現在公開中の作品一覧(首都圏)

★★★★☆「つぐない」
 ★★★★「4ヶ月、3週と2日」
 ★★★★「マイブルーベリーナイツ」
 ★★★☆「モンテーニュ通りのカフェ」
 ★★★☆「マンデラの名もなき看守」
 ★★★☆「愛おしき隣人」
  ★★★「ブレス」
  ★★★「ノーカントリー」
  ★★★「ランジェ公爵夫人」
  ★★★「王妃の紋章」
  ★★★「フィクサー」
  ★★☆「I'm not there.」
  ★★☆「There Will Be Blood」
  ★★☆「ミスト」
   ★★「チャーリーウィルソンズウォー」

今後は「インディジョーンズ」「JUNO」「イースタンプロミス」ほか

2008年07月15日

メルマガVol.807「JUNO」★★★

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☆ ★ ☆  映画のなかの人生、映画のような人生。 ★ ☆ ★
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【映画とは、人生を2時間で切りとるもの】
映画が魅せる、人間のやさしさ、弱さ、強さを、いっそう鮮烈に、
そしてもっと映画を観たくなる、ひと味違うメールマガジン。


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  Vol.807「JUNO」★★★        2008.6.20(金)
 ̄              ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  【1】STORY
   望まぬ妊娠をした高校生が、中絶ではなく産むことを選択。
   父母に打ち明け、養父母を捜し、作業のように事は進む。

  【2】Michelin
   日比谷、渋谷、池袋での3館上映。ちょっとだけ混んでる。

  【3】Review
   面白いが、物語は散逸気味で、感動というほどでもない。

  【4】Column
   ユニークに生きることは、難しくて、誰よりも幸せである。

_______________________________________________________JUNO

数館での上映から、いっきにアカデミー賞脚本賞を受賞した話題作。
若い子が、望まぬ妊娠から一気に家族愛に目覚めてしまう内容は、
最近の流行りなのかなあ。主役は前作でも好演したエレン・ペイジ。
監督は「サンキュースモーキング」のジェイソン・ライトマン。

<オフィシャルサイト>
http://movies.foxjapan.com/juno/


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┃1┃ STORY (観ていないあなたへ)
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同級生との不意の情事で、望まぬ妊娠をした高校生。ユニークな
彼女は、あえて中絶ではなく、産むことを決意。両親に打ち明け、
養父母を捜し、意外と物事はトントン拍子に進む。しかしお腹が
膨らむ一方で、次第に変わり出す人間関係に彼女は悩みはじめる。


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┃2┃ 上映館ミシュラン (観ていないあなたへ)
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日比谷、渋谷、池袋での3館上映中です。
そんなに混んでませんでした。
「イースタンプロミス」の方が混んでたな。

週末はそれでも、けっこう埋まるかも知れません。
お早めに行くか、もうちょっと後ならだいぶ空くかも。
http://www.chantercine.com/schedule/index.html

▼日比谷 シャンテ シネ
〜6/27(金) 9:40/12:00/14:20/16:40/19:00〜20:55(終)
6/28(土)〜 12:00/14:20/16:40/19:00〜20:55(終)

▼渋谷 アミューズCQN
10:15/12:30/14:45/17:00/19:15〜21:05(終)

▼池袋 シネ・リーブル池袋
10:55/12:55/14:55/16:55/18:55/20:55〜22:40(終)
※ 20:55の回は一般・大学・高校¥1200


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┃3┃ Review (観おわったあなたへ)
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【ポイント】★★★

<内訳>
テーマ   :★★★★
ストーリー :★★★
キャスト  :★★★★
スタッフ  :★★★

>テーマ ★★★★<
妊娠や家族というテーマより、ユニークな高校生の生き方が、
最後まで印象に残る。逆を言うと、テーマを絞りきれていない。

>ストーリー ★★★<
絶妙な比喩を連発する主人公の言動が、全編を通して面白い。
話はバラバラだが、展開のリズムは良く、最後まであっという間。

>キャスト ★★★★<
エレン・ペイジが演じる、女子高生のユニークぶりはものすごい。
身勝手で、妙なものが好きで、でも憎めない純真さがほとばしる。

>スタッフ ★★★<
コミック風のオープニングや、ギターの音色は映画にピッタリ。
もう少し、何かの感動を引き出せる場面があってもいいが。

>総評 ★★★<
面白かった、とは思うんですが。
感動したか、といわれると、ちょっと…。

妊娠と出産の話というよりは、ある女子高生が、
とてもユニークな生き様を選択していくなかで、
ぶつかる壁と、見つけた小さな発見の物語のはず。

そのなかには恋愛、大人、家族などのテーマが、
いろいろとうっすらまぶされている感じで、
全体的に青春を感じさせるが、ある物事について、
深く感じ取れるものがないのが、玉に瑕なんでしょう。

とはいえ脚本賞を獲った映画なんだから、
もう少し、感心できる内容でも良かったかな。


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┃4┃ Column (観おわったあなたへ)
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女子高生が出産をするといえば、
多くの人が、先行きを危ぶむだろう。

