
http://www.melma.com/backnumber_33635/(メルマ)

メルマのバックナンバーは、第1号から掲載されています。
ただし検索機能がついておりませんので、
ここ2年については、ブログの方が探しやすいと思います。
http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ)


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【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.809 2008年6月26日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2008 Ak. All rights reserved.
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