しかし、この映画では誰も心配していない。
不安に思っていたのは、むしろ病院の人間で、
そんなことを口にしようものなら逆に、
女子高生の母親に、罵倒されてしまうくらいだ。

うらやましいなあ、と思う。
主人公の女子高生は、誰よりもユニークで。
そのユニークさが、みんなに認められているのだ。

ちょっと失敗して、子どもができた。
でも、そこで中絶するなんて。
周囲の同じような人々を見ると、
「絶対にこんな連中と同じになりたくない!」

別に、赤ちゃんや生命の尊さが、
彼女を引き留めたワケではない。
誰かと同じがイヤだから、
彼女は出産を選んだのである。

そんな彼女の選択を、認めてくれるパパとママ。
お前がそう決めたなら、それでいい。
お前ならちゃんと考えて、決心したんだろう。

若い、16歳の女子高生に、
自由と主張を認めているのだ。
自分の娘とはいえ、何と寛大なことか。

そして学校まで、特に問題もなく。
クラスメイトたちは、不可解に見ながらも、
妊婦の通る道を、きちんと開けてくれるのだ。

「若い娘が出産なんて」という世論と、
個人が戦うなんて図式は、ここにない。
そんな古いドラマは、ここではそっちのけだ。

でも、だからといって、
何もかも上手くいく、というわけではない。
彼女の強烈な個性は、もちろん問題を呼ぶ。

どこでも、好き勝手に振る舞う彼女は、
赤ん坊の養父母の家でも、思いのまま。
気になるものは、何でも手にとるし、
言動だって、相手の一切を気にしていない。

彼女のなかには、敬意がないのだ。
妊娠させた男が、どんなに悩んでいるか。
養父となる男が、彼女をどう思っているか。
そして両親が、自分をどれだけ見つめているか。

お金があって、見た目もよくって、
やってる仕事も格好良くったって、
理想的な夫婦とは、かぎらないのだ。

誰かを愛するって、そういうことじゃない。
そういう世間の視線が、いちばん嫌いなのに。
そんなアタシが、すっかり騙されていたんだ!

スプラッタ映画が好きで、パンクバンドが好きで、
家の電話機は話しづらいし、家族は放任主義だし、
その上、妊娠して、出産までしちゃうアタシのこと。

許してくれる人たちがいるって、
本当に、本当に幸せなことだよね?
今度は同じように、私が誰かを許せるかだよね?

両親や、恋人や、産まれてくれる赤ちゃんや、
赤ちゃんを預ける養父母を、私が理解しなきゃ。

誰とも違う生き方を、私はしてきたんだから。
それがどんなに大変で、そして幸せかを、
アタシがいちばん、よーく分かってるはずなんだから。

2008/6/20 シネリーブル池袋にて。


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┃6┃ 次回予告 ほか
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その他、筆者からのお知らせなどなど。


★次回予告「インディジョーンズ クリスタルスカルの王国」……

いよいよ始まる超大作。冒険映画は数あれど、これを超えるものは
どうして未だに存在しないのでしょう?やはり主人公の魅力?
監督の力量?今回は悪役にケイト・ブランシェットなのも豪華。
ディズニーシーのアトラクションも、これでますます魅力的に?

で、次回もお楽しみに。次回は来週火曜の予定。
http://www.indianajones.jp/


★今後の予定など………………………………………………………

来週はあと、ルコントの最新作「ぼくの大切なともだち」と、
ベストセラーの映画化である「西の魔女が死んだ」の予定。

再来週は、是枝監督の新作「歩いても歩いても」、
ポール・ハギスがまたもオスカーを照準にした
「告発のとき」を観にいく予定にしております。

というわけで、これからもお楽しみに。

「ぼくの大切なともだち」
http://www.wisepolicy.com/mon_meilleur_ami/
「西の魔女が死んだ」http://nishimajo.com/
「歩いても 歩いても」http://www.aruitemo.com/
「告発のとき」http://www.kokuhatsu.jp/


★最新情報はブログにて!!…………………………………………

ブログには過去掲載作などがまとめて載っています。
http://filmandlife.seesaa.net/

※ 実はケータイからも同じアドレスでみられます。要Check!

ブログなら、かしこまったメールをすることもなく、
小さなコメントや、筆者へのリクエストを書き込めます。

また、筆者が映画を見終わった直後の感想や、休刊情報、
映画とは全く関係ない筆者の近況まで、いろいろ掲載中。
ぜひぜひアクセスしてください!!


★これまでのバックナンバー…………………………………………

バックナンバー、メルマガの紹介や登録関係などについては、
それぞれ以下のページをご参照くださいませ。

http://www.mag2.com/m/0000197069.html(まぐまぐ)
http://www.melma.com/backnumber_33635/(メルマ)

メルマのバックナンバーは、第1号から掲載されています。
ただし検索機能がついておりませんので、
ここ2年については、ブログの方が探しやすいと思います。
http://filmandlife.seesaa.net/(筆者のブログ)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
【映画のなかの人生、映画のような人生。】
 Vol.807 2008年6月20日
 発行者:Ak. http://filmandlife.seesaa.net/
 (C)2001-2008 Ak. All rights reserved.
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posted by Ak. at 12:34| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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